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はじめまして。
私にも言語発達に遅れがある、小2の息子(診断名は非定型自閉症)がいます。
うちも一人っ子です。
>本人も話すことに自信がなくなってきているため友達に言いたいことも言えず
>弾丸のように会話をぶつけてくる友達に何も言えない場面が出てきています。
>もたもたしている息子を相手にせず、他のお友達は話が合うお友達同士で
>遊んだりして息子がはずされる場面も出てきました。
>
うちの息子の友達関係も、今、正にそんな感じです。
そういう場面を見てしまったり、息子が凹んでいると、母親としては辛いですよね。
息子が言語の遅れを指摘されたのは2歳半の時でした。
その時医師に「どうしたら遅れを取り戻せますか?」と聞きましたら、「赤ちゃんに話しかけるように、意識してたくさんの言葉のシャワーを浴びせてください。」と言われましたので、それ以来、家庭では、例えば散歩中には「空が青いね」とか「赤い花が咲いているね」とか、私が目で見たものを言語化して、一生懸命息子に話しかけてきました。
そして3歳で公文の教室(障害児対応の教室)に通わせました。
そこでは「読み聞かせをたくさんしてください」と先生に言われ、一生懸命”読み聞かせ”もしました。
3歳半で幼稚園に入園した頃、息子との会話のキャッチボール率は30%程度。
私の問いかけに息子は1回で応えることはなく、「おやつ」「牛乳」そんな自分の要求ばっかりを単語で言ってきましたが、それに対して私は「おやつが何?」「牛乳が何?」と、わかっていても聞いていました。
私が「おやつが欲しいの?」「牛乳が欲しいの?」と聞けば、息子は「うん」しか答えませんから、息子の口から「欲しい」と言う言葉を引き出すような聞き方にしていました。
「牛乳が欲しい」と2語文が言えるようになったら、今度は「暖かいのがいい?冷たいのがいい?」と、「暖かい牛乳が欲しい」と3語文になるように誘導しました。
卒園する頃には会話のキャッチボール率100%位にはなったのですが、それでも一問一答で、幼稚園からは「補助の先生なしでは普通学級は無理でしょう」と言われてしまい、医療機関でテストを受けると(色々なテストをしたのでばらつきはあるものの)ほとんどが当時の実年齢6歳半よりも2歳程度低い結果。「一生懸命頑張ってきたのに・・・」私もガックリと落ち込み、「どうしたらいいんだろう?」と思いました。
でも、たまたまご主人の仕事の関係で海外に住んでいる、息子と同じ年の子供をもつ友人がいて、友人が自分の子供が日本に帰ってきた時の言葉のことを心配していたので、(息子は障害と言われているけれども)「日本語が話せないのは帰国子女と同じだ〜」とか(笑)楽観的に思って、じゃあ外国人が日本語を学ぶ時、あるいは自分が英語を学ぶ時、どうする?って考えました。
健常児の小さい子供も、絵本やテレビアニメや、母親との会話とか、友達同士の遊びとか、そういうところから五感を使って経験を積んで、会話を真似したりして覚えることも多いのではないかな?と・・・。
息子も小学校に上がってからは、ビックリする位のいかにも小学生らしいちょっと生意気な会話をするようなって、「あー、きっと友達がこんな風に話すのを真似してるな〜」と思います。
口ごたえも多くなり親子喧嘩も増えましたが、それだけ息子が自分の意思を言葉で伝えることができるようになった手ごたえを感じ、幼稚園の時は自分の世界にいて周りの子供と交わることが少なかったので、これも成長の証だと思っています。
会話が上手になるには、「(相手の)話をよく聞く、そして真似ること」。
”話し上手は聞き上手”確かそんな言葉もあったような気がしますが、息子にはよく「自分の言いたいことだけ言わないで、お母さんの話もよく聞いて」と言っています。
>文章構成自体も主語抜けや助詞の使い方がおかしい場面が多くて
>言いたいことはなんとなくわかるのですが文章として成立していない場合が
>多いです。
それは息子もまだ多々あります。
そういう時は、「何が(は)どうした」の形に誘導したり、「○○の話だけどね」と会話の頭につけさせたり、5W1H(「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「なぜ」「どうやって」)を意識して話させたりと、会話の約束事を一つ一つ教えるようにしています。
他には夫からの電話を取らせたり、逆に夫に掛けて私からの伝言を息子に言わせたり、私と夫が会話をしている時には”割り込まない”ように我慢もさせます。
単語の聞き間違いも多いので、間違いは紙に書いて訂正します。
そんな風に意識して”日本語”を教えていますが、息子に「○○(お前)は会話が苦手だから」という否定的な言い方は、決してしないように気をつけています。
近所に息子のクラスメイト(K君)がいて、週1回はケンカ(「S(息子)は日本語がしゃべれない」「Sは運動ができない」など、息子の言葉の遅れ、障害の特性のことも指摘)され、息子は泣きながら帰ってきますが、私は息子の”悲しい気持ち””悔しい気持ち”だけを受け止めてあげるようにして、うまくしゃべれないことは息子自身が自覚していると思うので、そのことは触れません。
K君よりも息子の良い所を褒めるとか、K君が傷つけることを言っても息子は言ってはダメ(K君に挑発されても相手にしてはいけない)とか、3年生になったらK君よりもっといい友達ができるから心配するなとか、そんな感じで。
それで息子が慰められているかはわからないのですけれど・・・。
日本で生まれ育ちながら、日本語がうまくしゃべれないなんて、なんて不憫だと思いますが、だからこそ、親が丁寧に教えるしかないのかな?と思っています。
それから、うちは習い事が多いので通わせていませんが、
ベネッセで『グリムスクール』という学習塾を全国展開しているのですが、それは
もしかしたら会話上達に効果があるかもしれません。国語力を伸ばす教室です。
札幌にも教室があるようですので、「ベネッセ グリムスクール 札幌」でネット検索してみてください。
物事を習得するには、基礎をこつこつと積み上げていくしかないのかな?と思いますが・・・時間は掛かります。
でも確実に手ごたえはあります。
長々とすみません。
少しでもご参考になるといいのですが・・・。
お互いに頑張りましょう!
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