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初めまして。(^o^)/
独身のため育児は未経験ですが、引きこもりの経験ならあります。
▼珠玉さん:
>学校には行きたいが、身体が言うことをきかず登校できないという感じで
>毎朝起きることができません。
>登校できたときは「学校は楽しいし、何の不満も無い」と申します。
>ただ「どうして学校に行くだけでこんなに疲れるんだろう」とも言っております。
>クリニックや学校からは休みながら(週に2日くらい)頑張ろうと提案され
>本人もそういう話が出るときは納得してそれに同意するのですが
>なかなかうまくいきません。
私の場合は、引きこもり経験が大学へ通うようになってからなので、状況を単純に比較することはできませんが、学校での人間関係に異常なほど疲れを感じていたというのは私も同じです。
私の場合、引きこもりの原因が第一志望の大学(国立7大学のうちの一つ)の理系学部に現役で合格した直後に病気にかかり、しかもそれが身体障害と関係している病気で、以前のかかりつけの医療機関の誤診が原因で前途歩行不可能な状態に陥った、という最悪の状況で、しかも大学では自己紹介のときに身体障害を公表したために合コンなどはみんな仲間外れ。緊急手術が成功した喜びもつかの間、大学へ戻ってみると一浪で同じ大学に合格したかつてのクラスメートと一緒になり、非常に居心地の悪い状態を感じました。仲間外れはさらに拡大し、試験直前にフォローしてくれるはずの友達もいなくて、落ちこぼれ状態でした。
こういった状態では大学に行きたくても体がいうことをきかず(鬱状態などもあったが)、無理な宿題(レポート)で3日連続の徹夜を強いられた関係で生活リズムが狂い始めました。
すべてのものが別世界にあるように感じられるように見えてきました。時には家族の者さえ、別世界の住人のように感じられるようになりました。
そんな状況で、唯一心のオアシスだった女性アイドルタレントが飛び降り自殺するという事件もあり、引きこもりに輪をかける形になったため、一時は統合失調症の疑いまでかかりました。幻覚はありませんでしたが、周りのすべての人間が私を奇異の目線で見ていたように感じられて、同じ理学部にいた親友でさえなかなか信用できないくらい、心が荒みました。
何しろ「別世界の住人」と付き合うのですから、勉強や仕事以上に疲れを感じました。
大学中退で実家に戻り、公務員試験を受けるべくせっせと勉強しました。
そんな私が引きこもりから脱出できるきっかけとなったのは、公務員試験が(面接では落ちましたが)競争率22倍の難関で大卒の受験者を多数蹴落として1次試験をパスしたことでした。(この段階で5倍まで絞り込まれた)
その後、社会人になって人間関係がうまくいかず落ち込んだことも多いですが、そんなとき、私に自信をもたらした公務員試験と車の運転免許(両親には身体障害と発達傷害の重複障害が原因で世間体を異常に気にしたために猛反対されたが、現在14万km走って、自分の過失で起こした人身事故は1件もありません)を思い出しては元気を奮い立たせています。
>学校側は本当に頭が下がるくらい協力的でいろいろ配慮して頂いております。
>他校ではおそらく今以上の配慮を受けることはできないだろうと思います。
>本人は学校は辞めたくない続けたいと言うのですが、
>「明日は学校に行くんだ」と思えば思うほど夜眠れなくなってしまうようです。
>苦しんでいる息子を見ると「このまま学校を続けるのは無理…」
>に思えて仕方ありません。
息子さんが何か自信を持って「オレは●●が得意だ」と自慢できるものが一つでもあれば、周囲の人にとっては取るに足りないものでも自信につながるかと思います。
親御さんから見て取るに足りないものであっても、今は口出しをしないほうがベターでしょう。息子さんが実生活に役に立つものでも得意技として自慢できるものを見出せるように、徐々に導いてあげるとよろしいかと思います。
人間関係の疲れだけでなく、すべてに自信を失っている状況が引きこもりにつながっているという実例は、私自身の経験の他にも「館」でいくつも拝見してきました。
>私は本人が楽しく通学できるのならどこの学校でもいいと思うのですが、
>息子は納得いたしません。
大切なのは、学校へ通うのは息子さん本人であるということです。
親御さんの御意向は押し付けないほうがベターでしょう。
>プライドが高い息子は学歴や周りの評価にこだわっているようです。
>(現在通っている学校は所謂上位校で完全な付属のためよほどのことが無ければ大学まで進むことができます)
>今の学校より下の学校には絶対行かないと聞く耳を持ちません。
発達障害者、特にAS当事者の多くは、自分の弱点を他人に知られることを極端に恐れるため、一番手にこだわるケースが多いそうです。
しかし、こういったプライドは非常にもろいものでして、本人もそれを承知しているので、弱点を攻撃する相手に対して敵意を感じてトラブルを起こすことも珍しくありません。
こういったときに我々が一番苦手とするのは、弱点を素直に認めることでして、実はただ白旗を揚げるだけのことなのですが非常に勇気の要ることです。
でも人間は強がっていてもいつかは必ずボロを出します。弱点を認めるより強がってボロを出したほうが、結果的にはより周囲の人たちに嫌われます。
ただプライドというものは、付き合い方次第で向上心にもつながります。息子さんのプライドを力ずくで抑えるよりは、上手に向上心として昇華できるように導いてあげましょう。
>テストで悪い点数をとることが怖かったのでしょう。
この一文に、強がってボロを出すことをひたすら恐れている息子さんの姿が集約されているように感じましたが、実は私も経験のあることです。ただ私の場合はたまたま学校の学力テストでボロを出すことがなかっただけ幸運でした。
(私の場合は、音楽の授業で歌唱テストを拒否した経験がある。しかしそんな私が今カラオケにはまっているのは、考えてみれば不思議なことかもしれない。)
まずは息子さんが何が得意で何が苦手かを、また何に興味があって何に興味がないかを(メモ書き程度でOKなので)リストアップしてもらい、苦手なものを無理に克服させようとしたり興味のないものに無理に興味を持たせようと考えず、得意なものや興味のあるもので才能を伸ばす方向で、息子さんに自信を持たせたほうがよろしいかと存じます。
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