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みなさん、初めまして。
このテーマ、前から気になっていて…。
私は、小学校三年生まで作文が書けませんでした。
中三の頃も国語の長文読解、五肢択一問題とか出来ませんでした。
そのくせ、中学生でレーニンの『哲学ノート』(さっぱり判らなかったけど)とか、高校では、フロイド読んでいたけど、あの頃は、つまらなかった。
高校時代は、ツツイヤスタカ先生の御本が一番でした。
文学が嫌いでした。
高三の終わり頃、漱石の『こころ』を初めて読んで、
愕然としました。
えっ?
人って、こんな複雑な「こころ」なんてもって、生きてないだろ!
これは、文豪なる人々の作り事だ、みんなウソだ!
と思う半面、
私は、自分が人のこころも分からず知らずに、今まで生きていた?
ということなんだろうか? と考えると、非常に不安になりました。
それ以降、文学や社会科学からは、多くのことを学びました。
私は、本を師として、人間や社会について学んできた面が大きい人間です。
書物とは、そもそも読み手の水準においてしか、存在していないのです。
文学作品であれ、マルクスの『資本論』であれ、
100人が読めば、100通りの理解や解釈があって当然です。
「読む」という行為、読書空間とは、
本人において自由に開かれてあるべきです。
読書によって、言葉を覚えたり、ものの見方が豊かになったり、
楽しければ、それで良い訳です。
(判らなくとも、一先ず読んでみるという体験も、判らない世界に触れたのですから、ひとつの体験として、全くの無意味ではありません。)
私が近年読んでいる日本の作家としては、文学系では、
阿部和重、吉田修一、車谷長吉、玄侑宗久、堀江敏幸など、
女性作家では、絲山秋子、山崎ナオコーラ、萱野葵が気に入ってます。
エンターテイメントとしては、
桐野夏生と高村薫、奥田英朗、五十嵐貴久、高野和明、永瀬隼介、垣根涼介
、ミステリーでは、島田荘司、当たりが好みです。
ハードボイルド系では、昔、船戸与一にハマったこともありましたが、
今は、馳星周くらい。
武闘系としては、高千穂遥の覇王の三部作は、傑作であります。
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