|
▼コリーさん:
はじめまして。マキナを名乗る者です。自閉者です。
皆さんが、おっしゃる通り、感覚過敏があるかどうかというのは
ASか否か?には、あまり関係がないようです。音楽家のほとんど
の人には(クラシック分野で、天才といわれる人)、絶対音感が
ありますし、だからといって、彼等が自閉圏かどうかは解りません。
私の主治医の話ですが
「自閉圏の人間は、範囲がとても広いが、ある条件を満たして
いる事によって判断はする。(多分、知能検査とかです)
ただし、加齢で軽減する場合もあるので、知覚の事については
わからないが、肉体的に自閉圏の人と、子供の頃からの知覚の
変容が原因だった人は、思考回路に自閉症の症状が出ている場合が
あります。」と、いう事です。
つまり、小さい頃は自閉症の傾向が強く出ていたとしても、加齢で
定型発達者に近くなっている人は、定型発達として存在している
ということです。そういう人は「特別に困った事」がないので
社会適応できていたり、環境によっては、何も知らずに生涯を終わる
と、予想されます。
発達障碍というものは、誰もが要素をもっていて、赤ん坊なら神経の
未発達という事から、認識できないだけで持っていて、それが年月を
ともなって発達していくのです。発達できなかった人が、発達障碍
というわけです。
ですから、思考回路が少しばかり人と違う場合は、ASと診断されない場合
もあります。でも、それが肉体的に形跡が残っていたり、現在も続いて
いる場合は、検査をすれば出ますので、自閉圏の人間として診断され、
知能がある程度高い場合は、とりあえずASとして診断されると思います。
大人の場合は、大概、肉体的には検査をしても結果が出ないので、
グレーゾーンに位置する人は、本当は、ものすごく沢山いると思います。
もし、コリーさんが、知覚について
「音が脳にひびがいく位の辛さがある」
「光が、眼球を通り越して脳にいく位の辛さを感じる」
「道路のアスファルトの、でこぼこが怖い。道を通れない」
「香水の臭いや整髪料の臭いで、頭がおかしくなって、怒りが湧く」
「食べられるモノが限られているので、捜しまわる労力を使っている」
(全部、私が困っている事です)
等の、知覚変容で、現在苦しい思いをされていないのならば、逆に
「幸せ」の、ひとつに加えてください。知覚変容が邪魔さえしなければ
ASの問題は、人間関係や疲れ易いやら、になると思います。脳の問題では
癇癪なんかもあると思いますが、論理的に考える事を意識的にしていけば
軽減できます。
診断前にあれこれ考えると(考えてしまいますが)精神的に負担が出ます
ので、おおらかな気持ちでお過ごしください。
|
|