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▼秋桜さん:
こんばんは。音楽の会話していると、楽しいです。
>グールドファンも多くて嬉しいです。色々「伝説」がある人ですよね。そう言えば以前NHKの「ラジオ深夜便」であるピアニストが15歳の時にグールドに会ったそうで、その時のエピソードを話していました。友人の縁でトロントに行った際、レッスンをつけてもらおうとグールドの家に訪ねて行った所、普段は人嫌いの彼が丁寧に応対した上に、使いを通して「私はあなたにレッスンはつけられません。そもそも演奏というのは人に教えてもらうものではなく、自分で考えていくものだからです」という返事をよこしたそうです。彼女はそのアドバイスは後々とても役に立ったと話していました。
グールドは、講演会(音楽大学などの学生向けです)の時に必ず、こう言って
いたそうです。
「もし、君たちが、私の理論にうなずき、その通りに解釈するならば
音楽家としての素質はないから辞めろ、そして、私のいう事はきくな。」と。
つまり自分でつかめという事なんですね〜。経験からの言葉なのでとても
重みがありますし、解らない人には教えない(と、いうか覚える才覚がない)
と、いう事を、たとえ「不親切な変人」といわれようとも、信念を貫き、
教えていたんだなぁと感心しました。
>ピアノを持ち運ぶと言えばホロヴィッツも確か来日時に持ち込んで話題になっていたと思います。やはり楽器は本人にとって身体の一部でしょうから、こだわるんでしょうね。
演奏の解釈は全く対極にいたのに、グールドは、やたらにホロヴィッツを意識
していたようで、ホロヴィッツの演奏にタイトルがついたイベントをもじって
「ロマンチック」を、自分のイベントには「ヒステリック」と、つけていた
ようです(笑
行動形態が似ているし、ホロヴィッツは、「優しい人のいいおじさんタイプ」
だったので、気になっていたようですね。
>
>チェリストと言えばジャクリーヌ・デュ・プレという多発性硬化症で夭逝した女性演奏家もいましたよね(映画化もされていました)。彼女の演奏もけっこう好きでした。同じ曲でも演奏家が違うと雰囲気が変わりますよね。
デュ・プレも好きな演奏家です。映画は観ていないのですが、音のはっきりした
ソリストは魅力的です。ピアニストでは、アルゲリッチの響きのある明るい
音も好きですし、ヴァイオリンでは、諏訪内さんも好きです。
音が、ぴかぴかでいいなぁと思ったのは、パールマンです。
さすが、イスラエル人だなぁと感心しました。
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