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はじめまして。アスペルガー当事者です。上の子は高校生ですから、
ぎんいろなまこさんのちょうど親ぐらいの年頃でしょうね。
ぎんいろなまこさんは後輩の指導やクラブの将来まで考えて
責任感も強く、真面目で偉いなぁと思いました。
▼ぎんいろなまこさん:
> 彼女自身、『このままじゃいけない』と思っているらしいのですが、本人にもそれはコントロールしにくいものであり、
発達障害を持つひとに限りませんが、セルフ・モニタリングの力が
弱いひとは、確かにいると思います。
こういうひとは、自分の行動が周囲から見たらどう見えるのか省みたり、
自分の行動がどういう結果を招くのかを予測するのが苦手です。
この力が弱いと、当然、セルフ・コントロールもしにくいです。
第三者からフィードバック(指摘やアドバイス)がないと、
なかなかセルフ・モニタリングのスキルは身につきません。
たとえば、おそらく今までも独り言を言ったりして、そのために
孤立したり無視されたりしたことはあったでしょうが、誰も親切に
「大声で独り言を言ってたら変な人に見えるし、迷惑だよ」と指摘して
あげたことがなかったのではないでしょうか?
ですから、今まで注意などされたことないのに、と不満な顔つきになる
のかもしれません。Aさんのためを思ってるのに不満な顔されたら、
誰だってムッとしますし、関わり合いたくなくなりますよね。
そしてますます、独り言>無視>(気付かないためなおらない)独り言、
と悪循環に陥り、脱することができないのかもしれません。
今まで、Aさんがパニックになるから独り言に注意できずに周囲がイライラ
してしまい、ぎんいろなまこさんだけが注意してたのでしょうか?
もしそうなら、ぎんいろなまこさんだけでなく、他のひともうるさく
感じていることを、それとなく伝えていくことはできませんか?
その場にいる誰かが交互に「ほらほら、また独り言出てるよー?(笑」と、
笑いながらAさんに注意を促すようにする、とか。
(その場合、一度に注意するのは一人だけとか、はやしたてないなどの
決まりを確認しておかないと、イジリになってしまうので要注意)
「もの言わぬは腹ふくるるわざ」という言葉もありますが、苦情を言い
たくても言えない状況が、余計に周囲のイライラを助長してませんか?
>『世界史の勉強のしかたを教えてください』
先輩として教えてあげたいことは色々あるでしょうし、教えてあげたい
という気持ちはすごく大事ですね。
おそらく、Aさん自身は意識してなくても、質問するとき既に具体的に
ききたいことが彼女の中にあって、だから返ってきたアドバイスが彼女の
期待とずれると「違う!」とパニックになるのではないでしょうか。
「教えてください」と言われたら、いったん「いいよ」と受けてから、
「で、何がわからないの?ノートのとり方?おすすめの参考書?」等、
質問を投げ返してみてください。
質問を投げ返されることによって、当人も答えようと頭を働かせますから
自分が何がわからないのか、何が知りたいのかに気付いていきます。
そうして具体的な質問にこぎつけることができたら、同じことを
アドバイスしても彼女も手応えを感じて満足するのではないでしょうか。
>今はそんな状況下なのですが、面と向かって話すとこちらが切れてしまうか彼女がパニックになるかなので、メールで落ち着いた会話をしようと思っているのですが、どう思われますか。
メールのやりとりは、確かに対面より落ち着いて話ができるかも
しれません。関係をつなぐという意味では有効だと思います。
しかし、テキストが証拠として残るものですから、どっちにしろ
踏み込んだアドバイスや、感情の伴うやりとりはメールでは難しいと
思いますが、いかがでしょうか。
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