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26歳の大学院生の息子のことです。昨年の7月から7ヶ月を下宿で、3月以降は自宅で引きこもっています。初め半年くらいは研究室に復帰することが前提で苦悶していましたが、いたずらに月日が経過する感じになってきて、自宅に帰るよう促しました。自宅では基本的に安心して引きこもれるよう対応してきました。一年を過ぎた頃から「負け組の生き方もありかな」(本人)と現状に定着してしまい、今は社会復帰系の話題は「ウザイ」の一言ではねつけ、夜昼なくパソコン三昧の日々ですが、それ以外の家族のコミュニケーションはごく普通です。保育園の3歳児の時、一度集団生活から落ちこぼれ、9歳の時「小児うつ病」の診断を受けました。1年半プレイセラピーに通い経過は良好でした。20歳頃にきっかけがあってこの事実は本人に伝えていました。すべてあとになって判ったことですが、研究室で躓いたときに本人を苦しめたのがこの病歴でした。また本人も両親もメンタルな疾患との思いこみがあり、考えを切り換えるのが遅れたとも思います。7月に高機能自閉症の講演を聞いて、9月に両親で専門医の診断を受けました。生い立ちや特徴からASに間違いないだろうと言われました。
すぐにでも事実を伝えなければという思いと、小康状態の中で本人なりに社会参加を模索しているかもしれないところへ、解決はしない障害という問題を突きつけることへのためらいがあって、切り出せないまま3ヶ月が過ぎました。ASの本など読みながら仕事に追われ過ごしてきましたが、夜中目が覚めると我が家の根本問題を突きつけられ、焦る思いがあります。皆様の乗り越えられてきたご経験などお聞かせ下さい。
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