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▼ちぇぶりさん:
>教えたいこと
>1.仕事の流れの把握(大すじを聞いて自分で順序を組み立てる)
>2.「適当」「適度」という指示の理解
>3.グループや流れ作業での自分の役割
>
>こういった事柄を、どのように教えたらいいでしょうか?
>
ASの人が覚えにくいことは、実は“この三つ全て”です。
僕自身も今年40歳になりますが、未だに“きれいに”“ちゃんと”“きちんと”という言葉がいまひとつ飲み込めていない感じがします。“抽象的なこと”を
言われてしまうと、かなり戸惑います。
それと…“紙を半分に折る”という簡単な作業ですら、かなり注意してやらなくては、小学生の女の子に負けるくらい、雑な感じになってしまいます。
ネクタイの締めかたに至っては、今時分のような冬の寒いときに、“マフラー”で同じ締めかたを3年以上訓練して、ようやく自信が持てる“様になる”締めかたができるようになりました。
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さて、彼の件ですが、まず“教えたい作業”の中で、どこにつまずいているのかを、黙って冷静に見てやってください。
そして、“対面”ではなく、“横に寄り添う”かたちで、“やや誇張する感じ”で、“優しく諭す”感じで、正しい動き方を手ほどきしてやってください。
ASの人は、割と“心の中に残ったことは忘れない”ものです。
不運にも“無職者”でいる仲間の多くは、幼いときに、“イジメ”や“折檻”など辛い思いをして、本当は“芽が出る種”のはずなのに、心の栄養不足のため本当の“良い能力”が芽吹けないまま、悶々と時が過ぎていっているのです。
とにかく、“この学び舎に来て幸せだった”という体験を、彼にはさせてやってください。それが、とりもなおさず彼の良い“生きる糧”となっていくでしょう。
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