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▼anaさん:
はじめまして、秋桜と言います。ASでかつ発達障害児の訓練士をしている者です。今は身体を壊して休業しています。
私も思春期ぐらいまではかなり母に無理を言って困らせていました。特に4,5歳頃は質問をして母が「分からない」と答えると「どうして?どうして分からないの?」とパニックになっていました(今考えれば無理な要求ですよね)。親にはよく叱られていたし、父からは「いい加減にしろ!」と手が飛んできたこともあります。
>後から、怒鳴ったことに後悔してしまって、
>子供の心に悪い事をしてしまった。この子にはだれが愛情を注いでくれるの?
>私が愛情を注がなかったら、父親ただ一人じゃないかと後悔してしまいます。
いつも怒鳴ってばかりではないのですから、そんなに自分を責めなくてもいいと思いますよ。みーぽんさんも書かれていますが、あんまりしつこく言うと相手が怒ることもある、という学習をするいい機会だと考えてみましょう。
私にも訓練中子ども達が色々無茶を言ったりやったりしてきます。本当に幼い頃私がやってきたことをそのまんまやってくるので、時には「ムカッ」と来ることもあります。もちろん仕事なのでできるだけ冷静に対応しています。
でも無理な要求をしてきた時は私ははっきり「やりたいのは分かったけど、今それはできない」と断ります。「あなたに都合があるのは知っているけど、私にも都合がある」という態度を意識して取るようにしています。何もかも受け入れていたらこちらの身が持たないし、社会の基本ルールを学ぶ機会を逃してしまうからです。そこから交渉する、という方略も学べると思います(あまりそれにハマってしまわれても困りますが)。
今はまだ社会性としては「相手の話を最後まできちんと聞く」「少しの間我慢をする」といったことを学習している段階でしょう。できたらそれを認めてあげる、できなかったら理由を説明してもう一度やらせてみる、それの繰り返しだと思います。
仕事柄親御さんの話を聞いてアドバイスをすることも多いのですが、anaさんみたいに悩んでいる人はとても多いです。やっぱりASって「相手を思いやる」ことが一番難しいから、子育てしていてもやりがいが少ないんです。だからみんな疲れ切っています。「お母さんは十分がんばっているんだから、そんなに自分を責めないでね」と言うとポロポロ泣き出してしまうお母さんも一人や二人ではありません。そういう姿を見ていると「母に対して悪いことをしてたなぁ」と感じることもよくあります。
もちろん母にも悪い点は色々ありましたが(その辺は他のレスや私のホームページに詳しく書いてあります)、当時は今ほどASについて分かっていなかったし仕方なかったのかなぁ、思うことも多いです。今は形勢が逆転してしまい、母が子どもじみたことを言うと「しょうがないでしょ」「何回言えば気が済むの」と私がなだめています。いつの間にか親に頼られる年齢になったんだなぁ、と驚いています。
他の方も書かれていますが、利用できる物はどんどん利用した方がいいです。4月からは支援法も施行されますから、どんどん行政の窓口へ行って相談しましょう。子育ては長いです。時には手を抜いて楽になりましょう。
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