|
>質問の件ですが、私が今回の書き込みでなぜあのようなことを書いた
>かいうとRyuさんが
>
>発達障害関係の研究をしています。
>
>と書かれていたからです。
(中略)
>私が神経質なのかもしれませんが、研究している、専門の仕事をしていると書き
>込むからには研究や仕事に倫理的な責任を伴うと考えていますし、そう書かれた
>方にはそれなりのレベルを求めます。
ん〜、『研究』と言っても色々なものがございますよ。
例えば、統合失調のべでるの家では、
当事者が自分研究なるものをやっておりますが、
特に研究に寄与する目的でやっている訳でもなければ、
学会で評価される目的でやっている訳でもない。
そして、研究と銘打っているからと言って、
別に専門家がやる仕事という訳でもございませんし、
特にそのお墨付きが必要な分野という訳でもございません。
また、障害者文化の世界でも
何らかの学問分野を通じて、
障害にアプローチしていく当事者というのも
おります。
それが研究として学会で評価されるか、
支援諸科学の分野で受け入れられるかは別として、
学問の自由は学問の自由でございます。
あるいは、臨床経験ということについて言えば、
社会学にはエスノメスノドロジーという分野があり、
障害に関する様々な言説を分析することがございます。
この分野はもちろん、多数の当事者と関わって
語りを聞くことは要求されますが、
別に臨床経験の有無を問うような分野ではございません。
(もちろん、研究者の倫理を問われますが)
従って、本人が研究をしていると名乗っているからと言って、
即支援職の倫理が求められるとは限りません。
いきなり、臨床経験を確認したり、
支援職の倫理を求める前に、
研究といっても本人がどんな研究をしているのかを
確認された方がいいのではないでしょうか?
じっさい、Ryuさんが提供していたリソースを見れば
すぐに分かったのですが、
あれは障害者文化の一ジャンルです。
(ニキさんのHPにも初期の言説は紹介されています)
だから、あたしも障害者文化として見た場合の感想を
本人には伝えたつもりでございます。
ま、確かに難しいのは障害者文化の一部は
学問を援用しながら持論を展開していくため、
支援諸科学との区別はつきにくいところがございます。
(あたしは、どちらかと言えば論者が
障害者文化の言説であることは、
最初からはっきり断った上で
持論を展開した方がいいとは思っているんですがね。)
それを確認することは確かに必要かもしれませんが、
よく確認もせずに
即支援諸科学の尺度を持ち込むことは禁物かと存じます。
色々意見は述べさせていただきましたが、
最初にお断りした通り、特に掲示板での管理権についてまで
踏み込むつもりはございません。
あくまで、障害者文化の扱いについての私見を述べた
次第でございます。
以上
|
|