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▼カミヒコーキさん:
はじめまして。TJOONと申します。現在24歳です。
カミヒコーキさんと同じく高一でアスペルガーと診断されました。
フラッシュバック、躁鬱に悩まされています。
幸運にも勉強は好きだったので(得意ではない)公立大学の理系学部に進みましたが、
一年次に理系学問は好きではなかったことに気づいたため、
四年間ほぼアルバイト漬けの生活を送りました。
私が始めてアルバイトをしたのは18歳の時で、チェーン店の飲食店でした。
男手が極端に足りない職場だったので、幸運にも採用されました。
入って1週間で店長が異動で女性の方に変わり、自分含めて二人しかいなかった男性アルバイトの方が辞めて男は自分ひとりになりました。
コミュニケーションが苦手+女性が苦手だったので、それから3日で辞めたくなりましたが、たまたま読んでいた漫画に、「感情のコントロールは素質ではなく、習得できる技術だ(このページですhttp://imefix.info/20120128/351034/rare.jpg)」とありまして、ひょっとしたらコミュニケーションだって「能力」ではなく「技術」では?と思い、技術の習得のための絶好の場だと自分に言い聞かせ、4年間続けることが出来ました。
年上で面倒見のいい先輩を選んで相談し、コミュニケーションが苦手だと打ち明け、カンジのよくない話し方やつまらない話の場合、指摘してくれるように頼みました。最初の一月は10分に1度は指摘されました。
同じことを話してもルックスがいいから許される人もいる、と聞いたのでルックスの向上に勤めました。美容皮膚科でヒゲを脱毛・肌をキレイにして、2ヶ月に3度の頻度で美容院にいき、ジムで筋トレを続け、小顔矯正にいき、ファッション詩・服飾の書籍・デザインの書籍を読んで服の選び方を勉強しました。
そういう生活を4年間続けた結果としては、自分と世代の近い方となら、人間関係が築けるようになりました。
まったく楽しくはありませんが、好青年にも、礼儀正しい人間にも、バカ騒ぎをする若者にも擬態することが出来ます。
幸運にも、ASを受け入れてくれた女性と同棲することになりました。
卒業後、ビジネススクールに1月だけ通い(1年間のコースでしたが、グループワークの人間関係に耐え切れずに辞めました)、半年勉強した後に起業しました。
ちょうど円高なので、ヨーロッパのブーツを個人輸入し小銭を稼いで起業資金にしました。
このときも、仕事は「能力」ではなく、「技術・経験・知識・理論・人脈」だと自分に言い聞かせ、確実の稼ぐための積み重ねを始めました。ネットでニュースやコラムをまとめる、一日3冊本を読む、ノウハウを収集する、成功者の真似をする、企業家・ベンチャー向けのセミナーに出席する、等です。外食に行っても、メニューからいくら利益が出るかを推測したりしました(原価と人件費と場所代を考えれば簡単に分かります)。
起業して1年半になりまして、人間関係のトラブルで200万円ほどの損失を出したこともありますが、今のところいわゆる安定した生活というものを送ることが出来ています。
自分は今のところ、社会的には成功しかけているのかもしれません。
それは、才能があったからなのかどうかはわかりません(才能なんてものがあるのかどうかすら怪しいです。)。
手足が無い事は不幸な出来事ですが、手足の無い人が不幸な人生を歩むとは限りません(乙武洋匡さんとか)。
発達障害であることは不幸ですが、不幸な人生を歩むとは限りません。
同じように、発達障害は社会的に不利ですが、失敗するとは限りません。
プラスを積み重ねることによって、成功することも出来ると信じています。
と、ここまで書いて、まるで自分がストイックな努力家のように読めてしまったので補足です。
実際は、何度も挫折して、うつに悩まされて、疲れて自殺を考えたこともあります。
今だって、仕事を半分サボってこの書き込みをしています。
大学時代はコミュニケーションできないと一人暮らしに耐えれないほど寂しかった。
今はご飯を食べるため。いつも、仕方なく努力しているし、仕方なくポジティブシンキングです。
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