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Sucocaさんはじめまして。私にとっての家族の定義とは、家族のメンバー全員のリスクを自分がひきうける事が出来るか否か、だと思っています。つまり、家族の誰かが病気になったら看護してやり、病気で家庭の経済を支えられなくなれば私が代わりにその分働き、食事が作れなくなったら代わりに私が作ってやり、寝たきりになったら私が看病してやるのです。当然この資格は、私だけが有しているわけではなくみんなが有しているので、私が病気になったら家族が私の面倒を見なくてはなりません。つまり、相互扶助の考え方はリスクヘッジの考え方そのものなのです。私が家族のリスクを引き受け、家族が私のリスクを引き受けるのは、自分が困った時に相手に自分のリスクを肩代わりしてリスクを分散し、精神的にも経済的にも肉体的にも自分一人で潰れて仕舞うのを避けるためなのです。ところがアスペルガーの人は家族の障害への無理解ゆえに、この相互扶助の家族的仕組みから取り残され易いです。(私もかつてはそうでしたし、今も半ばそうです)私の家族の定義に従えば、自分がこの相互扶助の仕組みから取り残されている場合、その人にとっての同居人は家族ではなく、単なる同居人に過ぎません。同様に、同居人は家族の基本的概念を理解していないばかりでなく、その人を家族の一員としてカウントしていない事になります。
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