アスペルガーの館の掲示板

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[#26464] 初めまして。 SCB 伊藤 08/6/18(水) 17:13 [未読]
[#26472] Re:初めまして。 08/6/19(木) 12:30 [未読]
[#26480] Re:初めまして。 SILVER 08/6/19(木) 19:08 [未読]
[#26482] Re:初めまして。 フォウ 08/6/20(金) 5:49 [未読]
[#26494] Re:初めまして。 SCB 伊藤 08/6/20(金) 17:55 [未読]
[#26537] Re:初めまして。 SCB 伊藤 08/6/23(月) 15:49 [未読]

[#26464] 初めまして。
 SCB 伊藤 メール  - 08/6/18(水) 17:13 -

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   私は障害者の就労支援を行っています。障害者の就労は極めて厳しいのが現状です。企業の障害者雇用率も低い水準で推移しております。この様な中で一見して障害があるとは見なされない人達にとって、就労がかなったとしても、周囲の人達が障害に気づかず「仕事が出来ない。教えてもだめな人。」と思い込んでいる例が非常に多く見受けられます。なぜ この様なことが多発するのかと考えて見ると、アスペルガー・軽度発達障害・心身症等を隠して就労していないでしょう?たとえ軽度であれ、職場の同僚に理解してもらう事により、障壁が大変低くなり働きやすくなるのです。その為には、自らが「障害自認」「カミングアウト」しなければなりません。周囲の人達に自分を分かってもらう事により、職域も可能性も拡がるのです。残念ながら障害者に職業選択の自由はないに等しいのです。日本が欧米並みに
障害者及び障害理解が出来る状態になるまで私達は待つ事はできません。障害者や支援者の中にも、障害者が出来る仕事を狭少にしか捉えてない人がいまだにに多数いるのが残念です。障害者にとって「今、現在出来ない仕事はこれです。」と言うべき所「この仕事なら出来ます」になってくるのです。「今、この仕事は出来ない」とは、仕事の手順・作業工程・サポート体制などがあれば出来る仕事は広がる
のです。障害者にとっても、新しい可能性と努力のしがいを感じる事になってきます。竹中ナミさんは、障害者(児)の事を「チャレンジド」と表しています。障害は個性ととらえれば常にチャレンジする事がより、自身の隠れた能力やスキルUPが可能となります。私も視覚障害者として生活しております。健常者の中には、障害者(児)に対して「かわいそう」とか「気の毒に」と考えている人達に、私達障害者は「かわいそう」な事は、全くありませんと常々発信しています。誤った障害者理解や無理解による言動が人権侵害につながるのです。私は、障害程度や種別に関わりなく「障害自認」と「カミングアウト」が出来る社会や職場に出て周囲の理解者を増やす事が「共生社会」への道のりに近づく事と信じます。

[#26472] Re:初めまして。
   - 08/6/19(木) 12:30 -

引用なし
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   はじめまして。アスペルガー症候群当事者の笛と申します。

職場でカミングアウトするつもりは全くなかったのですが、やむにやまれぬ事情からカミングアウトしました。
アスペルガー症候群の困ったことは、一見外見では障害がわからないというところです。
また、どんな困難(障害)を抱えているのかも理解が難しいと考えます。
カミングアウトしたから理解される、というわけではありません。
私の場合、主治医から上司へ発達障害について説明をしてもらいましたが、理解からは程遠い状況です。
主治医からの説明を聞いた後、上司は「結局君には特別な配慮はしない事に決めました。必要ないでしょう。」と言いました。
ごく最近には「アスペルガー症候群なんて、君と君の主治医が言ってるだけのことでしょう。僕は信じてないから。」という発言を聞きました。
上司を始め、職場の人々の事情は理解できます。
彼らにはアスペルガー症候群を理解するためのモチベーションがありません。必要すらない。
アスペルガー症候群の私のパフォーマンスに不満があれば解雇して、定型発達の人を雇用すればいいだけのことです。
企業にとっては、アスペルガー症候群だから「出来ない」のと、特に何の障害でもなくただ「出来ない」のと、区別する必要性がないのが現実と考えます。
(その逆も同様です。)

カミングアウトすることと、理解されることは全く別の次元のお話と考えます。
アスペルガー症候群の人々の中には、日々なんとか定型発達の人々に混ざって仕事についていくことだけで精いっぱいな人々が多いのではないでしょうか。
カミングアウトして理解を得て、職場環境が改善されて楽になるという例もあるのでしょう。
しかし、日々の仕事をこなすのに忙殺されて、理解を得るために働きかける余力がない人々が多数なのではないかと私は考えます。

[#26480] Re:初めまして。
 SILVER ホームページ  - 08/6/19(木) 19:08 -

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   ▼SCB 伊藤さん:
はじめまして。発達障害の子を二人持つ母です。

>私は障害者の就労支援を行っています。障害者の就労は極めて厳しいのが現状です。企業の障害者雇用率も低い水準で推移しております。この様な中で一見して障害があるとは見なされない人達にとって、就労がかなったとしても、周囲の人達が障害に気づかず「仕事が出来ない。教えてもだめな人。」と思い込んでいる例が非常に多く見受けられます。なぜ この様なことが多発するのかと考えて見ると、アスペルガー・軽度発達障害・心身症等を隠して就労していないでしょう?たとえ軽度であれ、職場の同僚に理解してもらう事により、障壁が大変低くなり働きやすくなるのです。その為には、自らが「障害自認」「カミングアウト」しなければなりません。周囲の人達に自分を分かってもらう事により、職域も可能性も拡がるのです。

障害者の就労支援を行ってらっしゃるとのことですが、日々ご苦労さまです。
SCB 伊藤さんは、就労支援の立場に就かれて何年ぐらいなのかしら?

笛さんも書かれてますが、カミングアウト=理解を得られる…というわけでは無いんですよ。

人がそれぞれ性格も違うように、自閉症はその個人の性格の数だけ、
一人一人症状も違うし、また種類も様々。

それにあわせた支援を行う、ということは
一筋縄ではいかないと思うのです。

私は、母親で自閉症の子どもたちのことをよく知ってますから、
母親が、コーディネーター、サポーターとして、
支援していただける側に、「この子には、これこれこういう支援が必要とされてますので、ここに気をつけてくだされば」
と、お願いしていってるのですが

たぶん、成人当事者たちの多くは、そうした自分の苦手部分を、
自分で言ってくしかないのでしょう。

ですけれど、自閉症は自分のことを客観的に見るのが難しい障害ですし、
自分のことを第3者に教えるのに、正しく相手に伝えられないことも多いのです。

周囲から見て、「どこをどう見ても、この人はこれが苦手」
と、思っても、本人が一番そう思っていなくて「自分は、人よりそれが出来る!」
と、思い込んでたり、

「自閉症だから、こういうことが苦手かも」
と、憶測でフォローしようとすると、ぜんぜんその人にとって出来ることで、
出来ることをフォローすることによって、相手のやる気をくじいたり、

うちの子なんかは、そのタイプで、
本人の出来ること、やろうとしてることを「出来ないだろう」と、
手を出すと、もう大変!
パニック起こすし、かんしゃく起こすし、せっかくのやる気をしぼませてしまいます。

カミングアウトしたから、周囲が「では、自閉症だからこういう支援を」
と、簡単に行かないのがこの障害で、
そこのところが難しい障害でもあるんです。

ひとりひとり、オーダーメイドの支援が必要とされるので、

たぶん、自閉症に関わってその支援をしていこうとされるのならば、
たくさんの自閉症者の臨床経験を知って、
勉強していかなければならないと思うのです。


SCB 伊藤さんの、これからの活躍を期待しております。

[#26482] Re:初めまして。
 フォウ  - 08/6/20(金) 5:49 -

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   ▼SCB 伊藤さんへ


お忙しい中、自分たちの意見を汲んでいこうという姿勢に感謝しております。


自分たち、軽度発達障がい者に関して、当事者としてこれだけは言えることをカキコんでみます。


まず、一番に障がいを知ってもらうことをどうしても躊躇ってしまいます。それは障がいそのものが正しく理解されていない、ということがあると思います。マスコミの通り一辺倒な報道でアスペルガー=危険なヤツ、という観念が既に植え付けられてしまったからだと思います。

それとリンクして、普通に就職している人は、自分たちに気を回す余裕も(多分)ないでしょうし、寧ろ、追い落とそうとする傾向がかなりあるように感じます。それは、自分(定型発達の人)から圧倒的にズレている人には、不安や恐怖感があるので、反射的に防衛することになるでしょう。それに、精神障がいの人からも“自閉症の人なんて解りっこない!”と聞いてしまったので。でも、自分はなんとかしようと日々努力はしてますが。


もう一つ、指摘したいのが、働く業種が日本の場合、極端に限定されていると感じます。それは、発達障がいの人には特定の分野の知識・技能が優れているというのは伊藤さんもご存知かと思いますが、その知識・技能は日本では、“ムダ知識”で終わらされてしまう形になりがちだということを感じます。自分としては、自分たちの知識を受け入れてもらえる環境作りとそれに対しての対価として保証(保障)されることを切望します。障がいを持った人の得意なところを活かせる仕事がないのに“雇用率があがらない”と言っても、選択する自由がないのに、そんなことを言われても自分たちも困ってしまいます。


ひょっとしたら、言いすぎたかもしれませんが、ご参考までに。

[#26494] Re:初めまして。
 SCB 伊藤 メール  - 08/6/20(金) 17:55 -

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   日本人的美徳→労働者感
ウォルフさんの言う美徳を日本人が持つ労働者感と個人・チームの仕事を考えてみました。戦後 日本及び日本企業は勤勉で均質な労働力を求めてきました。
製造業中心の時代には、最適であり 今日の日本や企業を世界へ通用するまで築いてきました。現在でもこの考え方と雇用方針は変わっていません。
違っているのは、小数のスペシャリストを採用し、企業の社会的責任(SCR)として障害者雇用をしなければならないとやっと思いはじめました。企業が求めているスペシャリストは、極めて高いスキルを持つ人材なのです。このため得意分野を持つ人材とスペシャリストとは、大きな差異が存在しています。障害雇用を行う企業側に受入れ体制がないまま、数字合せの障害者雇用を繰返し、障害者は使いにくいと公言する人物が人事担当者にもいるのが現状なのです。これは企業トップにCSRの初歩中の初歩である、コンプライアンス(障害雇用率の達成)に対する知識のなさが隠されています。

障害者理解 欧米と日本
欧米での障害者就労は、企業のどのセクションでも当り前の様に見受けられます。
これは、チームによる仕事の進め方が多く、その中にどの様な障害者がいても必要な人材とされているからです。障害に伴う差異はチーム全員で教えば良いと誰しもが思っており、スムーズな仕事の進行が出来るのです。
特にアメリカにおいては」、障害者であれ、他のマイノリティであれ、スペシャリストへの道は大変広く、企業・財団・教会等が優秀な人材には、惜しみなく資金援助を行っています。
障害者自立支援法が施行されました。悪法であれ、障害者が声を上げる事により7月から、自己負担者の一部引下げるが実施されます。障害者自立支援法は利用者の一部負担と障害者の就労促進が2本立てであり、障害者の就労があり、経済的自立なくしての障害者自立はありえないのです。

アメリカンドリームを実現すると限らず、その資金の一部を社会貢献に廻すのが常識なのです。企業も収益の一部を社会的課題の解語に協力しています。
日本においてこの様な考え方が定着しないのは、文化の違いだけではないでしょう
竹中ナミさんは、自分の事を「中卒で、バツイチ、障害者の母」と言っています。
同じ障害児を持つ保護者の集まりで障害者が在宅で働ける方法を話し合った時、「これからは、パソコンや」と誰かが話したのを受け、パソコンの事は何も解らないまま、飛込みで企業廻りをし、マイクロソフト日本代表者と知り合い、マイクロソフト社では、社員が社会貢献の為、出金した同額を出すシステムがあるとしり、日本代表が5000万円、ビルゲイツが5000万円を搬出し、社会福祉法人の基本財産を調達いたしております。
社会福祉法人申請時、厚労省の担当者は、ビルゲイツ氏が5000万円を出資するとの書類に対し、預金通帳のコピーを要求した事も広く知れ渡っております。
「共生社会」「ノーマライゼーション」の実現まで草の根運動を続けます。

[#26537] Re:初めまして。
 SCB 伊藤 メール  - 08/6/23(月) 15:49 -

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   SCBの伊藤です。
笛さん、SILVAさん、フォウさん返事が遅くなりました。アスペルファーの館の掲示板に、部外者(?)と思われる私より「障害自認」「カミングアウト」について
私の書き込みをみて違和感を持った事と思います。
SILVAさんからの、就労支援の経験についての質問及び伊藤とはなんぞいやについてから説明しなくてはなりません。
私は11年前に眼病により、急激に視力が低下し、中途視覚障害者となりました。
障害者となった時から、障害者にとって住みにくい、生活しにくい、社会構造である事が見えてきました。障害者にとって無理解なシステムが福祉の名の元に行われている事に気づかされました。2002年7月からの視覚障害者支援を始めたところ、就労・生活相談のウエイトが高くなる中、他の障害者団体や保護者の方々と話す事が多くなり、障害者全体の就労を考えないと気づきました。
保護者の方々と話をしていると、必ずと言っても良いほど「私達(両親)が死んだらこの子はどうなるでしょうか」と私にとって胸がしめつけられる言葉でした。
この言葉が、原点で私は障害種別にかかわらずに「働きたいと願う障害者」の就労支援を行っています。その為皆様の持つ感覚や感情との差異がありますが、違った視点から見させて下さい。

私の第一感
皆様の掲示板を見て《あきらめと苛立ちその根底にある大きな怒りと不信感》を感じてしまいました。私流で勝手な分析をして見ました。
1. 身体・知的と比べ支援体制が非常に遅れている。
1. 専門医・専門スタッフが極めて少なく、定義もはっきりしない。
1. 統合失語症・そううつ病・解離性障害者等、旧精神保健法と混同した施策で    はなく、障害理解を深めた行政サービスを行うべきである。
1. やっと精神障害者が障害者雇用率にカウントされたが、企業の求人に精神は    排除(表向きではないが)されている。
1. 障害者理解が進まない中でも一番遅れている。
1. 相談支援システムの形は出来ているが、相談・支援に行っても出口がみえな    いばかりか支援組織の有機的ネットワークがない。     etc

「カミングアウト」は目的ではありません!
目的は障害者に対して、理解してもらうことで「カミングアウト」はその為の1つの有効な手段です。「障害自認」ができないまま「カミングアウト」をする事は危険です。
「障害自認」とは自らの障害を認め、自分を見つめ直しが出来ると共に、障害ゆえの差異を自分自身や家族、他者等に転嫁させず、常にスキルアップや理論武装が必要なのです。

笛さんの文章を見て、企業に対し、理解ありすぎだと思います。障害があってもなかっても、生きる権利・働く権利があるのです。今後 非常識な上司のしたで働く
場合、個人で入れるユニオン(地域労働組合等)に加入し企業トップとの団体交渉で皆さんの働き易い職場に改善される様要求も出来ます。人間利tれの権利・労働者としての権利がある事を忘れないで下さい。

フォウさんへ
無理に「カミングアウト」をするひつようはありません。何らかの形で理解者を増やす事が大事ですから、私達 障害者が常に発進し続けることは大切なのです。

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