アスペルガーの館の掲示板

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[#8775] 自分らしさ ジョン 05/9/25(日) 23:52 [未読]
[#8808] Re:自分らしさ yume 05/9/28(水) 9:43 [未読]
[#8818] Re:自分らしさ ジョン 05/9/28(水) 22:30 [未読]
[#8831] Re:自分らしさ yume 05/9/29(木) 19:30 [未読]
[#8825] Re:自分らしさ とことこ 05/9/29(木) 11:21 [未読]
[#8833] Re:自分らしさ yume 05/9/29(木) 20:45 [未読]
[#8822] Re:自分らしさ kaze 05/9/29(木) 0:16 [未読]
[#8856] Re:自分らしさ ジョン 05/10/1(土) 5:50 [未読]
[#8860] 自分は自分 ユニコーン 05/10/1(土) 12:00 [未読]
[#8874] Re:自分は自分 ジョン 05/10/2(日) 17:49 [未読]
[#8886] Re:自分は自分 ユニコーン 05/10/3(月) 14:02 [未読]
[#8829] Re:自分らしさ nobody knows 05/9/29(木) 18:04 [未読]

[#8775] 自分らしさ
 ジョン メールホームページ  - 05/9/25(日) 23:52 -

引用なし
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   自分らしさ

私は常々私たち障害を持つ者は実はもっと自信を持って良いのではないかと
言って来ました。
世の中は、アスペルガー障害者は社会適応しなければならない、と大合唱
していますが、私が気が付いているのは、意外と、アスペルガー者に能力が
あることです。例えば、ウエクスラー知能検査を行なっても、総ての項目に
得点が低い訳ではなく、不得意科目があるということです。ということは、
平均が人並みな訳ですから、人に比べて得意科目があることの裏返しだと
思うのです。一般に、アスペルガー者は自己評価が低く、とかく、自分を
捨てて、健常者のように振舞わなければならない、自分の欠点を克服して
健常者の通り振舞うことが社会適応だと考えがちですが、自分がこれまで
自分の性格として持っていたものを完全に放棄する必要はさらさらないのでは
ないか、ということです。自分の性格として持っていたもので、反社会的、
非社会的なものは別として、例えば感受性が強い、粘り強いなど自分らしさは
失っては自分ではなくなるような気がしています。
海外の方の投稿を見る機会があると「アスペルガーだって。じゃ開拓者だね。」
と言った反応があり、ノーベル賞受賞者の中にもアスペルガーの方がおられる
というのを聞いたことがあります。
日本ではそこまでは認知されていませんが、少なくとも、アスペルガー=自信喪失
という思考パターンは避けたいところです。
話はがらっと変わりますが、自閉症スペクトラムの範囲と聞いていますが、
「光とともに」の光くんがアルミホイルを探し出すために家中の引出しを総て
引っ張り出すシーンがありました。普通そこまで徹底的に自分の欲しいものを
探し出す子供はいないのではないかと思います。見方を変えれば長所とも
とれるのでは、と思っています。私によく似ているので、引き合いに出して
しまいましたが、適切な引用かどうか分かりません。私の感じ方が間違っていれば
訂正します。

[#8808] Re:自分らしさ
 yume ホームページ  - 05/9/28(水) 9:43 -

引用なし
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   はじめましてジョンさん 
 私も同じ考えです。 嬉しくなってお邪魔しました。そうですよね。
湯川 英樹というノーベル賞受賞者もASという代表で知られています。物がいつも同じ場所にないと怒りだすそうです。
 しかし、息子もそうなのですが、追求心や情報収集にたけているし、要点を見抜く力もあります。ものすごい分析能力があると思っていました。
 息子は小5ですが、すでに告知済みでした。しかし、アインシュタインやエジソン、ファーブルなどの偉人もASの代表として多く知られていることを話しました。
 褒められた時に「なんたって僕はアスペルガーだからね」と自慢していた時があります。機械の操作も呑み込みが早く、一度理解したものについては、博士並の知識があります。
 主人も(恐らくAS)雑学博士として、友人の相談にのっています。クイズミリオネアで1000万行きそうですもの。(笑) ただ大勢の人ごみが苦手なようなので残念ですが、素晴らしいものを沢山もっています。
 
 私は息子に「あなたは進化人類なのかもしれない。宇宙に出る準備を人類がしているのかもしれないね」と言っています。慰めではなくて、機械や実験に強い人が多いですし、発想も豊かです。資質の部分で陰の部分が大きくとりだたされることが多いですが、陽の部分も沢山あることが知られてきています。
 ASで精神科医。ASで教授。ASで技術者。と知識陣に多くみられるのも特徴ですもの。大富豪にいたっては、LDを持っているASの方が多く存在します。
 伸ばしたいですね・・。もったいないです。
 
 以前に「さとられ}というドラマがありました。すべて考えていることが周りの人に電波のように伝わってしまうけど、その技術や知識は天才的で国家財産として優遇されているというものでした。もちろんその為の深刻な悩みも描かれていましたが、それと似ている部分が多い気がしています。

 ASとして生まれてきた理由があるように思えてしかたがありません。とても真面目で必死に生きている人たちばかりですもの。
  私はASの人を尊敬します。だから一緒に前を向いて生きて行きたいです。私の知り合いの子(息子の友達は)「いいなあ〜。ニュータイプじゃん」と言ってくれました。 良いところを見てくれる子どもたちが居ること、良いところを認めてくれている人は沢山いると思っています。

[#8818] Re:自分らしさ
 ジョン メールホームページ  - 05/9/28(水) 22:30 -

引用なし
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   ▼yumeさん:
>はじめましてジョンさん 

はじめまして、yumeさん。

ジョンと申します。51歳、会社員、アスペルガー障害と診断されています。
yumeさんの息子さんは幸せだと思います。
私も最初、アスペルガーの診断を受けた時は、絶望しました。
このサイトにお世話になったり、いろいろな方と意見交換するに
従って、徐々に、ポジティブな考え方を持てるようになりました。
2年ぐらいかかったでしょうか。
第一段階:困惑期
第二段階:絶望期
第三段階:這い上がり期
第四段階:安定期
と自分とつきあう方法が分かってくると安定してくると思います。
私は第三と第四の間ではないかと思っています。未だに不安定になる時があります。
このサイトのほとんどの方が、第一段階か第二段階のようにお見受けします。
yumeさんのようにポジティブに受け止められるようになることを祈って
時々投稿しています。
現在は苦しい時期の方が多いかもしれません。
しかし、自分自身の自閉症スペクトラムとつきあえるようになった時、
絶望ばかりではないと思います。
その後の「光君」のことは存じ上げませんが、最初、後ろ向きだった
お父さんも、光君のことを分かるようになったとドラマでは拝見しました。
私たち発達障害を持つ者にとって、自己評価は必ずしも高くはないようです。
yumeさんの息子さんのように自分を誇れる環境を作ってあげているyumeさんが
えらいと思いました。人生山あり谷ありです。これからの困難にも乗り越えられる
息子さんであって欲しいと陰ながら祈っています。

[#8822] Re:自分らしさ
 kaze  - 05/9/29(木) 0:16 -

引用なし
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   ▼ジョンさん:yumeさん

 横入りの書き込み失礼します。
 何だか、とても気持ちのいい話を、聞いた気持ちでいます。
 私もとかく、周囲からもっと自信を持ってもいいはずだよといわれます。
 自分としたら、まだまだこんなもんじゃ足りないはずと思う事のほうが多く、自己評価は低いのかなと思う事もあります。
 子供時代の、『否定』され続けた時間に於いて作ってきてしまった、そういう自分ですから、もしかしたら仕方が無いのかもしれません。
 でも、お二人のように自分の良い能力を、ポジティブに考えられると、もっと自分が楽になるかもと感じました。
 そして、自分のアスペの息子にもそういう対応が出来たら良いなと、心底思いました。
 『アスペルガーだって。じゃあ開拓者だね』・・・素敵な言葉ですね。
 最近、吉田友子さんの『あなたがあなたであるために』という本を読みました。
 そこにも、お二人と同じように、アスペをとてもポジティブに書かれています。
 明日から少しでも、そう思いながらやっていきたいと思っています。

[#8825] Re:自分らしさ
 とことこ メール  - 05/9/29(木) 11:21 -

引用なし
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   yumeさん、みなさん、はじめまして。
一週間前から この掲示板を読ませていただいてます。
私には アスペの中三の息子がおります。
今 私達は 暗闇の中で 出口を求めてもがいてるような状態です。
yumeさんの考え方 すてきですね。私もそんな風に考えたかった・・と、強く思い
ます。
中一でアスペルガーと診断されるまで ずっと違和感を覚えながら 息子を育てて
きました。従って 息子に対して発する言葉は「どうして あなたはそうなの!」
といった類の否定的な言葉ばかりでした。
私自身がADHD気味なので(言い訳がましいですが)、息子の言動がどうにも癇にさわって仕方なかったのです。
末っ子なのでとても可愛がってる反面、つい きつい言葉でいろいろ注意してしまう事が多かったです。
学校でも家でも否定されることが日常茶飯事だった息子は 今 自己評価が低いどころか、自分なんか生きている価値がないとさえ言います。
それを聞くと つらいです。
今頃になって 一生懸命 あなたにはこんな良いところがあるよ、こんな人がいるよと言ってみても 息子の耳には届きません。
もっと早く気付けば良かった、息子を丸ごと受けとめてあげていればと、後悔するばかりです。
息子は 現在不登校で 鬱気味で、将来への展望を まったく持てないでいます。
暗い話になってしまって ごめんなさい。
でも 私はあきらめたわけではないのです。
なんとかしなければと 思っているのです。

[#8829] Re:自分らしさ
 nobody knows  - 05/9/29(木) 18:04 -

引用なし
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   ▼ジョンさん:
こんにちわ(*^_^*)
いつもお世話になっておりますm(_ _)m

自分らしさ…まさに私が失いつつあるものでしょうか…
どこからどこまでが、「異常」でどこからどこまでが「個性」なのか
これは、「環境要因」が大きいように思います。

例えば昔のASは、「ちょいと変わり者」でおおらかに暮らせていたかもしれません。
そのために「自分は自分」として生きて行けたかも…

互いに理解し合うか
互いに傷つけ合うか

きっと努力が必要な分野でしょうけど
私は、正直、疲弊しております(^_^;)
発作的に…という気持ち分かるような気がしますもの(-_-)

[#8831] Re:自分らしさ
 yume ホームページ  - 05/9/29(木) 19:30 -

引用なし
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   こんばんは(^o^)

またまた素敵なレスをありがとうございました。「障害」という世間一般の枠から抜け出るには、並大抵の精神力では追いつきません。ジョンさんは素晴らしい方ですね。(本心です)

>ジョンと申します。51歳、会社員、アスペルガー障害と診断されています。
>yumeさんの息子さんは幸せだと思います。
>私も最初、アスペルガーの診断を受けた時は、絶望しました。
>このサイトにお世話になったり、いろいろな方と意見交換するに
>従って、徐々に、ポジティブな考え方を持てるようになりました。
>2年ぐらいかかったでしょうか。
>第一段階:困惑期
>第二段階:絶望期
>第三段階:這い上がり期
>第四段階:安定期
>と自分とつきあう方法が分かってくると安定してくると思います。
>私は第三と第四の間ではないかと思っています。未だに不安定になる時があります。

 ジョンさんは沢山の想いを乗り越えて今があるのですね。素晴らしい精神力に勇気付けられました。
 第四段階までの道のりを第一段階まで前後しながら、親である私も・・私自身も日々過ごしています。ここで素晴らしい方に出会えた嬉しさは私をホッとさせてくれました。
 
 ジョンさんのサイトにもお邪魔させていただきました。とても優しさや落ち着きのある文章に癒されました。沢山の経験を経て自分のものになっていくのですね。
 失敗してもやり直せる今があることに感謝したいです。

 人生山あり谷ありです。これからの困難にも乗り越えられる息子さんであって欲しいと陰ながら祈っています。

 ありがとうございます。息子もジョンさんのように「自分らしさ」に気付いてくれることを祈るばかりです。 ジョンさんに出会えて良かった(感謝です)

[#8833] Re:自分らしさ
 yume ホームページ  - 05/9/29(木) 20:45 -

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     はじめまして

レスありがとうございます(^o^)


>私自身がADHD気味なので(言い訳がましいですが)、息子の言動がどうにも癇にさわって仕方なかったのです。

 私もあります〜☆親だって感情はありますから(^o^)いけないことは「いけない言動」として、言葉の変換を指示してみると有効な時もあるみたいでした。
 例「バカ」(相手を傷つける言葉)→「ほっておいてくれ」(行動の支持) のような感じでした。
 
>末っ子なのでとても可愛がってる反面、つい きつい言葉でいろいろ注意してしまう事が多かったです。
>学校でも家でも否定されることが日常茶飯事だった息子は 今 自己評価が低いどころか、自分なんか生きている価値がないとさえ言います。

第一次思春期は「自立心」があるのとホルモンのバランスが不安定になるから、お互いにきついですよね。

 息子も自己評価が低い子でした。自傷もしました。そんな時は、お互いに休みました。「あなたのリズムでいいと思う」「あなたは休みながら頑張るタイプなんだね。」と・・。お互いに自分の時間を楽しみました。何日も家の中で休んでいると悪いほうにばかり気がめいってしまいます。一つだけ約束させたのが「天気のいい日の公園の散歩」でした。
 何にもしゃべらなくてもいい、ただただ風を感じるだけでもいいと思いました。 息子が話し出すまで私は無言で過ごしました。 息子が話しかけて来た時に、聞き役になって共感することができたのです。晴れた日に「ねえ。今度は何処に行こうか?」ワクワクと言う私がいたのです(笑)

>もっと早く気付けば良かった、息子を丸ごと受けとめてあげていればと、後悔するばかりです。

うんうん。私もそう思いました。私の息子も小3で診断名が分かり、それまで散々辛い思いをさせてしまっていました。

 沢山の人がいて、沢山の違った想いもある中の「自分」でよいのだ。と思えることが大切なような気がしました。 

 息子は詩を書きます。私は本心で素晴らしいと思いました。荷物を持ってくれた時の息子の優しさに感心しました。自分の気持ちを話せた時の勇気を褒めました。
 何かの自発的な行動はすべてにおいて、進歩だと思ったのです。それはすべて息子というたった一人の人間の持つ素晴らしいところだと思ったのです。

>暗い話になってしまって ごめんなさい。
>でも 私はあきらめたわけではないのです。
>なんとかしなければと 思っているのです。

 いえいえ。謝らないでください。その思いにたどり着いたことこそが、素晴らしいと思いました。母の強さを感じます。 私は自分自信を許してあげた時に、また違った息子に出会えたから不思議でした。(^o^) きっと始まりはここからなのですね。

[#8856] Re:自分らしさ
 ジョン メールホームページ  - 05/10/1(土) 5:50 -

引用なし
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   ▼kazeさん:
>▼ジョンさん:yumeさん
>
> 横入りの書き込み失礼します。

kaze様

ジョンと申します。アスペルガー障害と診断された会社員、51歳です。
よろしくお願いいたします。

私も初めからポジティブであったわけではありません。
多くの方と同じように、苦しい道のりだったと思います。
社会性に欠け、家族とのコミュニケーションもうまくいかず。
仕事やこだわらなくてもよいところにこだわり、
家内とも19年間うまくいきませんでしたが、ようやく最近、
家内の理解も得られるようになり、何とかやっています。
ただ、発達障害と診断されてから、担当の臨床心理士の先生から、
社会性を強く要求されるようになり、これまでの自分を捨てなければ
ならないのか、考えました。先生いわく、アスペルガーと非アスペルガーでは
日本人と外国人ほどのコミュニケーションの壁があるそうです。
しかし、私は、現在の自分を否定してしまうと、自分ではなくなるような
気がしました。私は、アスペルガーの総てが否定されているわけではない以上
人と同じ能力を持つ部分について、悲観的にならずに、
部分的でもよいから感情を持つなら、感情を、何かできることがあるなら、
できることを、尊重してあげる(尊重してもらう)ことはプラスに働くのでは
ないかと思っています。
何かと、できないところに注目が行き、できるところは、忘れられがちですが、
アスペルガー者が、自信喪失から回復できるのは、すこしでもできるところ
に気づく、気づいてもらうことからの出発ではないかと思っています。
アスペルガーだからすべてだめなわけではなく、わずかかもしれないが、
脳の障害を受けていない部分がある以上、できるところがあるのではないかと
思っています。社会に認めてもらいたいということではなく、自分はじぶんなんだ、
人として尊重して欲しい、というささやかな願いが叶ったとき、アスペルガー者に
とって、自信が回復されるのではないかと思っています。

[#8860] 自分は自分
 ユニコーン  - 05/10/1(土) 12:00 -

引用なし
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   ▼ジョンさん:
こんにちはー。kazeさん、横入り失礼します。

18歳のAS傾向の息子を持つユニコーンと申します。
とても共感できる内容だったので、思わずレスさせていただきます。

>社会性に欠け、家族とのコミュニケーションもうまくいかず。
>仕事やこだわらなくてもよいところにこだわり、
>家内とも19年間うまくいきませんでしたが、ようやく最近、
>家内の理解も得られるようになり、何とかやっています。

長い道のりだったと思います。
診断もそんなに前ではないのですよね。発達障害のことなど
ほとんど知られていなかった長い年月ご苦労さまでした。

先日、息子と心理学(っぽい)話をしていて
「自分を変えたい?」
と聞いたら、即座に
「いや、ぼくはぼくのままがいい」
と、彼が答えたのです。ちょっと、意外で(というか驚いて)
「私は変われるものなら変わりたいけど・・・」
とお茶を濁しましたが。

彼がどうしてそんな風に言い切れるのか、としばらく戸惑ったあと、
じんわりと嬉しくなってきて・・・彼は自分を肯定している、
そう思うと今度はたまらなく嬉しくなりました。
彼は自分は普通ではない、とずっと前から思っていたそうです。
そんな彼が、その普通でない自分を認めている、と分かったからです。

私は、最近まで発達障害という言葉さえ知らずいました。
彼の幼いころは彼にもうちょっと「普通」になってもらいたい、
と思い続けてきました。

その私が、彼は彼、と認めてあげられるまでに長い年月がかかりました。

>しかし、私は、現在の自分を否定してしまうと、自分ではなくなるような
>気がしました。私は、アスペルガーの総てが否定されているわけではない以上
>人と同じ能力を持つ部分について、悲観的にならずに、
>部分的でもよいから感情を持つなら、感情を、何かできることがあるなら、
>できることを、尊重してあげる(尊重してもらう)ことはプラスに働くのでは
>ないかと思っています。

本当に、そう思います。当たり前のことですが、人から肯定される、
尊重されるということは「人間」として必要なことだと思います。
できないことが多い発達障害の人は、できたときに肯定されるより
できないときを責められることが多いので、その肯定感を味わうこと
が少ないのですよね。

>何かと、できないところに注目が行き、できるところは、忘れられがちですが、
>アスペルガー者が、自信喪失から回復できるのは、すこしでもできるところ
>に気づく、気づいてもらうことからの出発ではないかと思っています。
>アスペルガーだからすべてだめなわけではなく、わずかかもしれないが、
>脳の障害を受けていない部分がある以上、できるところがあるのではないかと
>思っています。社会に認めてもらいたいということではなく、自分はじぶんなんだ、
>人として尊重して欲しい、というささやかな願いが叶ったとき、アスペルガー者に
>とって、自信が回復されるのではないかと思っています。

自分は自分、この言葉は胸にしみます。
息子は、まだ学校という優しい仕組みに守られていて、この先
社会に出た時、本当の試練に会うのだと思いますが、
「自分のままでいい」ずっとそう思っていて欲しいと思っています。

これからも、平坦な道ではないと思いますが、ジョンさんが、
自分らしく生きられるように祈ってます。

[#8874] Re:自分は自分
 ジョン メールホームページ  - 05/10/2(日) 17:49 -

引用なし
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   ▼ユニコーンさん:
>▼ジョンさん:
>こんにちはー。kazeさん、横入り失礼します。
>
はじめましてユニコーンさん。

ジョンです。返信ありがとうございました。
1つ書き忘れたことがあったので、追加します。
息子さんが世の中に出た時に心配するのは、みなさん同じではないかと
思います。私の娘も私のDNAを持っているようで、苦労している
ようです。アスペルガーの診断範囲には入っていないようですが、
私にそっくりなので、家内と2人で心配しています。

それでは、どうして私は生き残れたのか、主治医と話をしたことが
ありました。私は当然、診断される前は自分の障害には気が付かなかった
訳ですから、自分の主張を通して、譲りませんでした。そのため、
出世もしなければ、会社の環境にも恵まれませんでした。
ただ「長いものには巻かれろ」と考えていることを主治医に言うと、
それが自分を助けたのではないかと言われました。
私たち障害を持つ者が社会と協調していくためには、何ら自分らしさを
失う必要はありませんが、社会と協調できるところは譲る、という
生き延びる術を同時に身につける必要があるように思っています。
自分らしさは失わない、同時に、社会と協調できるところは譲るという
ことを社会に出る時に知っていることが、生き延びる術ではないかと
思っています。

私が社会に出た時、今から、20数年前の時でしたが、当然、現在、83歳に
なる母には、「発達障害」なる知識はなかったと思います。何を思ったか、
日頃の私を見ていた母は「ジョン。人を力で押さえ込もうと思ってはいけない。」と
言ったのですが、その意味を理解したのは、それからだいぶたってからでした。
母は、私の中に起きる密かなパニックを見抜いてそう思ったのかもしれません。
親の目はごまかせないものですね。

[#8886] Re:自分は自分
 ユニコーン  - 05/10/3(月) 14:02 -

引用なし
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   ▼ジョンさん:
こんにちは。
ご自分の経験を踏まえてのアドバイスありがとうございました。

実は、わが息子は幼少時は小さく、か細く、見た目は女の子みたいで。
それで、人とかかわろうとして、肉体的にもずいぶん痛い目を
してきました。

それが幸いして、とはいえませんが、そのせいか、強い者には
極力逆らわない、ジョンさんのいわゆる「長い物には巻かれろ」が
いつの間にか身についていたようです。

もちろんAS的傾向があるので、こだわりや過剰反応など、小さい頃は
自分を抑制できないですから、ずいぶん困った思いをしてきました。

今では、どちらかというと、自分の意見をいわない、というか
理解されないと思うと、途中で諦めてしまう、という点が問題になって
います。

本当に難しいですね。自分が正しいと思うと主張せずにはいられない
のもアスペルガーなら、人とうまくかかわれないで逃げ腰になるのも
アスペルガー。

人と軋轢を起こさない、という点では助かっていますが、コミュニケー
ションをするのが苦手、という点は今後大いに課題になると思っています。

でも、ジョンさんのように悩みながらも、人生を生き抜いてきた先輩が
おられるのですから、また、同じような仲間がいっぱいいるのですから
これからも学んで、自分なりの人生を模索していって欲しいと思います。

ありがとうございました。

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