アスペルガーの館の掲示板

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[#4103] 支援体制の難しさ 秋桜 05/2/23(水) 10:55 [未読]

[#4169] Re:支援体制の難しさ 秋桜 05/2/25(金) 10:25 [未読]
[#4198] Re:支援体制の難しさ nobody knows 05/2/26(土) 11:24 [未読]
[#4210] Re:支援体制の難しさ 秋桜 05/2/26(土) 18:35 [未読]
[#4212] Re:支援体制の難しさ nobody knows 05/2/26(土) 20:18 [未読]
[#4231] Re:支援体制の難しさ 秋桜 05/2/27(日) 14:01 [未読]
[#4281] Re:支援体制の難しさ nobody knows 05/2/28(月) 19:56 [未読]

[#4169] Re:支援体制の難しさ
 秋桜 メールホームページ  - 05/2/25(金) 10:25 -

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   ▼nobody knowsさん:

>うちの教室は担当者3人、うち二人はSTです。
>ことばの教室も、全国を見ると様々です。でも、特別支援教育が少しずつ浸透していっています。概念だけかもしれませんが。言語の全国組織もしっかり受け止めて研究しているところです。
>
>構音・吃音は、ちょつと別で、特別の専門性が必要だと思っています。だから、特別支援教育といえども、さらに中で専門性を訴える必要はあると思っている一方、言語発達と言われるお子さんは在籍の半分以上。そのまたほとんどは、PDD・AD/HDです。

医療機関が浸透していない地域も多いでしょうから、「ことばの教室」が果たす役割はこれからも大きいと思います。でも最近感じるですが、どうして学校という組織は内部で物事を進めてしまって外部からの人や意見をなかなか取り入れないのでしょうか。教育システムだけでは発達障害児・者の支援は不十分だと思うのです。

だって学校にいられる時期なんて6歳から18歳、長くても22歳前後までで(大学院などに行けばもっと長いでしょうが)、人生から考えればそんなに長い期間ではないですよ。むしろ学校を出てからの人生の方が長いわけだし、教育を受ける期間よりもはるかに長い時間を過ごしていかなくてはならないですよね。どうも学校の先生方とお話しているとその辺の認識が不足しているような気がしてならないのです(もちろんこれは私の経験だけから感じていることで、こちらの掲示板にいらしている教育関係者の方がそうだと言っているわけではありません)。

>私がこんな援助職を選んだこと自体、なにかあるのでしょうね。それに同じ「におい」ゆえに、理解し合えるのかも。

人それぞれの事情はあるでしょう。私の場合は療育の世界しか知らない環境で育ったので、自然とこの職業を選んだと考えています。でも理解し合えることと同時にそれを超えた視点が専門家には必要なんだと思います(だからこそお金をもらえるわけだし)。

>でも、自分もこれからこの場で「援助」していただきたく、よろしくお願いいたします。

私もここの掲示板で色々助けてもらっています。一生勉強ですよね。こちらこそよろしくお願いいたします。

[#4198] Re:支援体制の難しさ
 nobody knows  - 05/2/26(土) 11:24 -

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   ▼秋桜さん:

>医療機関が浸透していない地域も多いでしょうから、「ことばの教室」が果たす役割はこれからも大きいと思います。でも最近感じるですが、どうして学校という組織は内部で物事を進めてしまって外部からの人や意見をなかなか取り入れないのでしょうか。教育システムだけでは発達障害児・者の支援は不十分だと思うのです。
>
>だって学校にいられる時期なんて6歳から18歳、長くても22歳前後までで(大学院などに行けばもっと長いでしょうが)、人生から考えればそんなに長い期間ではないですよ。むしろ学校を出てからの人生の方が長いわけだし、教育を受ける期間よりもはるかに長い時間を過ごしていかなくてはならないですよね。どうも学校の先生方とお話しているとその辺の認識が不足しているような気がしてならないのです(もちろんこれは私の経験だけから感じていることで、こちらの掲示板にいらしている教育関係者の方がそうだと言っているわけではありません)。
>
学校に対する秋桜さんのお考え、私もそのとおりの部分があると思っています。
就労や社会的自立のために、何が必要かと考えると、むしろ学校を出てからの方が大切なわけで、その視点で、お子さんと関わっていかなければと考えています。
特別支援教育の重要な観点は、幼から大学までを一貫した流れでとらえて、一貫した教育を行って行こうということだと思います。とりあえず、目の前の学校に適応させていくという視点では、いけないのだと思っています。「漢字が書ける、計算できる、学級集団にとけ込める」だけでなく、お子さんが最終的に自立して生活するために必要なことは何かを考えなくては。
でも今少しずつ、その視点が導入されつつあるとは思っています。学会の研修などでも、その視点から語られることが多くなってきたようです。
実は、私の「文化論」、あるDr.のお話から出発しています。
医療は診断・助言はします。しかし、そのあと、具体的にどう成長していくかは、教育機関が責任をもって担当する必要があるのだと思っています。
私のずっと持っているテーマは「連携」です。共有し合うために、教育はその内で自己完結するのではなく、連携し合わなくては。

[#4210] Re:支援体制の難しさ
 秋桜 メールホームページ  - 05/2/26(土) 18:35 -

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   ▼nobody knowsさん:
秋桜です。お返事ありがとうございます。

>学校に対する秋桜さんのお考え、私もそのとおりの部分があると思っています。
>就労や社会的自立のために、何が必要かと考えると、むしろ学校を出てからの方が大切なわけで、その視点で、お子さんと関わっていかなければと考えています。
>特別支援教育の重要な観点は、幼から大学までを一貫した流れでとらえて、一貫した教育を行って行こうということだと思います。とりあえず、目の前の学校に適応させていくという視点では、いけないのだと思っています。「漢字が書ける、計算できる、学級集団にとけ込める」だけでなく、お子さんが最終的に自立して生活するために必要なことは何かを考えなくては。
>でも今少しずつ、その視点が導入されつつあるとは思っています。学会の研修などでも、その視点から語られることが多くなってきたようです。

nobody knowsさんのお考えは分かりましたし、そういう方がいるのは心強いです。でもこのような考え方は学校の先生方と話をしてもなかなか現場には浸透していないような気もしています。それに学校の中だけの話に終始しているような感じがどうしてもしますね。

特別支援教育も「ことばの教室」の先生以外にも特学や養護学校の先生をコーディネーターに使おうとしているみたいですが、予算もつけない、人も増やさないというプランでは今まで在籍していた子ども達を見るのだって大変だったのに、コーディネーターの仕事が増えたら本当に現場はどうなるんだろう、と感じざるを得ません。

>実は、私の「文化論」、あるDr.のお話から出発しています。
>医療は診断・助言はします。しかし、そのあと、具体的にどう成長していくかは、教育機関が責任をもって担当する必要があるのだと思っています。
>私のずっと持っているテーマは「連携」です。共有し合うために、教育はその内で自己完結するのではなく、連携し合わなくては。

医療の仕事は診断・助言だけなのですか?じゃあ私達医療関係の訓練士の立場は診断はできないから(日本で診断できるのは医師だけなので)、助言だけしかしていないということでしょうか?このことばを伺って少しがっかりしてしまいました。そのようなお考えだと医療関係者も連携しよう、という気持ちになれないように思うのですが、いかがでしょうか。

[#4212] Re:支援体制の難しさ
 nobody knows  - 05/2/26(土) 20:18 -

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   ▼秋桜さん:

>医療の仕事は診断・助言だけなのですか?じゃあ私達医療関係の訓練士の立場は診断はできないから(日本で診断できるのは医師だけなので)、助言だけしかしていないということでしょうか?このことばを伺って少しがっかりしてしまいました。そのようなお考えだと医療関係者も連携しよう、という気持ちになれないように思うのですが、いかがでしょうか。

すいません。少しことばが足りなかったようで(^_^;)
医療ということばで、学校以外の方々をひとくくりにしているような誤解を与えてしまったようです。
Dr.は診断・助言はするが、それ以後は心理やST、OT、PT、民間の相談機関も含めて、関わる援助職すべてが「教育」なのだと言いたかったわけで…。
Dr.のオーダーからしか出発できないこととか、嘱託Dr.の機関内のパターりズムとか、支援センターの方の話を聞きます。それらの限界からもう一歩つっこんだ生涯を視野に入れた関わりを全体でしていきたいと言う意味でした。

[#4231] Re:支援体制の難しさ
 秋桜 メールホームページ  - 05/2/27(日) 14:01 -

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   ▼nobody knowsさん:
こんにちは。お返事ありがとうございます。

>すいません。少しことばが足りなかったようで(^_^;)
>医療ということばで、学校以外の方々をひとくくりにしているような誤解を与えてしまったようです。
>Dr.は診断・助言はするが、それ以後は心理やST、OT、PT、民間の相談機関も含めて、関わる援助職すべてが「教育」なのだと言いたかったわけで…。

私は医療職ですから先のような表現だと医療職全般のことを指していると捉えざるを得ないですね。適切な書き方ではないかもしれませんが、お返事を読ませていただいてやはりnobody knowsさんは教育関係者なのだなと実感しました。

きっと私とnobody knowsさんが捉えている「教育」というものはまったく別のものでしょう。実際私はあまり教育に対していいイメージを持っていません。義務教育期間いじめに遭っていたせいもあるのでしょうが、どうしても「金八先生」的な「愛の力でお前を変えてみせる!」という欺瞞的なにおいを感じてしまいます。

でもこれはきっと私の捉え方の問題なのでしょう。実際恩師と言うべき先生達にも出会っていますし、そういう人とは今でも年賀状をやりとりしています。しかしそういう人が圧倒的に少なかったのも現実です。

>Dr.のオーダーからしか出発できないこととか、嘱託Dr.の機関内のパターりズムとか、支援センターの方の話を聞きます。それらの限界からもう一歩つっこんだ生涯を視野に入れた関わりを全体でしていきたいと言う意味でした。

私はドクターと働くことについてはメリットの方を多く感じているし、医療職であることをむしろ誇りに思っています。確かに今の医療制度は問題点は多いですが、やはり発作などの危険が伴うケースもいますし、そういう時にドクターを呼べばすぐに来てくれてある程度対応をしてもらえる環境というのは仕事をしていて安心感があります。そして薬物などの医学的な知識や対応はやはりどんなに勉強してもドクターにはかなわない、と感じています。

またチームで働くことで個人の独断や暴走を止める力は大きいと感じることもあります。

多分これはいいドクターと出会っていたかによるのでしょう。幸い私は訓練士の能力を信用してくれているドクターたちに出会うことが多く、とても大切に育ててもらいました。生意気な意見を聞き入れてもらったことも一度や二度ではありませんし、学会発表などはそれこそつきっきりで指導してもらい、お互いの意見交換していました。その中でドクターも私も随分変わったと思いますし、ドクター達もそう言ってくれています。

でも最近思うのですが、こういういい出会いがあるかもその人の能力だと感じるのです。実際同僚でも面倒がってドクターと付き合いたがらない人はいましたし、毛嫌いしている人もいました。ドクターでもなかなか相手にしてくれない人もいました。しかし私はそういう態度にしたのは自分の問題もあると考え、仕事をきちんとするだけではなく、コミュニケーションだけは欠かさない努力をしていました。

すると威張ってばかりいたドクターも何故か私に対しては最後に「あなたも大変な状態で仕事をしているけど、決して諦めないで自分の道を進みなさい」といい意味での励ましをしてくれましたし、相対的に考えると私のことを評価してくれていました。

発達障害児・者を取り巻く環境は色々です。私は色々な人の話を聞いて意見の交換することが今の自分にできることだと感じています。

[#4281] Re:支援体制の難しさ
 nobody knows  - 05/2/28(月) 19:56 -

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   ▼秋桜さん:
>▼nobody knowsさん:
>私は医療職ですから先のような表現だと医療職全般のことを指していると捉えざるを得ないですね。適切な書き方ではないかもしれませんが、お返事を読ませていただいてやはりnobody knowsさんは教育関係者なのだなと実感しました。
>
そう、言われると微妙な…(^_^;)。
私の「職業的なアイデンティティ」は心理です。(STではないのかとつっこまないでくださいね。心理では学会認定の資格だけでも、通常の担任からSTに至るまで、さらに自身の人生そのもの=含:発達障害、を考える今の土台になっているので)
教育分野ではむしろ、「異端」のほうでして。
とりあえず、わたしが学校関係者の立場を一手に背負ってここでとやかく力説することではないと思うのですが、しかし、

>実際私はあまり教育に対していいイメージを持っていません。義務教育期間いじめに遭っていたせいもあるのでしょうが、どうしても「金八先生」的な「愛の力でお前を変えてみせる!」という欺瞞的なにおいを感じてしまいます。

となると、実際、私はリアルタイムでテレビで観て、
「やっぱり、先生になりたい」
と思ったくちなので…。
「夜回り先生」をテレビで観ると、「ナイチンゲール症候群」のにおいを感じつつも
やはりあれだけできるエネルギーに素直に感動してしまいます。

>多分これはいいドクターと出会っていたかによるのでしょう。幸い私は訓練士の能力を信用してくれているドクターたちに出会うことが多く、とても大切に育ててもらいました。生意気な意見を聞き入れてもらったことも一度や二度ではありませんし、学会発表などはそれこそつきっきりで指導してもらい、お互いの意見交換していました。その中でドクターも私も随分変わったと思いますし、ドクター達もそう言ってくれています。

現在、自分のお子さんをご紹介しているDr.は、すばらしい先生です。とある大学病院の小児科医の方ですが、懇切丁寧なインフォームドコンセントと人柄により、保護者の方はみな感激されていました。この世の中で、ウエイティングなしで受診できる数少ない病院であり、私たちの貴重な財産です。
※Y発達クリニックは「3年待ち」と聞いて、状況的に仕方ないものの、それはむしろ犯罪に近いなと思ってしまいます。子どもが3年待てるのかな…。

いろいろな思いはありつつも、とにかくお子さん方のために、よりよい支援体制を作っていきたいと考えるのは秋桜さんと同じなので、よろしくお願いいたします。

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