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補足として、北海道のケースをお伝えさせていただきます。
▼彩花さん:
>不特定多数の方が閲覧する掲示板です。
>aikidonotatujinさんのお住まいの地区がそうであったとしても、他の市町村がどうかはわからないのですから、「問題がない」とはいえないのではないでしょうか。
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>少なくとも私が住んでいる地域では「部落問題」のみを指します。
>私は被差別部落地区を含む地域の学校に通っていたので小・中・高校と同和教育を受けてきましたが、引っ越してみると、「同和ってなに?」というレベルの人たちもたくさんいて驚きました。
北海道の場合も、「同和問題」という名前ではピンと来ないでしょう。
それというのも、北海道は明治維新以後に開拓された地域がほとんどです。したがって、身分制度の負の遺産である「新平民」という身分に該当する人や、そういった人々が集団で生活している集落もありません。
しかし北海道には、これに代わる重大な問題として、アイヌ民族の問題があり、生活の場がダム建設により奪われるなど、より深刻な状態に直面しています。民事訴訟も起きましたが、人種差別だと言わんばかりの、行政にばかり味方する展開で、ダムは予定通り着工され完成しました。
しかしそのダムはほとんど機能していません。
このため行政に対する批判が高まり、アイヌ民族の儀式を行うことが可能なようにダム人造湖の水抜きを行ったりしています。
また北海道では、アイヌ民族の文化を自治体もサポートしようとする動きが近年高まっており、地元の民放局ではラジオで「アイヌ語講座」を放送しています。
これらは、今までのアイヌ民族に対する差別の罪滅ぼしの域をまだ出ていませんが、アイヌ問題を人権問題として深刻に捉えようとしている姿勢が表れています。
問題の本質は多少違いますが、人権問題という点では「新平民」とアイヌ民族は同じ問題に直面しており、そのほかに犯罪経験者に対する偏見や、本来あってはならない精神病や発達障害に対する偏見も、同じような人権問題として扱うために、それらの代表的な存在である「同和」の名前が一人歩きし始めたのではないのかな、と思います。
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