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▼いとゆさん:
はじめまして。管理人の秋桜です。幼いころ療育を受けて育ち、成人後言語聴覚士(ST)になって医療や行政の現場で発達障害児の支援を行ってきました。
いくつかいとゆさんの返信で「これはご本人に確認した方がいいのでは?」と感じたことがありました。
このようなやり取りのトラブルの場合、発達障害の有無にかかわらず必ず潜んでいるのがお互いの前提条件の食い違いです。おそらく話題に上っている方はいとゆさんの職場で求められる前提条件とご自分の仕事に関する前提条件が大きく食い違っているのでしょう。
「分かっている」と一口にいっても詳しく丁寧に確認してみるとかなり個人差はあるものです。本人の意見を聞き出すようにして聞いてみると案外いとゆさんたちが思いもよらない答えが返ってくるかもしれないと思いました。
いとゆさんたちが不信感を抱いてしまった以上更新は難しいでしょう。その辺りは仕方ないと私も思います。福祉職は職員間の信頼関係がないとチーム全体の業務にも支障が出てしまいます。
ただこのまま「ハイ、さようなら」ではちょっといとゆさんにとっても件の彼女にとってもよくない気がします。いとゆさんもそう思われるからこそ、こちらに書き込みをされたのと私は感じました。
休み時間なかなか輪の中に入らないうのはきっと彼女は業務でフル稼働している頭を休息時間でリセットしたいからなのでしょうね。ただ福祉や介護の現場は女性の多い現場ですから、休み時間のおしゃべりも情報交換したり信頼関係を築くといった大事な時間ですよね。
ご本人はどのくらいご自分が不適切な行動をしているか、理解しているのでしょうか?「失礼します」と言っていることから自分が場に合っていない言動をしているのはなんとなく理解している印象があります。
ただその理由を問われたら本人もよくわかっていないのかもしれません。一度本人に聞いて、理解度を確認されてもいいのかなと思いました。ただ余裕がない状況もわかりますから、あとはいとゆさんや上司の方がどのくらい彼女に時間を割けるか次第ではないでしょうか。
若者サポートセンターなど、障害の有無に関わりなく就労相談や支援を行っている場所がありますからそこで一度今までのキャリアや就労のやり方について考え直してみるようアドバイスしてもいいのかな、と思いました。
若者サポートセンターの場合発達障害以外の方も対象ですから発達障害者支援センターよりもご本人の抵抗も少ないかもしれません。状況に応じて相談の中で職員が発達障害の可能性を指摘してくれることもあります。
宇都宮大の梅永先生が今年1月に「仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談」という本にも就労の制度やサポート例が紹介されています。一度読まれてみてはいかがでしょうか。そこにもサポートセンターのことなどが書いてあります(私も原稿を寄稿させてもらいました)。
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