|
私は身体障害だけでなく、幼児期(幼稚園年長組まで)の間、異常なほど病弱で、大部分を病院で過ごさざるを得ないほどでした。現在の元気印からは想像もつかないほどです。
42年間の記憶を掘り起こして整理してみると、最初の6年間の経験がその後の人生に与えた悪影響の大きさに戦慄さえ覚えるほどです。
どういった問題があったかというと:
●痛みに対する恐怖感 物心ついたときから、先天性股関節脱臼で歩きたくても歩けないほどの激痛や、麻疹や急性腎炎といった突発的に発生した病気による苦痛を強いられた。このため、子供の泣き声を聞いただけで幼児体験がフラッシュバックする。また、毎日苦痛を強いられていた状態は幼稚園の年長組になると緩和したが、旧HNから度々コメントしている「謎の熱病」の治療で、脊髄から髄液を抽出する注射が、この世のものとは思えないくらいの激痛を伴った(おそらく今でも同じ注射をされると絶叫するぐらい悶絶するだろう)のに、今でもオフクロに「Chiquititaったら、大げさなんだから」と笑い話のネタにされることがあるので困惑している。以前にコメントした「体育の授業に対する異常な恐怖感」は、痛みに対して体や心が予防線を張っていることが原因ではないのかと思われる。
●得手勝手な性格 ASにしても変形性股関節症にしても、自分の不摂生が原因ではなく先天性のものだったので、何で自分ばかりこんなに苦しまなければならないのか、という意識が早くからあった。そういったことがあり、身辺で何かしらトラブルがあると、どうしても自業自得に思えない。そのくせ、私の身近にいる人が何らかのトラブルに巻き込まれると「オレのせいじゃない」と思うことがよくある。
●非現実的な変身願望 度々コメントしている「シンデレラ」へのこだわりは、やはり幼稚園年長組までの間に外で遊ぶ機会を与えられず、絵本やTVに釘付けにされたことが理由だと思われるが、その後、「シンデレラ」だけでなく、「太陽にほえろ!」の「マカロニ刑事」「ジーパン刑事」についてもこだわりが発生したのは、当時深刻だったいじめに対するアンチテーゼに相当するものがあったのかもしれない。アニメの女性キャラに恋をしても萌えきらず「不完全燃焼」を起こすのと同様、特撮ヒーローもの(「ウルトラマン」シリーズや「仮面ライダー」シリーズなど)も現実離れしている設定が多い分、「太陽にほえろ!」ほどなじめなかった。
●追跡者に対する恐怖 幼少期にして、常に何かに追い立てられているような切迫感にさいなまれていたような気がする。恐怖感を感じる対象が、同年代の子供に対して格段に種類が多かったような気がするが、やはりそれらは◆病院という特殊な環境で、他の子供が体験し得なかったような苦痛を味わわされたこと、◆外界の様子を知らなかったために防御能力を身に着けることが困難だったことが原因かもしれない。
●Chiquititaの哲学 まれに見るような波乱の幼児期だったことが原因だったためか、6歳にして「人生が狂っていた」という感覚が発生した。これがその後の36年間もなかなか払拭できず、周囲に対して心を開くことができないでいるためにいじめなどの原因となったと思われる。
現在治療を受けている強迫性障害は、おそらく6歳の時には既に発症していたと思われます。
|
|