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▼たくママさん:
こんにちわ。
言語障害通級指導学級の担当者です。
たくママさんのご心配、よく分かります。
当室の保護者の方々もそんな思いを持つ方が多いです。
ただ、教材や教育についてお話しする前に、
「ことば」という意味を、いつも話しています。
「ことば」は文法的に正しければ相手に理解されるのかというと少し違うようです。ことばはコミュニケーションに使われるものです。
コミュニケーションは、「ことばのキャッチボール」ということばに代表されるように、
周囲の状況をよく見ながら
相手の今の状況を考えて、
適度な速さ(わかりやすさとか理解できる語彙)を使ってことばを投げかけ、
今度は、
相手から送られてくることばの意味と同時に
一緒についてくる相手の気持ちを感じ、
それを理解してから、
返事を考える。
みたいなことが必要になります。
しかも、ことばだけでない、相手の非言語的な様子から、ことばの意味を再考することも求められます。
ASの中心的な課題である「自己中心性」は、このキャッチボールにとってかなり難しいことになります。
ですから、正しい日本語で話したとしても、
場にそぐわない話題、やたらくどい話し方、相手の求めている返答とずれる、気持ちを傷つけてしまいがち
なんてことはあり得るわけです。
結局、「ことばが伸びる」ということは、全体的な成長が土台になって初めて成立するものなのです。
ですから、私たちは、ことばを「訓練」はしません。
きっと、たくママさんはこの点についてはご存じだと思うのですが、一応、私たちがことばについて語るとき、これが前ふりになっているので、失礼かと思いますが、書かせて頂きました。
ご容赦ください。
さて、
教材について
http://kikoe-to-kotoba.blogzine.jp/
から、リンクはられているところ、まわってみるといいかなと思います。
楽しみながらご家族で取り組めるものもあるかと思います。
前ふり長い割に、書くこと少なくてm(_ _)m
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