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nobody knowsです。
通級指導学級の担当者です。
現在、さる自治体の特別支援教育におけるモデル事業として巡回相談員を兼任しています。
ちなみに巡回相談とは、巡回指導とは違い、児童の授業参観等と資料のみで担任や特別支援教育コーディネーターに指導助言することです。
うちの自治体は大きいので小中あわせて100校以上あります。今はとりあえずそのうちの2地区だけをモデル地区として、それを二人だけで回りました。通常の業務に併せて…しかも後付の教員もなく完全なボランティアです。それでもうちの自治体は心障教育に手厚いことで有名なのです。(^_^;)
もっとも、いろいろ情報を聞く限り、斬新なことを始めるのはいつも小さい自治体ですね。しがらみがないぶん思い切ったことをしてくるようです。
さて、各学校を回ってみて思うことがいろいろあり…
担任の先生方の多くは、本当に困っていらっしゃって、こちらの言うことを真剣に聞いていただけます。まあ、巡回相談依頼票を教育委員会に提出するというしちめんどくさい手続きをして選ばれるのですから当然かもしれませんが…。
しかし、その一方で、これは教育という名を借りた恫喝だろうという授業&先生もあり…(T_T)
これがベテランかつ学校では重鎮なのですから、やっかいです。上手にお伝えしているつもりですが、プライドとの勝負です。「そのとおり、そのとおり」と笑顔で認めつつ、数点に絞ったことをなんとかご理解してもらおうと…(^_^;)。
来年度から始まる元年ですが、いくつか課題がありそうです。
・発達臨床ができる人があまりにも少ない。
※ちなみにうちの自治体は心理を雇うと言い、実際に予算化されていますが、昨今の状況からせいぜい新卒しか確保できません。本当に発達臨床を見ることができるベテラン組はもうすでに各自治体に囲い込まれています。ですから、来年度も、私は下手をすると30校以上担当することになるかも。心理の人の研修をしつつ…(^_^;)。
・発達臨床の専門家でも学校そのものを知らないと指導助言できない。
※個別と集団の違いを認識していて、学校の担任というものがどれだけの意識や仕事を抱えているかを知っていないと担任は指導助言は受け入れてくれない。
これらの事情は地方になればなるほど厳しいのではないでしょうか。
かといって、首都圏だってもう、囲い込みはほぼ終わっている状況です。すごいですよ。できる人は自治体から出さないのですから。出遅れたうちの自治体はこれから大変です。
元年だからパーフェクトでなくてもいい。
各自治体の取り組みがあちこちで報告されて、それを参考にうまく進んでくれるといいと思います。
来年も個人的にはしんどい年にはなるでしょうが、けっこう楽しんでいる自分もいたりします(^_^)v
三月の通級も終了し、新たな気持ちで四月を迎えるnobody knowsでした。
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