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この掲示板に初めて書き込んだときから、9ヶ月近くになります。
アスペに関心を持っているので、ネットの掲示板や本を読んで
いますが、そのことは自分にとって、アスペについての勉強になる
と同時に、定型発達者の感覚や考え方がどんなものかについて知る
ことでもあるんです。なぜなら、アスペの特徴を説明する文章には、
定型発達の場合の傾向に関する記述が入ってきますので。
自分の行動や感覚の中に、アスペの特徴に当てはまるものがある
と気づいたこと自体は、以前から感じ続けていたことの再確認に
すぎない面もあり、マイナスの感情はさほどありません。
ところが、定型発達の実情を知って、自分の経験や感覚と比べて
大きな差があることに気づいたことでは、泣きたくなるような気持ち
を感じます。疎外感や、人間関係が不得意であることの背景にある
のだから。
僕は聴覚障害でも似たような経験をしています。こちらでもネット
の掲示板や本を読んで健聴者の感覚について知るようになって、自分
との大きな差に気づきました。補聴器を使えば表面上はかなり音声が
聞き取れるのですが、実際は、巨大な格差が存在することに気づいて
しまって……。
アスペには三つ組の障害があると言われますが、それらの根底に
あるのは「認識できる情報が少ない」「少ない情報を頼りに、判断
し行動せざるをえない」ではないかと思います。
その通りだとしたら、聴覚障害も同じことが言えるので、結果
として共通性を持つようになるのだと思います。
障害は本質的には物理的に不便だから大変なのではない。障害を
持っていることの本質は、多数派である健常者とは世界の見え方、
感じ取り方が異なることではないか。そう考えています。
30代に入って、すごく重い現実に気づいてしまいました。真実
は苦いこともあるのですね。
でも、そのことは悪い出来事だとは思っていません。直視して
立ち向かっていきたいです。誇りを取り戻すために。
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