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▼まりもさん:
POLINECIAと申します。
あたし自身が当事者であり
いくらかオフ・ラインでの他の当事者との交流もございます。
>なんとか見つけようと探していて、
>何やら自分の状態がアスペルガー症候群なるものに近いものだと知り。
>それならアスペルガーのコミュニティならなんとかなるだろうか、
>とここにたどり着き。
>
>そしてここでも何やらうまくいかないので、
>アスペルガーに理解がありそうなここですらうまくいかないなんて、
>世の中にい場所なんてもう見つからないのではなかろうか、
>とおろおろうろたえておりましたが。
ここの掲示板の方針や評価については措いておきますが、
アスペルガーというテーマを扱っているコミュニティーが本当に
当事者にとって居心地のよい環境かというと
微妙な部分があるのは確かでございます。
コミュニティーに参加している当事者や当事者家族は
確かに他のコミュニティーよりも発達障害に関する体験や
知識を持っておられます。
しかし、だからこそ、当事者の持つアスペルガー的な特性に
人一倍敏感で、許容範囲が狭いという場合もあるのでございます。
例えば、自らの障害の特性をカモフラージュしながら生きている
当事者がいるといたしましょう。
その当事者はカモフラージュができるだけではなく、
他人の中にある発達障害的特性を目ざとく発見することが可能でございます。
そして、障害的な特性をうまくカモフラージュできていない当事者に対して、
時には嫌悪感を覚え、時には修正したくなってくることになるでしょう。
あるいはコミュニティーの中のオピニオン・リーダーがそこそこの
社会適応を実現している当事者だったとしましょう。
おそらく、本人にその気はなかったとしても、
そのコミュニティーはどちらかと言えば「社会化された当事者」向けに
設計されることになるでしょう。
多くの当事者が持つ悲しい性(さが)と言えば、
性(さが)なのかもしれませぬ。
「中途半端に社会適応したぐらいで、偉くなったつもりになるな」
「ちょっとぐらいアスペルガー症候群のことを知ったぐらいで、
解釈を弄(もてあそ)ぶな」
とは、知り合いの当事者にも何度か忠告したことがございます。
>なかなか世の中にいていい場所がなくて困っています。
まりも様自身は自らの居場所をお探しであり、
他者を求めているという認識でよろしいでしょうか?
その場合採れるべき道としては以下のような選択肢がございます。
(1)あくまで、「ありたい自分」であり続けることができる
コミュニティーを探し求めていく
(2)既存のコミュニティーの中で、
他の当事者や当事者家族に徹底的に考え方の変革を求めていく
(3)コミュニケーション上の妥協点を探り、
歩み寄りをしていく(ここでは、多くのメンバーがそれを求めていた
ように思われます)
(4)居場所が欲しいという目的自体を捨てて、「ありたい自分」で
あることに徹する。
(1)(2)(4)の方針であるならば、
多少の苦難や孤立,迫害があっても「ありたい自分」を捨てようとする
必要はございません。
求道者のように自らの道を求めていくべきです。
というのは、あたしにはどんな生き方であっても
失敗と挫折に満ちた生であっても
徹底的に考え抜かれた生き方にはそれなりの価値があると思うからです。
現在の条件下で居場所が欲しいということであれば、
(3)の戦略も視野に入れた方がいい場合もございます。
妥協案にはなってしまいますが、
居場所作りという目的を
最短ルートで達成したい場合には有効という場合はあるかも。。。
(しかし、明らかに自らの信念に背く場合はそうする必要はございません)
どこの居場所であれ、今後のご活躍を祈っております。では
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