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>▼かえるさん:
こんばんは、秋桜と言います。ASでかつ病気休業中の言語聴覚士(ST)です。
>>真面目に心理テストに答え、心理士さんにも好感をもっていましたが、
>>待合室に送ってもらうとき心理士さんが「予定より時間かかりましたね」といったのです。なんでわざわざこんなこと言うんだろうととても嫌な気持ちになりました。
かえるさんが嫌な気持ちになったのはとても残念なことでしたね。きっと「予定よりも」という表現が引っかかったのだと思います。
他の方も書かれているように心理士さんには悪気はなかったのでしょう。でも私だったらきっと「時間をかけてじっくり考えて答えてくれました」「初めての私に対して一生懸命やってくれました」「がんばっていたから、お母さんからも褒めてあげてくださいね」といった言い方をするだろうな、と思いながら読んでいました。
ことばって言い方一つで相手を傷つけたり勇気づけたりするものです。私自身大分その辺で人を傷つけてきたでしょうから、あまりたいそうなことは言えないのですが、気をつけようと思いました。
皆さんも書かれていますが、心理士さんに不満に思ったことを伝えてもいいと思いますよ。それできちんと自分のミスを認めて謝る人なら見込みがある人でしょうし、言い訳しかしないような人なら結果だけ受け取って今後は関わらなくてもいいのではないでしょうか。
▼記憶の底さん:
こんばんは、秋桜です。
記憶の底さん、お久しぶりですね。お元気ですか?
声をかけていただいてありがとうございます。
>結果を2週間後に受け取ったら、言われた通りIQは高かったのですが、
>「処理速度」の項目では低めの値が出ていました。
>
>時間のかかり方からも、いろいろなことが読み取れることもお聞きしました。
>(じっくり取り組む性格なのか、先読みが出来ないと不安になってしまう
>ところがあるのか、など。)
>秋桜さんなら、「長引く」意味を解説していただけるのではないかと・・・。
>いかがでしょう。
長引いてしまう理由には本当に色々あって結果を見ないと何とも言えないのですが、恐らく娘さんの場合考えていることや作業していることを素早く表現することが苦手なのでしょう。つまり入力から出力へつながるルートに問題がある印象を持ちました。このようなケースの場合はワーキングメモリーの容量が少ないため、一度に処理できる項目が少なくなるでしょうし、検査者の問いに反応するのも時間がかかる傾向があると思います。
あとは検査の性質もあるでしょう。検査というのは多くの場合規定の数だけ間違わないと次の項目へ行けないことになっています。不完全な答えでも部分点を与える場合もあります。そうなるとさらに時間がかかってしまうこともあり得るでしょう。
でもこういう場合って子ども自身も疲れて集中が低下しているため、私は大抵様子を見て他の日に変えたり、本人が好きそうな課題を間に挟んで集中を高めるように工夫しています。
検査というのは最低100人以上(もちろん延べ人数です)は取らないと一定の結果を出せるようにならないと言います。また発達障害のお子さんを検査する場合はマニュアルを厳格に用いても本人の能力を引き出せないことが多いです。だからある程度お子さんの実力を見極めて得点には入れないけど、少しやり方を変えたら答えられた、といったアレンジも必要に応じて行う必要があります。
私は訓練につなげるための評価を行うので、もしかしたら検査だけ行う方とは異なる見解かもしれません。でも親御さんが欲しいのは日常生活への対応だと思うので、敢えて柔軟な対応をするよう心がけていますし、子どもたちが私という人間と関わって何かを得てもらえたら、と考えています。
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