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アスペルガー症候群当事者の笛と申します。
>私は、今まで先任の方から引き継いだ、
>仕事の覚え方等をあまり疑問を持たず、
>以前からそう行っているならば、
>同じように引き継いで行うタイプなのですが、
>その方は、さらに自分のやり易い様に
>その場で改善しようとしてしまうタイプの方で、
>さらに私が単純に覚えたこと以上に
>疑問を多く持ち深く真意を追求して私に質問してきます。
アスペルガー症候群は、症候群と呼ばれるほど症状も様々です。
私にはこの後任の方が、非常にアスペルガー症候群的に思えます。
私は家族に理屈っぽいとよく言われます。
それは理詰めで納得できないと、先へ進めないからです。
これを「融通がきかない」とも言うそうです。
>はっきり白黒つけて、自分のやり易い様に変えて
>さっさと進めていかないとダメな感じなのです。
私が人と関わる作業をせざるを得ない場合はこうなります。
白と黒の境目の灰色の部分が大きければ大きいほど、混乱してしまいます。
>今日も私が別の仕事をしていて、
>ファイリングの仕事に取り掛かれなく、
>終業時間間際まで後任の方に
>「ファイリングはどうするんですか?」と
>言われるまで保留になっていました。
>私は「(私に)声を掛けてくれれば(別の仕事を一時中断して)
>取り掛かろうと思ったのですが・・・。」と答えたのですが、
>「それは違います。(私が後任の方に)教えましょうと
>言ってくれないと・・・」反論されました。
私が自分の後任者に仕事の引き継ぎを行った時は、まさにこれ状態でした。
なるべく放っておいてマイペースで仕事を進めてもらおう、質問してくるまでは声をかけないでいよう、と努力はしたのですが、
自分がそうされると困るという特徴があるからか、作業工数の三つ前辺りで、「次はこうします」という指示を出していました。
手順マニュアルを作るのも好きなので、それさえ読めば一人でも仕事が出来るようマニュアルを完備して最初に渡しておく、ということもしました。
>当分は後任の方と一緒に仕事をしなければ
>ならないと思うので、お互いの距離を縮めて
>スムーズに仕事を行いたいのですが、
上に書いたような私の仕事の進め方は、実はなるべくお互いの距離を縮めたくない、というのが起因していると考えています。
お互いのペースを尊重したり、あうんの呼吸で仕事が進むようになると、どうしてもお互いの距離が近くなってしまうように考えるからです。
お互いに何も話さなくても、ちゃんと仕事が進むようになることが私の理想です。
ですから、トモMeさんのスタンスとは全く違うのかもしれません。
ただ、こういうアスペルガー症候群当事者もいます。
>このような件は、
>やはり派遣会社の担当さんに相談をして
>派遣先の上司にも対応してもらった方が
>良いのでしょうか。。。
それも手段の一つだと思います。
マニュアルを作って渡して、「わからなかったら聞いて下さい」と言うのも手段の一つです。
それから、アスペルガー症候群のことには触れないまでも、自分の特徴を話して相手の理解を得る努力をする、ということも考えられます。
更に、後任の方が今の仕事の進め方に疑問を持ち、自分のやりやすいように工夫する、ということを放任する、というのも一つの手段かもしれません。
私が引き継ぎを受ける方だとしたら、完璧なマニュアルをもらって最初にマニュアルを見ながら簡単な手順の説明を受け、あとは作業を進めながらわからないことは質問する、というのが一番楽です。
アスペルガー症候群の思考回路はちょっと違っているようなので、普通の人にやりやすい方法が、必ずしも自分にとってもやりやすい方法でないことが多いからです。
それと一言、「わからない時は質問して下さい」と言っておくとよかったのかもしれません。
今からでも言ってみてはいかがですか。
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