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こんにちは。前の投稿ではお返事ありがとうございました。
当事者として少しでも参考になればと思います。
ただお子さんがどういう子なのかというものわからないですし、的外れだったらごめんなさい。
▼めえめえさん:
>アスペルガー当事者で、小6のPDD児の親です。
>現在子どもは週一回通級でSSTなど受けています。
>主治医からも通級でも、社会性の遅れは今後もケアが必要、と
>言われていて、その点は継続的フォローを模索中です。
>
>ところで、よく療育や教育の方向性として、遅れの部分のケアと同時に
>「その子のよい面を伸ばす」
>「特性やこだわりを生かして認める」
>等のケアも必要と聞きますが、何をどう伸ばしていけばいいのか
>よくわからないよ、というのが本音です。
よく言われるのが芸術面ですねー。勉強できなくてコミュニケーションもとれないけど天才的に絵がうまいとか。漢字をすぐに覚えるとか。簡単な引き算ができないのに掛け算の暗算ばかりが高速だったりとか。
年齢と比較してかなり大人の知識豊富であったりもしますね。図鑑読んでて中身ほとんど記憶してるとか。
でもそれだけではなくて、例えば誰よりも真剣に色々なことを考える人も結構多いんです。
クラスの子がいじめられているのに皆が見てみぬふりをしていたら許せない子とか、最近の子供は平気でやるような惨殺やアダルトのゲームに嫌悪感を示すとか、20歳になるまでお酒やタバコは絶対やらない!と言って動かなかったりとか。
そんなこといちいちこだわっているから社会に馴染めないわけで・・・
ダメな人や悪い人がいても見てみぬふりして自分の都合だけ考えていれば面倒ごとは起こらないんですよね。
でもそういう真面目でピュアなところは歪まないように伸ばしていってほしいなぁとつくづく思ってます。
以前小学五年生の当事者の男の子についてお母様から相談を受けたことがあったのですが、ある日突然その息子さんからメールが来たことがあったんです。
発達障害からくる奇行によりいじめを受けて傷ついていて、人間不信になって反抗的になるものかなー?と思いきや、すごく優しくて真面目で礼儀正しく、漢字も小学五年生とは思えないほどよく知っていて、大人でも書けないような立派なメールでした。
五年生なんて腕白盛りでタメ口使うし、母親に対しても全然素直じゃないだろうに、その子はとても素直でちょっとしたことですぐに悩んでしまう子だったみたいです。
>特に、特性やこだわりを生かして、なんて、本当に可能なのだろうか?
>とさえ思います。
>
>自分について言えば、確かに原則・ルールに忠実なところは、違法行為で
>つかまるリスクが少ない等の点では役に立っているかもしれませんが、
>それも行き過ぎて強迫観念に近い状態になったら困りものだと思います。
>(というか、強迫的でなければこだわりとは言わないのでは?
> こだわりを生かすって、意味がよくわかりません)
確かに、こういう強迫観念は辛いものです。
辛いし、それがいきすぎて他の方を縛ったりきつく当たったりすることもあり、注意は必要です。
親にもちょっとしたことですぐにダメ出ししてきて「それくらい冗談くらい軽く受け止めてよ!」と思うところもたくさんあったかと思います。
でもそれも悪いことばかりではないですし・・・
善意や良識などに対してこだわりに縛られるタイプ(戦争なんてしてはだめだ!とか、犯罪者を許すわけにはいかない!とか、いきすぎた法律的・思想的な忠実さ)ならば法律に関わる仕事には必要かもしれません。
やる気のない弁護士などに比べてよっぽど深く考えてくれます。
教育論や環境問題など重厚なテーマについての執筆なんか、やってる発達障害の方は結構います。
なぜそうなるか?ということはよく分からないですし、くだらないことばっかり考えいている当事者もたくさんいるのでしょうが、やっぱり
「へぇー社会福祉?つまんねー」
で終わってしまう普通の子と違って、強いこだわりがなくてはなかなか考えないことです。
>そこで、当事者の方やご家族の方に質問です。
>自分や家族について、こういう特性やこだわりをこう伸ばしたい、
>または、こう伸ばしてきてこういう面でよかった、という意見が
>ありましたら教えてください。
>よろしくお願い致します。
今になってもよく分からない所が多々あるんですけれど、定型発達者に向けて社会や常識はできているせいで、発達障害者の頭の中にある世界はまるで順応できないようになっているんですよね。
お互いが歩み寄らないと快適には過ごせないですけど、発達障害である自分が定型発達者の人のやり方や考え方に順応することをやめてみたら、「なんだ、自分の理想どおりにやったらこんなに過ごしやすくなるものなんだ!!」って驚嘆すると思います。
例えば一般的には「掃除は箒ではいて、その後雑巾で拭けばいい」と思っているのに、発達障害者が子供服のハギレを持ってきたとします(かなり局所的でわかりにくい例かな・・・^^;)
「なんだこいつ、掃除する気ないでしょ?」って思うけど、とりあえずやりたいようにやらせてみる。
そうしたら、ガーゼ生地の素材を生かしてフローリングをいためずにピカピカに汚れを取る方法を編み出した!
そんな感じの経験が結構あったりするのです。変なたとえ話ですみません。
一生懸命社会に順応しようとするがためにまだ見ぬ才能が隠れたままになっていて、住む場所や周囲が「社会にあわせなくていいんだよ」と声をかけてあげることで発達障害者ワールドに眠っていた何らかの特殊な才能が秘められている可能性があるんですよ。
本来ならば伸ばしたい特性っていうものは発達障害の中にはあるんじゃないかなーと思います。
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