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きこさん、初めまして。
アスペルガー症候群の当事者で、この3月まで、知的障害者授産施設、いわゆる共同作業所に勤めていました、もりちゃんと申します。
>小学生低学年のアスペルガーの子供がおります。
>現在、特別学級に通っておりますが、県内のそういった特別学級を集めて
>『親の会』なるものが組織されており、その親の会による行事が年に5回ほどあるのですが、イヤでたまりません。(今年の夏のレクレーションは参加しませんでした)そして、年末には、福祉センターにて『奉仕バザー』なるものがあります。このバザーのために数回集まって手芸品を作ったり、当日はクッキーなど作ったりしなければなりません。何でも良いので新品の品!ということで、各家庭1点以上、何か出品しなければなりません。
>
>私はなぜバザーなどやるのか理解できません。親の会で年会費もちゃんと集めていますし、何のためにバザーをやるのか全く理解できません。世間にアスペルガーのことを訴えるためのバザーだとしたら、ちょっと違うような気もするし。
>どうして、障害者団体はバザーをしなければならないのか、
>皆さん、どう思われますか?
私の勤めていた施設でも(正確には『後援会』がですが)、毎年秋にバザーを行います。
私は障害者団体がバザーを行なわなければならない状態は、正しくないと考えています。
「何のために行うのかわからない」とおっしゃっていますが、『新しい施設づくり』かも知れませんし、『啓発』かも知れませんし、『親の会の活動費を増やすためのバザー』かも知れません。いずれにしても、アスペルガーのお子さんがいらっしゃる、きこさん自身の要求と『親の会』の立場とが噛み合っていないのではないかと思います。
私は、親の会の役割は、『学習すること』と『行政機関に圧力をかけること』の2つだと考えています。
措置制度から、支援費制度、そして自立支援法へと移行する中で、親御さんが学習し、結束を高めていくのを目の当たりにして、感じていることです。
>しかし、私以外のお母さん方は、バザーをやることはあたりまえのこととして受け止めています。
『あたりまえのこと』というのが怖いですね。
みなさんが納得されて参加しているのかは、文面を見る限り疑問です。
私の施設でも、バザーや後援会活動がしんどくなって、別の法人に移られた方がいらっしゃいます。
当事者にとっては苦しかったと思うし(当人の都合ではないですから)、親御さんにとっては、お子さんの介護もあるなかで、活動に参加するわけですよね。
活動に参加しなければ、文句を言われて、つらいですよね。
すいません、不安にさせるようなコメントになってしまって。
ただ、バザーで資金づくり(施設づくり等)をしなければならないのも、今の日本の社会福祉の現状です。
早く、そこから脱却することが必要ではないかと思います。
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