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▼南美さん:
お初にお目にかかります。一介のアスペルガー当事者である
POLINECIAと申します。
まずはご家族がアスペルガー当事者であるか否かなどは問わず、
一般的にご家庭でこのような家族ストレスが発生している場合に
どのような対応の仕方がありうるのかだけを
コメントいたしましょう。
(ネット上だけの情報だけで診断について言及することはできないので
あしからず)
>私の精神科の主治医は、アスペルガーの本を薦め、保健婦は、母親の言
>動に少し異常を感じると言うし、弁護士には、主人のやっている事は、
>一般常識から外れていると言われました。
このご発言からは南美様は現在
主治医,保健婦,弁護士の3者と対応を相談されておられるようでございますね。
そこであたしは分からなくなっているのですが、
南美様としては現在どのような目標の解決策を目指されているのでしょうか?
例えば、既に別居や離婚による関係の解体を目指しておられるのであれば、
はっきり申してしまえば、
ご家族の障害というテーマにはあまり深入りする必要がございません。
今後もご一緒に暮らしていくことにご自身のメリットがあるか否か
ご一緒に暮らしていくことに耐えられるか否かだけで
判断なさって問題はないのではないかと思われます。
逆に今後も一緒にやっていこうとするならば、
アスペルガー症候群の特性理解をしてみることには
それなりの意義はあるかと存じます。
南美様におかれましては、いずれの解決策を目指しておられるのでしょうか?
それによって、あたしの提案も若干異なってまいります。
>私一人が、わめいていても解決は出来ません。
>本人たちが
>主人と母親に、専門機関で、診察をしてもらうには、どう話をしたら良いか、
>ご意見をお聞きしたいと思って居ます。
現時点では、今後も一緒にやっていくことも検討には入れておられるのだ
という前提での提案を行っておきます。
必ずしも専門機関での診察にこだわる必要はないのですが、
ご家族の方が自ら解決策を求めて相談機関に行くようになるためには
彼ら自身が困り感や焦りを感じているということが不可欠になります。
彼ら自身が困り感や焦りを感じていない場合、
あるいは南美様が彼らをフォローしすぎてしまっている場合、
彼らは進んでは相談機関を利用しようとはしないでしょう。
そういう意味では今後も同居を続ける場合には、
冷たいようですが本人たちが困り感や焦りを感じるようになるまでは、
フォローをしないようにすることが肝要でございます。
「でも、私が何とかしなければ、彼らは・・・」
と思われてしまうかもしれませんが、
逆に何とかしてしまおうとすることで、
彼らが困り感や焦りを感じる機会が失われてしまうこともございます。
本人たちが何らかの葛藤を感じた時こそが、
何らかの相談機関を勧める絶好の機会と申すことができるでしょう。
以上が、あくまで今後も一緒に暮らしていく場合の戦略ということになります。
しかし、関係を解体していくことも選択肢の1つであるということは
忘れませぬように。
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