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相内相(スモハン)さんへのご返事
ジョンです。
相内相(スモハン)さんが3月23日13:04に投稿された内容に
ご返事するのが大変遅くなりまして、済みませんでした。
投稿は削除されていますが、相内相(スモハン)さんの疑問も
ごもっともと思い、ご返事したいと思い、投稿は記録していました。
川島教授の
http://www.idac.tohoku.ac.jp/dep/fm/
を引用されて研究の成果を説明する根拠が示されていないとご指摘でした。
NHKのクローズアップ現代においても、同様にお感じになったと思いました。
私は、川島教授の回し者でも、くもんの営業担当でも何でもないので、
川島先生の肩を持つわけではありません。ただ、
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi17/mm17-45.html
に音読による特に右脳の前頭前野の血流量が増加し、活性化
されていることが分かります。
確かに、「音読」−「前頭前野活性化」−「コミュニケーション能力の向上」
の現象は、臨床的に結果が出ているだけで、何ら理論的根拠は
ありません。臨床心理学会、医学会から、一部疑問の声が出ていることも
事実だと思います。
私が科学の分野で仕事をしていて、理論的に説明ができない現象に
出会うことは、しばしばあります。
例えば、島津製作所の田中耕一さんは、コバルトとグリセリンの組み合わせに
レーザーを照射して、ソフトレーザーを開発しましたが、これは、論理的に
説明できる現象ではなかったと思います。後付けで、こうではないか、という
説明はあるにしても、理論が確立されているとは思えません。
また、ベドノルツが高温超電導を発見した時も、それまでは、電導体は
金属でしたが、酸化物で発見された訳です。発見した本人達も論理的根拠
を探すのに相当苦労していると思っています。
なお、お二人ともノーベル賞を受賞していることは、ご存知と思います。
このように、論理的根拠は無いまま、あるいは発見後にしばらく
してから、論理的に説明されて実用化される技術は、実はかなりの数が
あります。これらは学術の世界では、経験則と呼ばれています。
くり返し実験を行っても、同じ結果が得られますが、論理的根拠は
発見されていません。薬の世界も同じではないでしょうか。
構造が効果を説明できる場合もありますが、2万種類合成して、
毒性がなく、生理活性があるものが、1つ見つかればいい方だと
思います。
私は、治療に研究成果を応用するに当たっては、臨床が大切だと思って
います。効果が示されることが実証できれば、理論は、後々に考えて
いただければいいのではないかと思っています。
それで、この方法はアスペルガーに適用できないか、と可能性を
考えました。
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