アスペルガーの館の掲示板

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[#9410] こどもの他者への乱暴について バーダー 05/11/7(月) 20:05 [未読]

[#9418] Re:こどもの他者への乱暴について Chiquitita 05/11/8(火) 0:44 [未読]

[#9418] Re:こどもの他者への乱暴について
 Chiquitita メールホームページ  - 05/11/8(火) 0:44 -

引用なし
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   初めまして。(^o^)/
私は独身で子育ての経験がありませんので、当事者の立場からの意見をお伝えさせていただきます。

▼バーダーさん:
>息子の学校での乱暴が最近多くなっていて、対応に困っています。ケンカの流れの中での乱暴ではなく、「以前にいじわるされたから」「話しかけたのに無視されたから」「むしゃくしゃしたから」など、相手にとっては理不尽な理由が多く、先生や親が説得しても、相手がそもそもの原因を作ったから悪いという感じで答えます。その分、しかられることも多くて、自己否定感が芽生えているような気配もあり、自分でどうしてよいか分からないという様子です。

執念深い、というのは私もありました。
今でも、以前に愛車の運転妨害を常習的に働いていたドライバーの顔やナンバープレートの数字を見ただけで腹が立ってくることがあります。
もちろん相手にとっては悪意で働いた運転妨害はほんの一部でしょうが、北海道に住んでいたとき、私の住んでいた地域は身体障害に対する偏見ばかりでなく、車の運転でも初心者や軽自動車に対して非常に冷たく、車線数減少の標識のあるところや工事現場ではなかなか進路を譲ってもらえなかったということも関係していました。(茨城はその点みんな親切です\(^o^)/)

それはやはり、相手が自分の弱点を必ず突いてくる、ということが原因だったからだと思います。
私の受けたいじめも、最初は身体障害を攻撃してきたものでしたが、リアクションで発達障害がばれたために次第に言葉で揺さぶりをかけてくるようになりました。
(詳しくは[#4000]以下のスレッドを御覧下さい)

そうこうしているうちに、私も次第に悪意の攻撃と善意の忠告の区別ができなくなってきました。

たとえ善意の忠告であっても、発達障害や身体障害のために受け入れられないものが非常に多く、はなはだしいときはこういったケースもありました。
小学校の国語の授業で私が作った詩が入選作になったので、昼休みに全校放送で流れることになったのですが、本人が朗読しなければならないことになったため、朗読を拒否してクラス中がパニックになったことがありました。
理由は簡単です。発達障害のために当時は吃音障害(とりわけ「ラリルレロ」の発音が苦手だった)もあったので、それが原因でさらし者にされ、ただでさえ全校規模に拡大しているいじめがさらにエスカレートすることを危惧したのが原因でした。

ようやく当時の担任の先生が事情を理解して、朗読は代理の女子生徒が担当することになりました。もちろん私以外のクラスメートは誰も納得しませんでした。
そればかりか、私の詩が全校放送で流れることになったため、クラスメートのほとんどは「これでChiquititaの株がますます上がるし、これほど優秀な生徒をクラスメートに持って鼻高々」としか考えていませんでした。(事件後2週間経ってから実際に当時の担任教師が個人面談で、クラスメートの一人に確認したところ実際にそう言ったということを伝えている)

そうしておいていじめを働くのだから、35年経った今でもフラッシュバックを感じるのは当然でしょう。私はクラスメートの勉強で解らないところを手助けしても、「いじめ」という形で恩を仇で返され続けてきました。
それを親や友人に打ち明けても、「Chiquititaがお人好しなのが悪い」と一蹴されました。私はその都度、布団の中で一晩中泣き明かしました。

社会人になってからも、私はただ持っている知識を悪賢い人に利用されるだけのことが多く、むしろ理不尽な扱いを感じていたのは私自身のほうだったと今でも思います。

しかし、茨城では(まだ1年2ヶ月しか住んでいませんが)こういった経験は北海道に比べるとはるかに少ないです。
仮に私が今後結婚して家庭を持ったときに、運悪く子供を障害者という形で授かったとしても、私も「負の遺産」を子供に伝えることはないでしょう。

何れにしましても、バーダーさんに限らず、子育ての悩み相談コメントを拝見して私が感じるのは、発達障害があると自分の価値観と相容れないものを受け入れるだけの能力が乏しい、という点で共通している、ということです。
それらの中には、感覚過敏で極端に大きい音(例えば雷や車の騒音など)を怖がったり、丸型や三角形のものに嫌悪感を覚えたり、という感覚過敏によるケースもありますが、それらの多くは、案外成長してみると「何でオレはこんなつまらないものを怖がっていたんだろう?」と自己嫌悪を覚えるケースだと思います。
タートルネックのセーターは今でも着ることができませんが、柱時計が3:00p.m.なのに6回も鳴ったのを聞いてもパニックになることはもちろん今ではありません。(当時は柱時計は3:00p.m.には3回しか鳴らないもの、という固定観念があったので、故障で6回も鳴るというのは想定外の状況だった)

だからバーダーさんの息子さんについても、学校という環境が家庭環境や幼稚園(もしくは保育園)とまるっきり違うということで取り乱しているのだと思います。
私の場合は幼稚園はあまりなじめませんでしたが、小学校はあれほどのいじめにもかかわらず不登校はありませんでした。おそらく今にして思えば、小学校の環境のほうがなじみやすかったのかと思います。
(むしろ幼稚園のほうが行動を束縛されていたような感覚が強かったように感じた)

>私もあちこちに謝りに行くことが頻繁で、気分が滅入ってしまうことも多くなっています。そのため、子どもの前でつい取り乱して、泣いてしまったりして……。そんなこと何の得にもならないのは分かっているし、きっと息子のほうもかなり辛いんだとは思いますが……。

難しい課題だとは思いますが、バーダーさんの息子さんにとって味方として最も心強い存在となることができるのは、おそらくバーダーさんだと思います。
息子さんが学校の環境になじめないでいると思われるので、せめて家庭環境だけでも安心できる空間を作る必要があるかと思われます。
親御さんも一緒になってパニックを起こすと、気がつかないうちに言葉の暴力で息子さんにPTSDをもたらすことも十分考えられます。
でも「館」はバーダーさんの味方です。どんなにつらくても遠慮は要りません。

アドバイスとしては、息子さんを叱るときは頭ごなしに「お前が悪い」では拒否されるばかりかPTSDになることもありますので、むしろ諭すように、物事を順序だてて説明するような感じで親御さんの御意見を伝えるのがベストでしょう。事前に御夫婦で話し合われてももちろん結構だと思います。

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