アスペルガーの館の掲示板

[ ホーム | 趣味の掲示板 | 旧掲示板 ]

※この掲示板は終了しました。閲覧のみ可能です。
※医療や福祉の支援を必要とするときは、発達障害者支援センターに問い合わせください。

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定  
4128 / 5056 ツリー ←次へ | 前へ→

[#8775] 自分らしさ ジョン 05/9/25(日) 23:52 [未読]

[#8856] Re:自分らしさ ジョン 05/10/1(土) 5:50 [未読]
[#8860] 自分は自分 ユニコーン 05/10/1(土) 12:00 [未読]
[#8874] Re:自分は自分 ジョン 05/10/2(日) 17:49 [未読]
[#8886] Re:自分は自分 ユニコーン 05/10/3(月) 14:02 [未読]

[#8856] Re:自分らしさ
 ジョン メールホームページ  - 05/10/1(土) 5:50 -

引用なし
パスワード
   ▼kazeさん:
>▼ジョンさん:yumeさん
>
> 横入りの書き込み失礼します。

kaze様

ジョンと申します。アスペルガー障害と診断された会社員、51歳です。
よろしくお願いいたします。

私も初めからポジティブであったわけではありません。
多くの方と同じように、苦しい道のりだったと思います。
社会性に欠け、家族とのコミュニケーションもうまくいかず。
仕事やこだわらなくてもよいところにこだわり、
家内とも19年間うまくいきませんでしたが、ようやく最近、
家内の理解も得られるようになり、何とかやっています。
ただ、発達障害と診断されてから、担当の臨床心理士の先生から、
社会性を強く要求されるようになり、これまでの自分を捨てなければ
ならないのか、考えました。先生いわく、アスペルガーと非アスペルガーでは
日本人と外国人ほどのコミュニケーションの壁があるそうです。
しかし、私は、現在の自分を否定してしまうと、自分ではなくなるような
気がしました。私は、アスペルガーの総てが否定されているわけではない以上
人と同じ能力を持つ部分について、悲観的にならずに、
部分的でもよいから感情を持つなら、感情を、何かできることがあるなら、
できることを、尊重してあげる(尊重してもらう)ことはプラスに働くのでは
ないかと思っています。
何かと、できないところに注目が行き、できるところは、忘れられがちですが、
アスペルガー者が、自信喪失から回復できるのは、すこしでもできるところ
に気づく、気づいてもらうことからの出発ではないかと思っています。
アスペルガーだからすべてだめなわけではなく、わずかかもしれないが、
脳の障害を受けていない部分がある以上、できるところがあるのではないかと
思っています。社会に認めてもらいたいということではなく、自分はじぶんなんだ、
人として尊重して欲しい、というささやかな願いが叶ったとき、アスペルガー者に
とって、自信が回復されるのではないかと思っています。

[#8860] 自分は自分
 ユニコーン  - 05/10/1(土) 12:00 -

引用なし
パスワード
   ▼ジョンさん:
こんにちはー。kazeさん、横入り失礼します。

18歳のAS傾向の息子を持つユニコーンと申します。
とても共感できる内容だったので、思わずレスさせていただきます。

>社会性に欠け、家族とのコミュニケーションもうまくいかず。
>仕事やこだわらなくてもよいところにこだわり、
>家内とも19年間うまくいきませんでしたが、ようやく最近、
>家内の理解も得られるようになり、何とかやっています。

長い道のりだったと思います。
診断もそんなに前ではないのですよね。発達障害のことなど
ほとんど知られていなかった長い年月ご苦労さまでした。

先日、息子と心理学(っぽい)話をしていて
「自分を変えたい?」
と聞いたら、即座に
「いや、ぼくはぼくのままがいい」
と、彼が答えたのです。ちょっと、意外で(というか驚いて)
「私は変われるものなら変わりたいけど・・・」
とお茶を濁しましたが。

彼がどうしてそんな風に言い切れるのか、としばらく戸惑ったあと、
じんわりと嬉しくなってきて・・・彼は自分を肯定している、
そう思うと今度はたまらなく嬉しくなりました。
彼は自分は普通ではない、とずっと前から思っていたそうです。
そんな彼が、その普通でない自分を認めている、と分かったからです。

私は、最近まで発達障害という言葉さえ知らずいました。
彼の幼いころは彼にもうちょっと「普通」になってもらいたい、
と思い続けてきました。

その私が、彼は彼、と認めてあげられるまでに長い年月がかかりました。

>しかし、私は、現在の自分を否定してしまうと、自分ではなくなるような
>気がしました。私は、アスペルガーの総てが否定されているわけではない以上
>人と同じ能力を持つ部分について、悲観的にならずに、
>部分的でもよいから感情を持つなら、感情を、何かできることがあるなら、
>できることを、尊重してあげる(尊重してもらう)ことはプラスに働くのでは
>ないかと思っています。

本当に、そう思います。当たり前のことですが、人から肯定される、
尊重されるということは「人間」として必要なことだと思います。
できないことが多い発達障害の人は、できたときに肯定されるより
できないときを責められることが多いので、その肯定感を味わうこと
が少ないのですよね。

>何かと、できないところに注目が行き、できるところは、忘れられがちですが、
>アスペルガー者が、自信喪失から回復できるのは、すこしでもできるところ
>に気づく、気づいてもらうことからの出発ではないかと思っています。
>アスペルガーだからすべてだめなわけではなく、わずかかもしれないが、
>脳の障害を受けていない部分がある以上、できるところがあるのではないかと
>思っています。社会に認めてもらいたいということではなく、自分はじぶんなんだ、
>人として尊重して欲しい、というささやかな願いが叶ったとき、アスペルガー者に
>とって、自信が回復されるのではないかと思っています。

自分は自分、この言葉は胸にしみます。
息子は、まだ学校という優しい仕組みに守られていて、この先
社会に出た時、本当の試練に会うのだと思いますが、
「自分のままでいい」ずっとそう思っていて欲しいと思っています。

これからも、平坦な道ではないと思いますが、ジョンさんが、
自分らしく生きられるように祈ってます。

[#8874] Re:自分は自分
 ジョン メールホームページ  - 05/10/2(日) 17:49 -

引用なし
パスワード
   ▼ユニコーンさん:
>▼ジョンさん:
>こんにちはー。kazeさん、横入り失礼します。
>
はじめましてユニコーンさん。

ジョンです。返信ありがとうございました。
1つ書き忘れたことがあったので、追加します。
息子さんが世の中に出た時に心配するのは、みなさん同じではないかと
思います。私の娘も私のDNAを持っているようで、苦労している
ようです。アスペルガーの診断範囲には入っていないようですが、
私にそっくりなので、家内と2人で心配しています。

それでは、どうして私は生き残れたのか、主治医と話をしたことが
ありました。私は当然、診断される前は自分の障害には気が付かなかった
訳ですから、自分の主張を通して、譲りませんでした。そのため、
出世もしなければ、会社の環境にも恵まれませんでした。
ただ「長いものには巻かれろ」と考えていることを主治医に言うと、
それが自分を助けたのではないかと言われました。
私たち障害を持つ者が社会と協調していくためには、何ら自分らしさを
失う必要はありませんが、社会と協調できるところは譲る、という
生き延びる術を同時に身につける必要があるように思っています。
自分らしさは失わない、同時に、社会と協調できるところは譲るという
ことを社会に出る時に知っていることが、生き延びる術ではないかと
思っています。

私が社会に出た時、今から、20数年前の時でしたが、当然、現在、83歳に
なる母には、「発達障害」なる知識はなかったと思います。何を思ったか、
日頃の私を見ていた母は「ジョン。人を力で押さえ込もうと思ってはいけない。」と
言ったのですが、その意味を理解したのは、それからだいぶたってからでした。
母は、私の中に起きる密かなパニックを見抜いてそう思ったのかもしれません。
親の目はごまかせないものですね。

[#8886] Re:自分は自分
 ユニコーン  - 05/10/3(月) 14:02 -

引用なし
パスワード
   ▼ジョンさん:
こんにちは。
ご自分の経験を踏まえてのアドバイスありがとうございました。

実は、わが息子は幼少時は小さく、か細く、見た目は女の子みたいで。
それで、人とかかわろうとして、肉体的にもずいぶん痛い目を
してきました。

それが幸いして、とはいえませんが、そのせいか、強い者には
極力逆らわない、ジョンさんのいわゆる「長い物には巻かれろ」が
いつの間にか身についていたようです。

もちろんAS的傾向があるので、こだわりや過剰反応など、小さい頃は
自分を抑制できないですから、ずいぶん困った思いをしてきました。

今では、どちらかというと、自分の意見をいわない、というか
理解されないと思うと、途中で諦めてしまう、という点が問題になって
います。

本当に難しいですね。自分が正しいと思うと主張せずにはいられない
のもアスペルガーなら、人とうまくかかわれないで逃げ腰になるのも
アスペルガー。

人と軋轢を起こさない、という点では助かっていますが、コミュニケー
ションをするのが苦手、という点は今後大いに課題になると思っています。

でも、ジョンさんのように悩みながらも、人生を生き抜いてきた先輩が
おられるのですから、また、同じような仲間がいっぱいいるのですから
これからも学んで、自分なりの人生を模索していって欲しいと思います。

ありがとうございました。

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定  
4128 / 5056 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:   
1877799
(SS)C-BOARD v3.8.1β4 is Free.