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▼ブルースカイさん:
こんにちは、秋桜です。
ホームページ読んでいただいてありがとうございます。
>思い出したのは、自分と母親とのこと。
>私には、母の無視が応えた。
>(略)
>そして、私は、本当に物ねだりをしない子になった。自分の欲しい物がわからなくなった。人が物をくれても、お礼をキチッと言わねばならないのが苦痛で、「私に物をくれないで!」と、心の中で叫んでいた。
うちの母は精神的にかなりハイパーな人間なので、干渉がすごかったですね。今まで仕事で色々なお母さんにあってきましたが、そういう点に関しては「うちの母よりすごい人って会ったことがない」と断言できます。
でも今考えると「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺の通りで、かえって母親の行動に振り回されて「自分が何をしたかったのか」よく分からなくなっていました。
しかも母はすごく感情に波があるため、同じことについてもコロコロ言うことが変わるんです。なまじっか記憶力がいいので「この前と違う…」と感じることはよくありました(そして指摘して余計に叱られて惨めになる、というパターン(;_;))。
>幼心には、希望も欲望も叶えられることはなく、抱けば苦しいだけのものに思えた。
>自分の感情を切り離したら、時間の止まったボンヤリした世界が出来上がった。そこは、外の世界より、ずっと心地良かった。
>母に文句を言ったことがない。
>小さいころは、親に口答えするなんて恐ろしくてできなかったし、する術を知らなかった。自分がうすボンヤリしてからは、親の想いと抵触することがなくなった。
>それでも、何か出てくるときは、ボンヤリ、ウトウト眠ればよかった。眠れば、全ての苦痛は回避できた。
専門用語では「ファンタジー」と言われる世界ですね。私は小さい頃夢を見たことがなくて、布団の中で色々人物設定をして空想していました。
やっぱりこういう世界って必要ですよね。現実が辛いからファンタジーに浸れる時間がないと耐えられませんよ。
よく親御さんたちから「やめさせたい」という相談があるのですが、「こういう時間も必要ですから、やって差し支えがない時にはやらせてあげてください。ただ、やっていい時と悪い時があるので、それは教えた方がいいです」と言っています。不思議なことにイジメが下火になってきて、そこそこ社会性も身に付いてきた中学校3年生前後からファンタジーは消えて行きました(その代わりすごく現実主義的になりましたけどね)。
>大きくなってからは、母の姿勢は、「あなたについていきます」になった。
>私は、父のDVの防波堤だった。
>母に文句言ったら、きっと、「そうね。あなたの言うとおりだわ。私もそれでいいわ。」と口では言い、しかし、その背中や目は、「悲しいわ。どうしてそんなこと言うの?私は傷ついたわ。」と、嘆き悲しむのだ。
>私は、言い訳もできない罪悪感、自己嫌悪に苛まれ、反省し、前よりもっと、母の想いの先取りに神経を尖らせることになるのだ。
お母さんは二重の要求を出していたんですね。お母さんの本音は「私を見て!私の言うことを聞いて!」という要求があるのですが、それを隠して「大人ならこう言う」という建前のメッセージを発しています。こういう二重メッセージを出され続けると子どもは混乱してしまいます。そしてブルースカイさんは子どもの立場にもかかわらず、お母さんの意図を読む、という本来なら親がするべきことをやっていたんだと思います。随分無理をしていたんですね。
こういうやり取りを交流分析の世界では「ゲーム」と呼んでいます。ゲームにはパターンがあり、そのパターンをすると人間は不快な気持ちになりながらも安心するという奇妙な心理状態になります。でも何も交流がないよりはましだし、小さい頃からの心の癖でそういう行動を引き出してしまうのです。そのパターンを客観視し、巻き込まれないような形で抜け出すことで問題は解決すると言われています。私の母もずーっとこういうゲームをやっているし、今も続けています。しかも心理学の勉強をしていて交流分析の勉強もしているはずなのに、自分のことになると全然客観視できないみたいです(私には強要してきたくせに、と思うのですが仕方ないんでしょうね)。
>ずーっと、そうして生きてきた。
>そして、やっと解放された。
>今度こそ、自分の想い、感情、欲求を大切に大切に掘り起こして、生きていこうと思う。
>「何がしたい?」「どう感じてる?」1つ1つゆっくり聞いてやらないと出てこないのが、もどかしい。それでも、やっと出てくるようになった。それを大切にくみ上げながら歩いていきたい。
少しずつ練習していけばいいんだと思います。夫もそういうトレーニングを積んでいないせいか、気持ちをことばにするのが苦手で困った顔をよくされます(もともと無口な方ですし)。夫の困った顔を見ると私も不安が募り、どうしたらいいか分からなくなって、余計にイライラして怒ることもあります。
一人の時はマイペースでもいいのですが、相手がいる時は「分からない」「今考えているから」と言うと相手も安心すると思います。
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