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たくさんへ
たくさんのご家族、特にお母様にとっては、20年ぶりに会うお父様との再会場所は、自分たちの過去のいきさつを理解してくれている人のお店が、安心につながるのでしょうね。
でも、それはたくさんにとっては苦痛・・だと。
苦痛の理由をお聞かせいただいて、私はその苦痛の原因のひとつに、たくさんの「自尊心」があるのではないかと感じました。
まだまだ未熟な自分を見られたく無いというのは、未熟なままの自分を否定的にとられ、きっと自分は傷つくだろうという確信のような恐れがあるからではないでしょうか。
でも・・・個人的な感想ですが
私の友人に、子供の頃から母親と一緒で成人しても母親と共に行動している青年が居ますが、その成長ぶりは「まぁ、こんなに背が高くなって」「こんなに顔が大人びて」「あら、挨拶も落ち着いた風情で」と、プラスの印象も大きいです。
お母さんのかたわらに居ても、確実に成長ぶりは感じられ「恥ずかしがりやの坊やが、心優しそうな青年になって良かった」という視点も必ずあると思います。
時々、お母様は友達と連絡を取り合ったりして、その友達はたくさんの状況もある程度知ってくれている。そういう理由もあり、たくさんへの理解がある友達のところへ、お母様は再会の場所を決められたのではないでしょうか。
お母様の信頼できるお友達なら、今のたくさんを好意的な目で見て、プラスの成長ぶりを喜んでくれると思うのですが。
そして、今のたくさんが感じられている抵抗感や苦手感は、自分の自尊心を守ろうという気持ちで、これまた大切なものであると思います。
ただ、自尊心は守るだけでなく鍛えていかなくては成長しませんから、ここはひとつお母様を信頼してみてはいかがかと思います。
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