アスペルガーの館の掲示板

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[#3616] 秋桜さんの部屋 Sting 05/2/13(日) 22:17 [未読]

[#4657] Re:便乗ですみません 秋桜 05/3/8(火) 14:17 [未読]
[#4658] 更に便乗ですみません あさぎ 05/3/8(火) 16:13 [未読]
[#4667] Re:更に便乗ですみません 秋桜 05/3/8(火) 21:28 [未読]
[#4671] Re:更に便乗ですみません あさぎ 05/3/8(火) 23:00 [未読]

[#4657] Re:便乗ですみません
 秋桜 メールホームページ  - 05/3/8(火) 14:17 -

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   ▼penpenさん:
こんにちは、秋桜です。いつもレスをありがとうございます。

>わたしとわたしの子供の場合、年齢も障害の程度も秋桜さんが関わっている
>療育を受けるレベルにはちょっと足らなかったので
>療育という世界には縁がなかったのですが、
>秋桜さんの発言には非常に触発されるものがあります。
>
>本を読んでも読んでもわからないこと、
>たくさんの障害を持つ方に現実に出会った秋桜さんでなければ
>わからないことがたくさんあるように思います。
>とても参考になります。

ありがとうございます。本当に仕事をしてきた経験はとても大きかったと思います。でもこの掲示板をじっくり読むようになって、支援体制がまだまだ足りないな、と思ったことも事実です。学校などの機関にもっと子どもの問題を理解して丁寧に関われる人がいれば、さらに適切な支援ができるのに、と感じることは多いです。

中京大の辻井先生も「広汎性発達障害の子どもたち」という本で「療育的な発達支援(とても丁寧な子育て支援)は本当のところ、全ての子どもにとって有効で有益で、本当に実の話、特に発達障害ではない子どもたちにとって最も速やかに効果的であるともいえるのでしょう」(p.7-8)と書かれています。実際知り合いの定型発達の子どもたちと少し遊ぶだけでもご両親が驚くほど子どもたちが生き生きと関わってきます。お金と手間がかかるので全ての子どもたちに療育を行うことは現実的には無理なのかもしれませんが、本当はこういった経験はとても大切なのでは、と思うことが多々あります。

>発達障害の人って見た目と中身がずいぶん違うかたが多くないでしょうか。
>わたしもとろく見えるらしいのですが、ちょっとつきあうと“違う”と思われるようです。
>いや、とろいはとろいのですが……。

「独特だよね」と言われる人が多い気がしますね。仕事柄多くの人に会っているせいか、最近は写真や待ち合いの様子で独特の雰囲気を察知するようになりました。

>眼光って視線をあまり動かさないで凝視しがちということと
>関わりがあるように思います。
>わたしも前によく“なんでにらむんだ”とよく言われました。

作業療法士の話によると発達障害の場合眼球運動が未熟なケースが多いそうです。視知覚認知が未熟な人の場合は注視と周辺視の使い分けが苦手ですが、他にも追視やサッケード(視線をサッと移す能力)、輻輳(近づいてくる物を見続ける能力)なども苦手なケースが多く、日常生活にも支障をきたしていることがあります。言語療法のみで始まった場合でも、あまりにも視知覚や協調運動が未熟なケースだと作業療法も追加オーダーしてもらうのですが、大抵の場合作業療法士さんが「オーダーを出してもらえて良かったね」ということになります。訓練によってかなり変わるケースも多いので、やはり練習は有効なようです。

>アスペルガー博士自身も“アスペルガーの子供にはいつも淡々と冷静に
>接しなくてはいけない。
>アスペルガーの子供たちの指導者になるには指導者本人にも
>自閉傾向があったほうがよい”
>という意味のことを論文に書かれていますね。
>
>アスペルガー博士は論文でアスペルガー症候群の子供たちを
>“奇妙でかわいげがない”と表現していますが、
>そのことばに博士のある種の同情を感じます。

ああ、よく分かります。本当にその通りです。やはり自閉症のお子さんとは妙に惹きあうようで、ある意味独特の世界ができ上がります。自分の分身を見ているように感じることもあり、思わず苦笑せざるを得ないことも多いです。

>わたしはアスペルガー博士の論文に
>書かれている50年前(?)のアスペルガー症候群の子どもたちの様子、遺伝的な傾向を持つがゆえの親の奇妙さ、親の困惑に非常に共感を覚えます。
>
>時代は違ってもあまりに似すぎています。
>
>そして案外アスペルガーの人間って変ではあっても
>不快であっても生き抜いてきたある種の知的能力、
>家柄のよさなどがあるのは今と変わらないなと思います。
>
>医者とか実業家とか、芸術家、貴族とか……。

私も傍から見るとかなり奇妙な家庭で育ったと思います。でもそれが故に自分のアイデンティティーを幼い頃から築いてこれたし、自分の特徴を活かせる仕事に就けたのだと思います。母とは普通の親子関係を形成することはできませんでしたが、それはお互いが持っている障害が成せる業でもあり、母は祖母と同様の関係の中で成長してきたので仕方がないのかもしれません。

>世の中に生きるには知的能力と才能が
>不足していたわたしは40半ばにしていまだ人生を模索しています。

そうですか?私はpenpenさんの文章を読んでいるとセンスのよさとユーモアを感じます。人生は長いです。きっとpenpenさんができることがあると思います。

>ま、ぼちぼちやっていきます。(=^・^=)

私もぼちぼちマイペースでやっていこうと思います。またよろしくお願いいたします。

[#4658] 更に便乗ですみません
 あさぎ  - 05/3/8(火) 16:13 -

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    秋桜さんへ

こんにちは。お伺いしたい事があるのですが

>作業療法士の話によると発達障害の場合眼球運動が未熟なケースが多いそうです。視知覚認知が未熟な人の場合は注視と周辺視の使い分けが苦手ですが、他にも追視やサッケード(視線をサッと移す能力)、輻輳(近づいてくる物を見続ける能力)なども苦手なケースが多く、日常生活にも支障をきたしていることがあります。言語療法のみで始まった場合でも、あまりにも視知覚や協調運動が未熟なケースだと作業療法も追加オーダーしてもらうのですが、大抵の場合作業療法士さんが「オーダーを出してもらえて良かったね」ということになります。訓練によってかなり変わるケースも多いので、やはり練習は有効なようです。

私はたぶん視知覚認知が未熟だと思います。(聴覚もいまいち・・・)
大人でも 訓練次第では現状より発達可能なのでしょうか?
現状で困っている事が改善されればなあ・・・と思うのですが。

また 娘(私も)は物を探す(見える位置にあるのに気がつかない)のは やはりこれが関わっているのでしょうか?
よろしくお願いします。

[#4667] Re:更に便乗ですみません
 秋桜 メールホームページ  - 05/3/8(火) 21:28 -

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   ▼あさぎさん:
こんばんは、秋桜です。

>>作業療法士の話によると発達障害の場合眼球運動が未熟なケースが多いそうです。視知覚認知が未熟な人の場合は注視と周辺視の使い分けが苦手ですが、他にも追視やサッケード(視線をサッと移す能力)、輻輳(近づいてくる物を見続ける能力)なども苦手なケースが多く、日常生活にも支障をきたしていることがあります。言語療法のみで始まった場合でも、あまりにも視知覚や協調運動が未熟なケースだと作業療法も追加オーダーしてもらうのですが、大抵の場合作業療法士さんが「オーダーを出してもらえて良かったね」ということになります。訓練によってかなり変わるケースも多いので、やはり練習は有効なようです。
>
>私はたぶん視知覚認知が未熟だと思います。(聴覚もいまいち・・・)
>大人でも 訓練次第では現状より発達可能なのでしょうか?
>現状で困っている事が改善されればなあ・・・と思うのですが。

スポーツの場合と同様で大人よりも子どもの方が学習は早いのですが、大人も意識的に眼球を動かすといった練習をすることで改善するとは思います。でも専門は発達障害に詳しい視能訓練士さんや作業療法士さんなので、お子さんの相談ついでに聞いてみた方がいいでしょう。

作業療法士がよく訓練で使うのは机上では線引きやごちゃごちゃした絵の中からターゲットの物を探す(「ウォーリーを探せ」みたいな物ですね)課題などで、運動課題ではブランコに乗りながら輪投げを行う、サーキットトレーニングを行うといった課題を行っていますが、これは視覚の能力と同時に協調運動を高める狙いがあります。

>また 娘(私も)は物を探す(見える位置にあるのに気がつかない)のは やはりこれが関わっているのでしょうか?
>よろしくお願いします。

直接お会いしたことがないので断言はできませんが、関わっている可能性はあると思います。日常でボール遊びなどをしてみて動きを追いきれずに瞬きしたり、目をこするといった行動が多い、本などを読んでいて行を飛ばして読んでしまうことが多いようなら眼球運動がスムーズにできていない可能性があるので、できたら相談機関などで一度発達障害専門の作業療法士がいる所を紹介してもらい、評価などをしてもらえるのが一番いいでしょう。

家で少し練習をするなら公文などで売られている教材などを使ってみるといいでしょう。この時少し年齢より下のものから始めると本人も取り組みやすいと思います。絵本などでターゲットを探すものもあるので、一緒に遊びながら練習してみるといいでしょう。私がよく教材に使っていたのは「ミッケ!」という絵本シリーズでした。「ウォーリーを探せ」シリーズなどもけっこう親子で遊べていいですよ。

参考になれば嬉しいです。それではまた。

[#4671] Re:更に便乗ですみません
 あさぎ  - 05/3/8(火) 23:00 -

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    秋桜さんへ

お返事ありがとうございます。さっそく読みました。

>スポーツの場合と同様で大人よりも子どもの方が学習は早いのですが、大人も意識的に眼球を動かすといった練習をすることで改善するとは思います。でも専門は発達障害に詳しい視能訓練士さんや作業療法士さんなので、お子さんの相談ついでに聞いてみた方がいいでしょう。
>作業療法士がよく訓練で使うのは机上では線引きやごちゃごちゃした絵の中からターゲットの物を探す(「ウォーリーを探せ」みたいな物ですね)課題などで、運動課題ではブランコに乗りながら輪投げを行う、サーキットトレーニングを行うといった課題を行っていますが、これは視覚の能力と同時に協調運動を高める狙いがあります。

娘が体操クラブで 歩きながらボールを投げ上げ 手を叩き その後落ちてきたボールを受け止めるという運動をしていたのですが 運動課題のブランコと同じような狙いがあるんでしょうね。残念ながら娘は出来ていませんでした。

>>また 娘(私も)は物を探す(見える位置にあるのに気がつかない)のは やはりこれが関わっているのでしょうか?
>>よろしくお願いします。
>直接お会いしたことがないので断言はできませんが、関わっている可能性はあると思います。日常でボール遊びなどをしてみて動きを追いきれずに瞬きしたり、目をこするといった行動が多い、本などを読んでいて行を飛ばして読んでしまうことが多いようなら眼球運動がスムーズにできていない可能性があるので、できたら相談機関などで一度発達障害専門の作業療法士がいる所を紹介してもらい、評価などをしてもらえるのが一番いいでしょう。

娘 そういえば瞬きしています。最近は少なくなりましたが。
一応 近くの子育て支援センターで見てもらった限りでは これくらいなら問題ないといわれたので専門的なところにはまだ行っていないんです。
数ヶ月して改善されなかったら また伺いますということになっています。
相談に行った頃は 娘が出来ないでいる事の私の観察が十分ではなかったので 今度はこの事もふまえ 行きたいと思います。
(娘の幼稚園では 普段の園での様子を見てもらうために そういった関係者に見学してもらってもいいと言っていたので 今度の機会は そういったこともお願いしようと考えています)

>家で少し練習をするなら公文などで売られている教材などを使ってみるといいでしょう。この時少し年齢より下のものから始めると本人も取り組みやすいと思います。絵本などでターゲットを探すものもあるので、一緒に遊びながら練習してみるといいでしょう。私がよく教材に使っていたのは「ミッケ!」という絵本シリーズでした。「ウォーリーを探せ」シリーズなどもけっこう親子で遊べていいですよ。
>参考になれば嬉しいです。それではまた。

そういったもので遊びながら練習すればいいんですね^^
パッと出したカードが何かを瞬時に答える・・・みたいな訓練だったらどうしようと思っていたのですが 安心しました。(自分で自分にやるのにはさみしいものがある)
娘も 負けず嫌いなので 喜んでやってくれる気がします。
ありがとうございました。

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