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▼ダリア＠そらさん：
>ここ７，８年、うつ病や人格障害などと様々な診断を受け、処方された薬を
>のみ続けてきました。しかし、全く効果なしで、それどころかSSRIが入ると
>余計に抑うつ状態や自傷行為が酷くなりました。
>そんな中、最近とある精神科医に出会い、「うつ病ではない。アスペルガー
>だね。きっと。」と言われました。
>しかし、先生曰く、「子どもの頃とか、いじめにあっている子ども等の状態
>ならアスペルガーかどうか判断しにいく必要はあるが、30歳も越えて今更、
>数十万も払って診断を受けても、意味が無い。アスペだと思って生きる術を
>模索しながら体得しなさい。」と言われました。
>アスペルガーかどうか診断なさった方、その長所と短所を教えて頂けない
>でしょうか？
確定診断費用の嘘。
はじめまして、ジョンと申します。今月２２日には
アスペルガーの確定診断が出そうです。会社員、５０歳です。
まず、誤解されているのは、一般的に、診断に「数十万円かかる」
という話です。私は、昨年９月から診察を受けて、４月までに
12320円の健康保険診察代と脳波検査、知能検査を受けて、
診断をもらう予定です。脳波検査、知能検査の費用も大した
ことはありません。費用がかかるのは、脳血流検査ですが、
これは、脳の状態が分かるということで、国際疾病分類や
アメリカ医学会の診断マニュアルにも、脳血流検査は含まれて
いません。
次に、私が最初に某国立精神・神経センター（病院名は伏せます）で
言われたことは、ダリア＠そらさんの場合と同じでした。
「４９歳まで生きてきて、生きる術は体得していると思われるので、
診断は必要ですか？」
「これからの人生において、どのように生きていけばよいのか、
戦略が欲しいので、教えてください。」
私は、当時、家族関係に行き詰まっていましたので、方針が必要でした。
「分かりました。診断を言いましょう。アスペルガーディスオーダーです。
（アスペルガー障害のこと）。診断はあくまで、レッテルを貼ることが
目的ではなく、これからの生き方の参考にするための方針に過ぎません。」
ということで、私は、その時、アスペルガーの診断をもらいましたが、
その後、検査を受けて、これから、確定診断となる予定です。
うつ症状は、一般にアスペルガー症候群の二次障害と言われていますが、
逆は真ではありません。診断は、専門的な臨床知識や技術が必要です。
なかなか、診断のできる先生がいないのが現実です。
症状にもよりますが、診断が必要な場合と、必要ない場合があります。
社会適応に苦労しており、通常の治療では社会適応が難しい場合は、
本人が戦略を立てやすいので、診断は参考になります。一方で、
特に社会適応に苦労しておらず、本人が必要性を感じていない場合は、
診断は必要ありません。どうしても気になる場合は、専門病院での
診察を勧めます。その場合、専門病院は見つけにくいので、この掲示板で、
お住まいの地区を公表の上、webメールをハンドルネームで作成して、
メールアドレスを公表の上、「ダリア＠そら」改め「○○○○」ですという
方法で、専門病院の情報を収集してはいかがでしょうか。現在、かかって
おられる先生から、専門病院を紹介して頂いてもいいかと思います。
専門病院は、児童精神科を併設している精神科、あるいは、発達障害の
専門病院になると思います。
最後になりましたが、生きずらさは様々な要因から生じると思います。
何がその「生きずらさ」を構成しているのか、さぐることから出発すると
思います。仮に、万が一、アスペルガー障害の診断が出たとしても、
全てが解決するわけではないと思います。仮にアスペルガー障害の持つ
１． ミュニケーションの障害、２．社会性の障害、３．想像性の障害が
あったとしても、「コミュニケーションの障害」は定型発達（障害のない方）
にもありうるわけですから、少しづつの改善が自分を助けると思っています。
これからの診療がダリア＠そらさんの快方につながることを祈っています。
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- 05/5/16(月) 0:40 -
