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24時間テレビは、今、限りなく音量を下げて下げて、ミュートに近くしている。
私を振り向かせる言葉が無い。
私を引き付けて、言葉の力で肩を掴んで頭を回して、テレビに向けさせるだけの力のある情報も、説得力も引力も無い。
その言葉を聞かねばならない必然性が、鎖のように強制的に私の頭の中に入ってくるような、強い言葉は流れて来ない。
画像だけで、言いたいことわかっちゃうもんなあ。
誰もが秒単位スケジュールで、言わなきゃいけないことを漏れなく言って、予定通りの空気を作って終わりだもんなあ。
窓を開けて網戸にしてるから、音が漏れるのも嫌だし。
むかし意見したなあ。
番組枠を長くもらえそうな『２４時間』に、あえて社会の中で目立たないレベルの発達障害者の苦悩も、持ちこんでみていいんじゃない？って。
『２４時間』が、この国の自己顕示欲とか偽善とかなんとかって、ネットの場ではいくつか流れてきたから。
それならその自己顕示欲求を逆利用してでも、社会に私たち当事者のなんちゃらかんちゃらを出していく時代なんじゃない？という意味のことを、れいによって長〜〜く、だらだらと出した。
賛同レスは、一つも無かったんじゃなかったかな。
苦悩は、誰にわかってほしい？
一人ひとりが目標地点を自分の意志で定めないと、ただ消えていくグチをネットに放出するだけで、消えていくだけで、何もしたことにならない、という考えを持っていた。
発達障害の苦悩って、そんな薄いものなのか？
毎日ネットに悲惨な失敗談とか、見ようとしても見ようとしても見えない人間社会のコミュの構造への憎しみとか、不安とか、解決しない共依存の傷跡とか書き連ねても、それに対して同情のレスをちょこっともらうだけで、完結する性質のものだったのか？
それで癒されるレベルの傷なのか？
だからそれこそ過剰適応っていうやつで、同情のレスに全てをゆだねて依存していたら、一般社会とかかわる限り、苦悩の元は後から、後から後から追い打ちを掛けてくるんだから、自傷レベルの強迫観念しか育っていかないよって。
何をしにネットに頼っていたんだか、本末転倒になるよって。
問題提起していたんだけど。
同情に餓えたら、過激な自己卑下を書くだけでいいの？
自傷を書くだけでいいの？
自分への攻撃やフラッシュバック内容を投下するだけでいいの？
ネットは責任取ってくれる場所なの？
そこのネットのカリスマに“様”を付けてしがみ付くだけで、発達障害の二次障害って解決するの？
同情や共感をもらわなければ自分を見失いそうな、苦境に立たされている、その原因に対して、自分一人だと太刀打ちできないから、集団になりたいって、
苦痛がある、その原因がある、原因を作りだしているシステムと、自分の特性がある、それを改善できる見込みが無いけど、改善しなくてはならない根拠が、正当性が、ここまである、ネット外だと誰も聞いてくれない、でも放置されているのはおかしいから、だからみんなで、っていう理想を、集団で持っていたはず。
理想に対する実行も進行も、そこではプレ続けた。
大切だと思っていたからこそ、プレたものは正さないと気が済まなかった。
一般社会を支配したいとか、仕事の生産性よりも当事者の我が侭を満たすことを優先しなさいとか、そんな一般社会に喧嘩を売るような反逆性は、一切持っていなかったことは、仲間が一番良くわかってくれていた。
信頼していたから、私を受容する力が十分あると、わかっていたから、言葉が浮かんでくる限り、寝食を忘れて文を書き続けた。
書き忘れたことがあることが、食べ忘れるより、睡眠不足になることより、同じ姿勢を続けて身体が痛くなることより、家族と音信不通になることよりも、生活の記憶を無くしたり、孤立したりすることよりも、何よりもあってはならないことだった。
十年後と言わず来年、明日にでも、大人の発達障害が、働きやすくなった事例を全国にいっぱい増やして、子どもたちも、大きくなって社会に出てくるときに、困ったことはすぐ解決してくれる、耐えられなくなるような挫折の無い社会に。
知能もある、自尊心もある子に、福祉に放り込まれるか、鞭を振るわれるしか選択肢が無い社会を決して残さない。
どんな犠牲を払ってでも。
もう十年前後は経つかな。
喚起した理想、煽った理想、泡になって消えたなあ。
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