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▼夕焼けさん:
こんにちは、秋桜です。お返事をありがとうございます。
>>診断はあくまでもスタートで、本当に大切なのは本人が生きやすくなる方法をみんなで一緒に考えていくことだと思います。
>
>頭ではわかっているつもりでも、きっと私自身がまだ偏見や差別をしているのでしょうね。
発達障害というものは一番人間らしい所がうまく機能しない障害だし、外見からは分かりにくい物であるため、よけい社会からの理解を得づらいのだと思います。
私が仕事でご家族の方とお話しする際によく言うのは「今までの常識や世間体は忘れて、この子にとって一番いい方法を考えてください」ということです。
社会性の問題を抱えている方とお付き合いしていく上で大切なことは、本人の問題を捉えつつ、それと社会のルールをどう擦り合わせて考えていくかということなのです。そしてできたらその役割を次第に本人ができるように周囲の人たちが導いていくことなのです。
>私がクリニックに行ってきましたが、「本人が受診したらどんなことをしますか?」質問には、「話を聞いて傷をなめてあげるようなことしかできません。」という回答でした。つかみどころが無くて、医療機関の上手な利用のしかたがわかりません。
うーん、この回答は正直疑問に感じました。いい医師なら「カウンセリングなどで一緒に考えていきましょう」と答えると思いますし、投薬の可能性も含めて説明するものです。
フリージアさんも[#5644]に書かれていますが、「落ち込んだ時に少し楽になれるようにお薬を出してもらえるみたいだよ」という対応の仕方もあると思います。そういうお話がないとしたら他の相談機関や医療機関を探してみるのも一つの手だと思いますよ。
>そうですよね。もう少し早くわかってあげていたら…と悔やまれます。
>本人は16年間も必死で自分なりの生き方を模索してきたのに、ひっくり返される様に感じるのではないでしょうか。
>まずは、私自身が偏見や差別を払拭し、本人をそのまま受け止める。少しずつ話をしていき、本人も事実を見つめることができる状態を作っていき、じっくりと話をしてみたいと思います。
>慌てず、じっくりとまた、時をはずさぬように見つめて生きたいと思います。
>
>最後になりましたが、秋桜さん、有難う御座います。
ここの掲示板を読んでいると診断が出てホッとした、という意見もあれば途方に暮れてしまったという意見もあります。私の夫も30歳を過ぎて「多分アスペルガーだろう」と専門医から診断されたことがきっかけでこのサイトをオープンしました。
感じ方は人それぞれです。私が関わっていたお子さんのご家族にも「原因が分かって良かった」「治らない物だと分かって落ち込んだ」といった様々な意見があります。
私自身は3歳頃に自閉症だろう、ということで療育が始まり、4歳からは母が専門家と連絡を取りながら自分で療育を続けました。6歳で告知され、その日はショックでしたが、よく訳が分からないまま他の人に言ってよけいにいじめられたこともありました。だから告知の時期はやはり思春期までは難しいのかな、と思っています。でも先にも書きましたが、自分のことを早い時期から分かっていたのはとてもよかったと考えています。私にとってアスペルガーである自分というのは小さい頃から当たり前のことであり、それなしのことは考えられないのです。
自分の障害について悩んでいた時に「君は発達障害なんかじゃない」と言ってくれた人と一時付き合っていたことがありましたが、私の感情の波の激しさに相手が戸惑ってしまって結局分かれてしまい、「やっぱりアスペルガーである私を認めてくれる人じゃないと駄目なんだ」と実感し、その後出会ったShinyu(管理人)と付き合って結婚しました。
告知については私は正直言って診断名よりもまず本人が自分の問題を自覚して向き合える環境を作ってあげることが大事だと考えます。
以前[#3904]に私が指導していたお子さんのことを書きましたが、その子ははっきりした告知こそはされなかったものの、自分が人間関係やコミュニケーションがうまく行っていないことを自覚したことで本当に変わりました。そういった経験を積み重ねることが本当の意味で必要なことなのだと私は感じています。
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