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▼やまぶきさん:
はじめまして、秋桜と言います。ASでかつ療育経験のある言語聴覚士(ST)です。現在は病気療養中です。
私も小学校の授業は本や一つ上の姉がやっていることを見聞きしていたので正直言って退屈でした。よく教科書をササッと読んで一人で予習・復習していました。
でもなぜか授業中他の人としゃべったり教室を抜け出すといったことはなかったです。一応着席して先生の話を聞きながら教科書を読んでいました。
これは恐らく両親(特に母)がルールに関してはとても厳しかったこと、幼心に「授業とはおしゃべりしないで座って聞くもの」という決まりを作っていたからかもしれません。
私がお子さんを指導していた時に最初に心がけていたのは「人の話を聞く姿勢を作る」ということでした。これは専門用語では「傾聴態度」と言います。今はわりと自己主張が重んじられているようですが、むしろ人とコミュニケーションを取るには人の話を聞くことが重要になってきます。そのためにも「今はどういう話をしているのか」「話を変えたいのならどうすればいいか」といった会話のルールを教えながら指導していきます。また注意が移りやすいお子さんには「注意すべき項目」などを挙げて一緒に練習したり、ゲームを取り入れながら同時に注意をする練習などをしていました。
思い返すと私も母にこのような練習をずっとしてもらっていて、できないながらも人の話を聞く努力はしてきたように感じています。私は初語が4歳だったので、母も随分工夫してきたようです。
それと同時に大切なのは他の方も書かれているような「座り続けられる体作り」です。私が働いていた所は作業療法士(OT)が協調運動(いくつかの動きを組み合わせた運動など)や感覚面の訓練をしており、椅子に長時間座れないお子さんには姿勢を保つ運動などを取り入れて指導をしていました。
発達障害のお子さんの場合、動かす筋肉よりも姿勢を保つ筋肉の発達が未熟なケースが多く、じっとしたりゆっくりとした動きが苦手なことが多いです。また、協調運動が未熟なために動きがぎこちなくなる傾向もあります。
まずは興味があることは引き出しつつ、先に書いたようなことを気を付けて観察しながら対応されるといいと思います。
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