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▼カンタービレさん:
>普通って何だと思いますか?
>今回、コンクールという場に出る上で外部の方とたくさんの交流を持たないといけませんでした。
>Aさんは「この子は何の病気ですか。普通に見えますよ。補助はいらないでしょ」
> といいました。
>Bさんは「大丈夫かなあ。押さえつける補助が必要なのでは」
> といいました。
>BさんはAさんに「どう考えても、普通に見えないでしょ。この部屋の中でもじっ としてませんよ」
>AさんはBさんに「でも、普通ですよ。演奏中に大声あげるわけじゃないし、迷惑 でないんではないですか」
>こんな会話がありました。
>「普通」の意味が私には全くわからない会話でした。
>「普通」ってなんでしょう。
特定の場所、空間、時間、文化圏における、平均的な基準から強い逸脱をしていない者(物)の事です。
つまりはそれらが変われば、普通の基準も変わってきます。
朧塚の中では、ASである事自体は”変”だとは思っていません。
AS者はAS者としては”普通”なのです。
もし、AS者に”変”というレッテルが附加される場合は、それはASという障害を超えて、その人個人の問題だと思います。つまり、彼はASの中でも、さらに異質でなければならない。ASなのに、AS者としてもやはり”変人”でなければならない。
同じ事は、身体障害者にも精神病患者にもセクシャル・マイノリティーにもひきこもりにも言える事だと思います。
で、カンタービレさんの相談です。
”この子”とはカンタービレさんのお子さんでしょうか?
その子が、”普通ではない”だという認識をされたのは、その子が、ある特定の時間、場所、空間において、その場にはいわゆる”子供としての、平均の基準”から大きく外れた事を行ったのではないかと推測されます。
行った事がなんなのか分かりませんが、押さえつける補助が必要なのでは、とBさんが言った事から、おそらく社会で生きていく上で障害となり得るであろう何かなのでしょう。
この場合の社会とは、学校も含めての社会です。
……何か、参考になられたのなら嬉しい限りです。
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