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愛着障害を、ぐぐり直した。
話は大きく横に逸れる。
当事者の裏の了解事項として、発達障害を気づいて診断後にも、仕事場にはカミングアウトしない、が現在は通例になっている。つまり発達障害を気付いてない人の振りをするのが正解とされている。
もっと細かくこだわると、正解でも無く、カミングアウトの円満なやり方が確立されていないため、仕事場から攻撃された時の対処ができないから、黙っとくしかないのが内情である。
一般企業は、労働基本法をよそに、得体のしれない障害者の面倒を押しつけられるという、感情的な被害者感情を背負う権利を行使できるんである。
個々の発達障害者が抱える就労スキルを、仲介して示して、その企業がこうむる面倒や被害を具体的に出し、生産性に支障があるかないかを証明できる判定士かなにかいればいいのだろうけど、そんな役職の人はまだ作られていない。
それでもカミングアウトが表向きには奨励されるとしたら、当事者は、弁護士無しで、自己弁護能力も無いまま、犯罪の容疑者として名乗り出て、被告席に座れと、ようはそういうことを期待されてのことである。
個人的な考えとしては、私はカミングアウトには反対ではない。ただし、仲介者が機能することと、当事者が自己弁護能力を積極的に習得することと、社会風潮として、企業が生産性の確保のために、当事者に対して許容範囲の配慮を請け負うことと、感情的にも存在を許すことが根付いて来なければならないと思っている。
それを根付かせる役割は、当事者にはできない。当事者どうして衝突するし、一般人へ通じる話が出来ない。医療も無理。朝から深夜まで、何年先にも予約、予約、予約。増える機能不全家庭、増える引き籠り、増えるコミュニケーション障害。悠長な啓蒙活動は望めない。やるなら“偉い人”がするしかない。でもいないけど。
社会は生産を続けている。不景気の補てんを尻に火が付く例えのとおりに続けている。
事態は動き続ける。悪いスパイラルにはいつも火が点き続ける。
卑屈になっても、強迫になっても、人から謙虚が足りない、礼義が足りない、注意力が足りない、鈍い、という他人との差は気づかれていく。
ねえどうしてかな?聴力のせいかな?うつかな?無呼吸症候群かな?血圧かな?三半規管かな?甲状腺かな?
周りの立場はね、被害者。あなたがトラブルの元凶。みんなあなたに迷惑をかけられたの。あなたは悪いことをしました。あなただという自覚を持っているのでしょうか。その態度に表せていますか。人があなたをどんな受け取り方をして、どんな感じ方をして、どんな見方を始めているか、どんな距離を取ろうと思っているか、見当が付いているのでしょうか?見当をつけようと、思っているのでしょうか?
見当をつける価値も無い程、あなたがゴーマンなんですね。他人をそういう価値観でしか見ていないと言うことです。
努力ですか?努力だけじゃないんだよ。調べたら協力するために集団で働いているんだよ?
みんなにも根回しした!治るかもしれないんだよって!でもまだ納得していない人もいる。納得させるのはあなたの責任なのよ!みんなが振り回されているの!みんなが嫌な思いをしたり、プライドが傷ついたり、普通の職場なら悩まなくていいことをあれこれ悩まされたのよ!自分が出したい答えじゃなくって、みんなの期待に応える答えを、出す責任があるのよ!みんなの聞きたい答えを出しなさい!
あきらめないで!人と違っても違っても、みんな協力しようと思って我慢して待っている!みんなを信じて!みんなが可哀想!調べる努力は怠けない!みんな給料分働いているところを余分に働いて待っている!
発達障害!?実は診断済み!?
治す方法は?どうして探さないの?どうして分かってたのにここにいるの?何のためにここにいるの?あなたの知性とか人間性ってそこまでのものなの?分かっててどうしてここに居座れるの?それがどんな事故を起こす可能性を秘めているか、どんな被害の引き金になるか、当人だけで分かると思っていた?それともプライドを守っていた?あなたはエゴイストなんですか!あなたの判断は、言い訳の効かない破壊行為です!
裏切り者!犯罪者!辞めて!
…どうせそういうコース。
「みんなを信じて」と「裏切り者」のコース。
場所を変えても「みんなを信じて」と「裏切り者」のコース。
「みんなを信じて」と「裏切り者」のコース。
「みんなを信じて」と「裏切り者」のコース。
「みんなを信じて」と「裏切り者」のコース。
・・・・当事者がこのコースの繰り返しから、何かを学んで何かを反省して変えるとか、無理だってば。難し過ぎる。周囲も巻き込む。親は老化する。すさむ権利は無い。
特別支援を受けてる子どもに言う?
カミングアウトしないで就労したら、「みんなを信じて原因を探して!」って言われます。その後に、発達障害がばれたら、「裏切り者」や「嘘つき」扱いされて、辞めさせられます。でも前向きに、腐らないで、就労し続けて、税金を納め続けましょう!って言う?
福祉就労なら長い順番待ちの列に入ります。IQが高ければ福祉の人に突っばねられながらしがみつきます。就労しても、知性に不足し、趣味を充実させても語る相手も無く、誰からも人間的な興味を持たれることもなく、注目を引く権利も無く、外部から同情されることへの感謝を強制され、達成も昇進の名誉も、誇る権利も無く、理解し合えない当事者同僚に譲り、譲りしながら、理不尽に耐えて、不公平を飲みこみ、誤解のストレスを溜め、冠婚葬祭では一歩も二歩も下がり、目立たない暗闇に身を潜め、存在を隠し、一般人への遠慮と劣等感を自分に叩きこむよう心掛ける道も選べるんだよって、言う?
でも、頑張ろうね!って、言う?
だから、全国から記録を取ろうって。データを取って、悪いパターンの傾向と対策を、個人じゃなくて、医療とプログラム作成の組織で取って、社会からの引き籠りがどこで発生するか、どう予防するか、問題は何で、どこと連携して解決するか、どう社会に繋ぎとめるかを、プログラム化しないと、挫折者の増加は止まらない。
家族の努力に任せないで、コーディネートみたいなことをできるようにしないと駄目なんだってば。
だから、そのためには、データ取るためには私、進んで愛着障害になってあげてもいいよ、過去の経験の思い出し過ぎで情緒不安定になってあげてもいいよって、むかし、目的のためには差し出そうとしていたんだけどな。自分を。
だって今よりは若かったから。年取ったら、更年期障害とかになって、弱気になる、トータル機能が滝のように低下すると思ってたから。家庭持っていないから。子どもいないから。自分よりも大切な命を抱えていないから。
私みたいなフリーな立場が、いわば自分を粗末にするような役割を負うに、ふさわしかったんじゃないかと、本気で思ってたから。
発達障害のエピソードのまとめは、くどいんだって。でも無意味。
時間が無くなるんだって。足りないんだって。でもだれの心も打たない。落書き。
だから、書いても書いても、何もしたことにならないんだってば。
なんもしないで怠け者するために、私、あんな思いして診断をもぎとってきたつもりじゃないんだけど。
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