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アスペルガー当事者で、PDD児の親です。
自分の子ども時代はアスペルガーとわからなかったし、世間でも
あまり知られてなかったので、当り前に通常級で過ごしてきました。
赤ん坊の頃から寝つきが悪い、(今思うと)感覚過敏などあったけど、
あまり酷くなかったせいか、神経質な子、で済んでしまいました。
集団になじめなさもあったし、小1のころは台風と呼ばれるほど
パニック、大泣きしたけど、それも扱い難い子と言われたぐらいで
学齢が上がるとともにおさまっていきました。
最近、親の会でのほかの親御さんの話や、ネット上での発言で
アスペルガーや自閉症「だから」こうなんです、という説明をみると
「本当にそうなのかな?」という疑問で頭がいっぱいになって、
ときどき、途方もなく精神的疲労を感じます。
そりゃ、特性が原因でイジメに遭うとか、悪い子と決め付けられるなど
危険な事態や偏見は予防してほしいです。
ちょっと変わった子でも、害がなければ放って遠巻きに見守るぐらいの
包容力のある社会であってほしいです。
逆に、実害があったら、障害があろうがなかろうが謝罪して罰を受ける
のは当り前で、そこは徹底してほしいです。
障害が知れ渡ってきたせいで、ちょっと変わった子でも放っておいて
もらえる土壌ができたのは、よかったかなと思います。
でも、なんでもかんでも障害のせい、特性のせい、という先入観が
先行するようでは、困った風潮だなァと思います。
自閉圏だからこういう「こだわり」がある、とか、
自閉圏だから「(問答無用で)特別支援の必要がある」とか、
アスペルガーだから「こういう職業は適さない」とか…
当事者にとっても、自縄自縛になっているような気がします。
アスペルガー児・者だって、成長発達するし、自分らしい生き方を
模索する余地はあるはずです。
そもそも何から何まで「普通」というひとは世の中にいないでしょう。
まず障害ありき、特性ありき、になってしまうと、かえって
レッテルを貼ることで、成長する余地を奪い、将来を限定することに
なりかねない…そんな気がして、ちょっと最近、憂鬱です。
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