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▼蜜豆猫さんこんばんは。
他人と自分を比較して、他人には出来て自分には出来ないこと、自分には出来て他人には出来ないこと、と考えてゆくとどうしても自分自分の特性に関して好き嫌いが生まれます。それは対人評価として「自分の能力はこのくらい」と相対評価するからです。
同様に、人間は頭の良さや足の速さ、コミュニケーション力などなど、いつも他者との軸において評価してしまい勝ちです。ですが、自分の胃の消化能力を他人のと比べて優劣つける人がいるでしょうか?自律神経系や体温調整力、基礎代謝力、聴力、免疫力、その他もろもろの自分の健康や認知特性や体力バロメーターとなる様なものを他人のと比較して「俺のは優れてる」「私のは劣ってる」と誰も言わないのは当然ですよね。
こういったものは他人と比較しないで、むしろ自分自身と比較した方がずっとよく自分の特性について判断し易いからです。時間軸を機軸として、例えば「以前よりこのところ血圧が高いな、よし、塩分は控えよう」とか、「このところ体力が落ちてるな、よし運動しよう!」とか。あるいは「この前まで解けなかった問題集が解けた!努力の甲斐もあって特にこの所頭冴えて来てるかも。よし、次のステップへ移ろう!」とか。そうやって現在自分の比較対象を、過去の自分や理想としている未来の自分にすると、ずっと良く自分の今の状態も把握できるし、今後対策や反省点にも繋がり目標設定もより現実味が増して来ます。ところが一旦他人と自分を比較しだすと(特に発達障害者の場合)それこそ自分が他人とあまりにもかけ離れてて、そのせいでどうしていいか分からなくなり混乱や自己卑下に繋がりかねません。
そもそも自閉症の人とそうでない人は、根本の性質からして違うし、問題解決のためのアプローチの仕方も違うのに、なぜそんなに(当事者もそうでない人も)比較したがるのか私には理解出来ません。鳥と爬虫類、上着とズボン、時間と空間、肉体と精神、男と女、歌謡曲とクラシック、音楽と絵画、どっちが優れてる?と問いかけるのと同じで、ジャンルや性質のそもそも違うモノ同士を比較して優劣つけるなんて不毛だし意味のない行為だと思ってます。
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