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Milky さん、はじめまして、ウロといいます。
私と長男がAS、ADHDです。
長男は中学を卒業して県立の普通高校に進学しましたが
馴染めず二次障害が強くなったために退学して受験しなおしました。
現在市立の定時制高校に通ってもうすぐ二年になります。
定時制と言っても長男が在籍しているのは昼間部なので普通高校とかわりません。
私どもの住む県では昼間部のある定時制高校は8校あります。
地方によってどのような高校があるか、子どもにどんな学校が向いているかは
まちまちだと思いますが、一例としてご参考までに書いてみます。
現在の学校を選択するとき重視したのは
多様性が尊重されている柔軟な校風であるかということでした。
それは発達障害の生徒の受け入れ体制があるかということと関係するからです。
元々の校風が多様性に対して柔軟でないところは受け入れてくれようとしても
限界があることを前の学校でつくづく感じました。
現在の高校を選んだポイントとしては
・自閉症の知識のある先生がおられたということ。
・不登校の生徒やいじめによるPTSDの生徒を受け入れていて
問題を抱えた生徒への配慮がされていること。
(いじめに対しては非常に厳しくカウンセリング、休息室など整っていました。
生徒たちも多様性を認め合っているように思われました。)
・少人数学級だったこと(一クラス二十数名)
・単位制で授業選択は進路によって様々で卒業後の進路の幅も広かったこと。
(大学進学用の選択も、職業訓練的授業選択も出来ました)
・生徒の年齢の幅が比較的広かったこと。
(長男は一年遅れることになるので。本人はそのことを気にしていなくても
周りの視線には敏感です)
・学年制ではなく単位制だということ。
(就学年数は3年以上ということになっていて4年以上の卒業計画も立てられ
授業ごとに顔ぶれがかわるのは長男にとってはメリットと思えました。)
・服装や髪型に関する校則がないこと。
(散髪を異常に嫌がるので髪がとても長く、肌の露出を嫌がるので
体育のショートパンツをはきません。こういった些細に思えることが
長男の場合は大きいことです。)
などです。本人もこの学校を希望していました。
発達障害の生徒の受け入れ実績がある学校というわけでは
ありませんでしたが柔軟な対応をしていただいています。
働きかけることによって双方共に不安が解消することは多いです。
入学時に長男の発達障害に関する相談をし
適任であろうという先生に担任になっていただきました。
長男の特徴説明や対応の仕方については、私だけでなく
主治医にも学校と連絡を取り合い協力していただきました。
主治医出席の教職員の発達障害勉強会もしていただきました。
仲が良くなった年長の同級生には負担にならない程度の
バディーになっていただいています。
折に触れ担任や教科の先生、カウンセラーの先生方と
具体的な対応の仕方について相談しています。
聴覚過敏については機会を見てクラスメイトにも説明をしてもらいました。
授業以外では雑音を防ぐためにイヤホンをつけて音楽を聴いています。
パニックになりそうになると自分から席を外すことも上手くなってきたようです。
現在は2年次になりHR担任もかわりましたが、その折りにも配慮してもらい、
長男と一番会話の出来る先生になっていただきました。
問題はいろいろありますが、ひとつずつ不具合を取り除くことでパニックも
トラブルも減り、他の生徒さんも慣れてきてくれて顔つきも穏やかになりました。
前の高校で大変な労力を使ってしていた一つ一つの提案が
積極的に受け入れられることが多いのには驚いています。
問題が起きるとそれを好機と捉え、一つ一つ解決策を試みています。
私の方の認識が固かったことに気づかされることも多く
精神的負担がずいぶん軽くなりました。
授業の方はAS対応というわけにはいかず、いまのところ
単位は取れていますが、何年で卒業できるか
就職するのか進学するのか先の見通しは立たちません。
子どもはどんどん変わって行くので、うちの場合その時その時の
変化に合わせて考えていくしかないと思っています。
問題は日々いろいろあるものの自転車で一時間の道のりを毎日通学しています。
Milkyさん、ご心配なことは山のようにおありでしょうね。
不安な気持ちよくわかります。
でも、その時その時に学ぶものは本当にたくさんあると思いませんか?
手を貸してくださる方も大勢います。
励まし合って行きましょう。
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