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会社の若い人がプレゼンをするというので見てあげていました。
いろいろいい仕事をしているけど説明させると話があっちへ飛びこっちへ飛びして何を言いたいのかわからないし、言っていることも論理が破綻しているし、自分の考えばかりで客観的な説明がない、という評価をもらっている人です。
2人での打ち合わせで盛りだくさんの彼の報告案を見ながら、優秀な報告と言われているものと比較分析していました。
彼の報告は、こんなことがあった、こういう面白いこともあった、こういうのはどうだろうか、というアイデアにとんだいい内容です。
一方の優秀な報告では、3つの内容しか言っていません。
(1)自分のこうしたいという意思、(2)なぜなのかという理由、(3)あとは伝聞や資料の引用、の3つです。私にとっては人の話をえらそうに伝えているだけでつまらないのに周りでは高く評価されています。
これってAS者と定型発達者の会話ににている、と思いました。
定型発達者の会話では3パターンしかありません。
(1)意向を聞く(言う) どうするつもりなのですか
(2)理由を聞く(言う) なぜそういえるのですか
(3)引用する あちらの課ではこういうことをしているそうです。
あと・・・・したいんだけどどうしたらいいですか、と聞くのもありますけど、
結局(1)と(2)の組み合わせですか。
「あのさ、蛸が火星に連れて行かれても火星人にはなれないよね。窒息して死んじゃうよね」という感じの発言の要素は定型発達の人は言いません。
その彼の報告では、上記(1)〜(3)の要素だけに絞って、話の流れがよくなるように順番を修正し
「会社の方針はこうだそうです。そこで私はこうすることにしました。こういうことをした理由はこうだからです。で、目標に対し実績はこうでした。その後他の課でも私のやり方をまねて成果を出しているようです。」という風にしました。
大変わかりやすくなりましたが、彼は ばかばかしい報告と思われませんか、と不思議そうです。
ASの人も、わからないと言われるとさらに高度な話をしてしまう人がいますが、話のレベルを落とすのが大事。
という話でした。
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