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[#39913] ぼくすごい?と何度も聞く息子への接し方 ここらび 12/12/8(土) 20:43 [未読]

[#39985] Re:ぼくすごい?と何度も聞く息子への接し方 ここらび 12/12/16(日) 16:50 [未読]

[#39985] Re:ぼくすごい?と何度も聞く息子への接し方
 ここらび  - 12/12/16(日) 16:50 -

引用なし
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   とりあたまオバサンさん

私へのアドバイスに多くのお時間を割いて下さり
本当に感謝いたします。
読ませていただきながら、うれしく涙がでました。
そして、
「なるほど。」と参考になることがたくさんありました。

息子の状況について、
今の私なりの解釈なのですが、

息子が暴れたり、「えらい?」という確認をしたり、
依存したりすることの背景には
「(自分の存在への)不安の強さ」と
「思春期の課題への葛藤」があると思います。

幼稚園の頃、
叱られた時に「お母さん、僕のこと好き?」と聞いたり
気になることを何回か聞きに来るようなことがあり、
心理の専門家からは、
「不安」の強さを指摘されていました。
でも、
小学校2年あたりから今年の夏までは
環境への適応もよく、
「不安」とは無縁かのような印象を受けていました。

ところが、
夏ころから第二次性徴が始まり、
思春期のスイッチが入ると
「アイデンティティの確立」と「自立」をめぐり
葛藤が始まったのでしょう。
先の見通しが立たないことへの不安が強いという
気質がここへきて顕在化したのだと思います。

アイデンティティの確立は
人、多くは自分の周囲の友達と
自分の能力を比較することから始まります。
その手始めが
息子にとっては塾の成績だったのだと思います。
「テストの成績で人の価値は決まらない。」
「人は人」「みんなちがってみんないい。」
といくら親が言っても、
順位や塾の先生の言動に引きずられました。
塾を休み、競争から離れて楽になったものの
自分の価値を見出す尺度を失って、かえって不安をつのらせたのでしょう。
親には「ぼくえらい?」と聞き、
放課後や休日さえクラスメイトと遊び、自分の存在価値を確認しようと
必死にもがきだしたのだと思います。

>私は誰と同じなのか。
>私はどんなジャンルの何を期待されている一群の人の中にいて、その中での成長速度はどうなのか。上位なのか、劣ってるのろまなのか。
>それらの評価や価値はいつ知らせてもらえるのか。どんな成果を出したら合格なのか。
>これを教えてくれる責任者が、“私”の管理責任者が、誰も決まっていないこと
に憤り、それを抑圧し、それで自己嫌悪し、コンディションを落として、私の中の何かの暴走を加速していった気がします。
>今でこそ、そんな発達障害の受容速度の全国偏差値みたいなものは存在しないと分かりましたし、私の憤りはアイディンティティ問題じゃないだろうかというところまで、見当を付けられました。私は「えらく」なれなかったんです。
>でも、大人でもそこまでいくには年数がかかりましたし、一人で座禅を組んでごにょごにょ思考の循環をしているだけだと、進みませんでした。

息子の心情を代弁してくださっているかのようです。
昨日、息子は4人の友達と釣りに行きました。
保護者の方たちは引率を面倒がるので
いつも夫が引率するのですが
昨日は私が付き添いました。

2時間近く、遠巻きに見ていると
息子がたくさんの友達を誘いたくなる理由がわかった気がしました。

今の子供達は、どの子も大なり小なり
昔と違った課題を抱えています。
ですから5年なのに非常に幼い子や落ち着きがない子、自己中心的な子、など
と皆個性的です。
ですが、釣りをしている時の子供達の会話を聞いていると
それらの短所をお互いがなんとなくカバーするような言動をしているのです。
けんかもするようなのですが
息子のように仲をとりもつ子がいてもとにもどったり。
ギャングエイジの力をかりて
息子は自分の「アイデンティティの確立」に対する
葛藤を昇華しようともがいている気がしたのです。
学校で、サンタの格好をしたり、女の子の住所を聞いたりするのも
単なる思いつきやご愛敬、というだけでなく、
もがき、なのかもしれません。

>しかし、みなさん迷っていました。みなさん問題も欠点も抱えていました。そしてそういう当事者の実態を客観的に、誰も私に指南できませんでした。
>何年も忠実にしがみついて待ちながら、憤りながら、それでも仲間を見ながら勝手に学んで、現実を受け入れることが、私には一番確実でした。

いまやどの子もこの状態にあると思います。

もう1つの課題である「自立」については
母親の私への依存との葛藤から極度に自立しようともがいて突っ張りきれずに
赤ちゃん返りをしたり、暴れたりしている気がします。
「お母さんはあなたとは違う感情を持っている。」
「あなたがつりは好きでもお母さんはすきではない。」
「でも、お母さんはあなたが大好き。」
と何度となく言ってきました。
でも、気持ちにゆとりがないと
これもしてくれ、あれもしてくれ、となるのではないでしょうか。
「釣りのつきあいにつかれた。」と言うと
「ごめんね。」と繰り返しました。

>数多くわかったことの一つとして、親って自分たち(当事者)とは別な生き物だ、負荷を掛け過ぎると命にかかわるかもしれないんだと、実感を伴って理解したと思っています。

このことは、息子にもわかってもらえるといいのですが・・。

今の息子の全ての言動には背景に不安があると思います。
だからこそ、息子の本来のやさしさを知っているお友達が
今の息子には大切な存在なのでしょう。


>自分のそういう欲求の仕組みを理解する助けになったのが、もうご存じでしょうか。やんばる先生の『意味不明な………』ブログでした。

以前、拝見しました。とても参考になりました。

>ここらびさん親子の通院先が、もうお手上げだというお話を読んで、それはないんじゃ……と思っていました。

ありがとうございます。
すでに、同じような経験をされているお母様たちが何人もいたため
5年前に親の会をつくり、ピアカウンセリングをしています。

>ASは、相性の合う人間自体が少ないのです。お医者も必ずフィーリングが合うとは限りません。外国に比べ、お医者の選択肢もあるとは思えません。だからお医者同士も連絡を取り合って、選べる体制が必要なんじゃないか……と私は個人的に理想を思っています。

本当ですね。
それに、地域の専門家たちによるチーム支援はアメリカでは当たり前。
日本は本当に遅れています。


>プログラムに関するお考えを聞くだけでも、ここらびさんの慰めにならないかなと思いました。

ありがとうございます。
地域の児童相談所の相談員の方とコンタクトがとれました。
継続的な支援が必要だとお願いし、今後のことを話しあっていこうと思います。

>思いつきで過剰に作って来た問題の対処を迫られる毎日が、何年も何年も続くと思いながら全力を尽くすのは、やはり非常におかしいと思います。
>この変化が起きてきたら次、あと何年したら次、の目安がある、事例があるだけでも、そういう考え方があると知るだけでも、違うと思うのです。

そうなんですよね・・。
丁寧にサポートしていけば
中2ころには落ち着く、というとが
いくつか連絡した相談機関の方たちの考えです。

とはいえ具体的な毎日の課題は
その日その日で考える、です。。。


親身なアドバイス、本当に感謝いたします。
夕飯を作る力がでました。

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