アスペルガーの館の掲示板

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[#33964] 有機リン系農薬の曝露で、注意欠陥多動性障害のリスク上昇?? ヒゲ達磨 10/5/24(月) 12:22 [未読]

[#33968] Re:有機リン系農薬 判ること、対策2 ヒゲ達磨 10/5/24(月) 12:28 [未読]

[#33968] Re:有機リン系農薬 判ること、対策2
 ヒゲ達磨  - 10/5/24(月) 12:28 -

引用なし
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   有機リン系剤に限らず、農薬暴露は3つの経路があります。一つは、残留農薬。一つは、畑などからの環境汚染による飲み水、大気。一つは、家庭用殺虫剤など家庭での使用による暴露です。日本の農薬規制では、この全体を考えて暴露量をコントロールする仕組みになっていません。その最大の理由は、残留農薬は農水省・厚労省、環境関係は環境省・厚労省、家庭用薬剤は厚労省、経済産業省と縦割り行政。一番遅れているのが、家庭での使用による暴露です。

この点の規制が米国では90年代半ばから進められています。シロアリ駆除に使われていたクロルピリホス。1984年から90年の間にアメリカでの農薬110番に苦情のもっとも多かったのはクロルピリホスの158件でした。米国では274件の健康被害訴訟が起こされています。
 96年11月、ニューヨークで開かれたアメリカ公衆衛生学会で、このクロルピリホスと人の先天異常(頭、顔、眼、生殖器など)の関係が報告され、研究者はEPA(環境保護庁)に対して使用規制と製品に先天異常の恐れがあるとの表示をすることを求めました。
 97年1月にEPAと製造メーカーのダウ・ケミカル社は規制、有機リン系殺虫剤クロルピリホスのノミ殺虫剤やペット用薬剤、塗料添加剤などの販売自粛など10項目の自主規制に合意しています。そして2000年6月8日にEPA米国環境保護庁は家屋内や庭での使用を法的に禁止。同年12月に家庭の芝生と庭の有害生物駆除のために、最も広く使用される有機リン系剤ダイアジノンの家庭使用の禁止と、農業用途の制限をEPAと製造メーカーが合意。2005年1月に家屋庭用ダイアジノン販売が法的禁止。などなど
こうした規制の進展強化で、米国では暴露の主な経路が残留農薬ルートです。日本はまだそうなっていません。


有機リン系薬剤は家庭では、衛生害虫・不快害虫への殺虫剤と庭などでの園芸用の殺虫剤で使用されてます。
http://www.safe.nite.go.jp/shiryo/product/biocide/biocide2.html
(有機リン系難燃剤・可塑剤として主に繊維製品やプラスチック製品に使用されている。その揮発により室内空気中で 10 種類の有機リン系難燃剤・可塑剤が検出されたという報告もある。)

園芸用の殺虫剤は、先に一覧表を見て有効成分から選ぶことで減らせると思います。

蚊やハエ、ダニなどへの殺虫剤では、要注意と思うのはダニ防除です。

JIS(日本工業規格)では、畳床については「ダニ、その他の害虫が発生しないように、適切な防虫処理をしなけらばならない。」として、防虫処理が義務づけられています。ワラを一切使わない、発泡ポリスチレンまたはインシュレーションボード(チップ化した木材を蒸煮解繊し、耐水剤を添加した後、抄造し、連続式乾燥装置で乾燥させたもの)のみを畳床に使った畳以外は、防虫処理が義務づけられています。

フェンチオン、フェニトロチオン(スミチオン)など有機リン系剤を染み込ませた防虫加工紙で包み込むやり方が一般的です。フェンチオン、フェニトロチオンの尿中代謝物はジメチルリン酸とジメチルチオリン酸。

東京都が調査では、防虫処理した新品の畳を入れた部屋の空気には、最高で1m3当たり7マイクログラムの殺虫剤成分が漂っていました。(室温30℃、畳の上10cmで採取。なお、1マイクログラム=100万分の1グラム。)農薬空中散布の安全基準は2マイクログラムですから、その3.5倍。防虫加工紙は、半年で発散が半減する仕様だそうですから、約1年で農薬空中散布程度の濃度になります。

やがて、発散しきってダニ防除効果がなくなります。高気密の家屋は、冬の結露でわかるように室内に湿気をためやすい。人間が暮らすから、餌には困りません。湿気さえあれば、繁殖します。そうなると、掃除などから取り掛かり、最終的には勧められるているのは
「畳を上げて、フェニトロチオンなどの有機リン系の油剤を噴霧します。」
http://www.city.toyota.aichi.jp/division/af00/af07/1193555_7118.html

もう一つは、ハエ・蚊・ゴキブリを殺虫!というバポナやパナプレートです。この有効成分はジクロルボス(DDVP)、尿中代謝物はジメチルリン酸。
このジクロルボスがプラスチック板から蒸散して6〜7畳の広さに1個吊すだけで、2〜3ヶ月の長期間にわたって発散して効き目を顕します。東京都が実施した実験では、6畳程度の部屋につり下げて、21日間の濃度を測定。その結果、一日そこにいたとして呼吸による摂取量が、世界保健機関(WHO)の示す1日許容量の、子供はすべての日で十倍以上(28―10倍)大人も13―3・4倍です。

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