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▼ルーさん:
>基本的生活習慣や大人になるにつれて困ったことなど、
>少し厳しくても、しつけておいてほしかったと思いますか?
普通の子と思われてましたから、普通にしつけられましたよ。
それでも、できることとできないこととがありました。
たとえば「時間を守る」ことはワタシは苦手でした。
小〜大学生のときは遅刻が多かったです。
ところが就職したら、「遅れちゃまずい」という緊張感と、親のサポート
もあって初年度は無遅刻皆勤でした。
この「遅れちゃまずい」という意識は、幼い頃からの親のしつけのおかげ
で頭に残っていたと思うので、ありがたく思っています。
しかし結局、どれだけ叱咤激励されても、大人になるまで「時間を守る」
習慣は獲得できなかったわけです。
まさに、”わかっちゃいるけどできない”状態で、長年繰り返し繰り返し
失敗体験を重ねたわけで、自己評価はどん底まで下がりました。
>身を以てわかることだから、大目に見てほしいですか?
自閉圏の子は、体験を通して学習する力が一般に弱いと思います。
しつけ的な原則や無言のルールは、教えてもらえないといつまでも意味不明
ですし、身をもってわかるころには、自尊心も周囲の評価もズタズタで、
どうせできないという思い込み>できない>自信喪失、という悪循環に
陥っている可能性もあるかもしれません。
大目に見てほしい、ではなく、”できて当り前”と思わず、”いつか
できるさー”ぐらいのつもりで気長にしつけてほしい、と思います。
とはいえ、親にしてみればしつけがいつまでも定着しないと心配だし、
子供の将来を思えばこそイライラする、という焦りを抱くのも、自分が
親になってみて初めてわかったような気もします。
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