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本当なら、ファッションの話題なので「趣味の掲示板」で取り上げるべきテーマなのでしょうが、私の場合は障害が直接関わっている問題なのでここでコメントさせていただきます。
私はタートルネックのセーターが極端に苦手である他は基本的に何でも着ますが、幼少期から、私の両親が洋服を買ってくれるとき、天然色のものは絶対に選んでくれませんでした。
曰く「あんた(Chiquitita)は歩くだけでも跛行(びっこ)で目立つから、派手な色の服は着せられない」
もともと濃紺は嫌いな色ではないので、それほど気にしていませんでしたが、あるとき赤いトレーナーを選ぼうとしたときに無理やりレジでワインレッドに摩り替えられたことがありました。
Tシャツでも、大柄のプリントのあるものはなかなか選んでもらえず、ワンポイント程度のものばかりでした。おかげで下着と間違えられて「Chiquititaの家は貧乏だから、上に着る服がないのか」といじめられたことも。背中にプリントのあるものは、もちろん問題外でした。
いつの間にか、「オレは目立っちゃいけないのか」という卑屈な考えが植えつけられて、自分自身天然色のTシャツや大胆プリントを受け付けないくらいになっていました。
そんな私も大学へ通うようになって自己主張し始めると、地味な服しか着ることのできない自分に嫌気がさしてくるようになり、親の仕送りだけが頼りの貧乏暮らしでも可能な範囲でいろいろアレンジするようになって来ました。
ところが、ある日私が原宿タレントショップの通信販売で¥5000の福袋を買ったところ、それまでの私には抵抗のあったオレンジ色の長袖Tシャツが入っていました。サイズはちょうどぴったりだったので、めったに鏡を見ない私が試着してみたところ、意外なほど似合っていることに気が付いたのです。
ああ、それなのに、それなのに、その長袖Tシャツを着て室蘭へ帰ったら、オフクロはしかめっ面で出迎えたのです。まるで身障者はオレンジを着てはいけないかのような表情でした。
ちょうど私が大学へ通ってい(て、引きこもりに悩まされてい)た1980年代後半から、社会人デビューをした1990年代初頭にかけては、「原宿タレントショップ」が百花繚乱状態で、私も通信販売のカタログを眺めたり、「青春18きっぷ」で東京を通過するときは原宿や渋谷に立ち寄ったりして、それら原宿タレントショップのTシャツを何点か買い集めていました。ちょうど天然色にも抵抗を感じなくなっていた時期だったので、ブルーやグリーンでもかなり鮮やかな色のものがありました。
前置きが長くなってしまいましたが:(これが言いたかったために、「趣味の掲示板」でコメントできなかった)
私の親が私に派手な格好をさせなかったのは、とにかく「障害者は目立ってはいけない」という親の都合による過保護が原因だったのだと思われます。
別スレでも取り上げられている歩き方の問題も絡んで、ずいぶんと私の自己主張を妨害してきました。
皆さんにも似たような経験はございますか?
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