|
▼茜さん:
>ジョンさん、はじめまして。丁寧な回答ありがとうございます。
>私の場合、親には一切言っていないので通信簿や母子手帳なしで、
>検査と聞き取り調査だけでした。
>しかもグレーゾーンとくれば、余計親に聞かなければ駄目ですね。
>けどうちの親は性格上協力してくれそうにありません。
>それに、うちは引越しをしたことがあるので母子手帳や通信簿も
>その際にどこかにやってしまったでしょう。
>ということは一生宙ぶらりんのままってことですね。
>なんだかやり切れません。
>って、愚痴言っても仕方ないんですけどね…
>
>あと、ジョンさんのサイト、とても参考になりました。
>ありがとうございました。
ジョンです。遅れましたが、はじめまして。
診断についてですが、最も重要なのは、診断ではなく、
診断を出発とした、今後の対策です。一番良くないのは、
診断の後、放置することです。
お気持ちは良く分かります。私の場合、自分でおかしいなと
思いつつ、20年が経ち、50歳で診断されました。
まさか自分に障害があるとは思いませんでした。
診断された後はしばらくショックを受けられると思いますが、
少し気持ちが落ち着いてきたら、今後の対策の方を考えた方が
いいと思います。
確かに、白黒はっきりさせたいと思うお気持ちは分かります。
確定していないのに、対策を考えられないとの反論もあるかも
しれませんね。
私の考え方は「アスペルガー的傾向がある」という診断で
十分ではないかという考え方です。と言いますのは、ご両親の
ご協力が得られればそれに越したことはありませんが、
相談した方の中にはご両親が、精神科が嫌いで、診断のできる
臨床心理士を紹介して欲しいという話もありました。ご両親の
協力が得られない場合、どこで折り合いをつけるかが問題になってきます。
加えて、現在の診断は専門家の非常に高度な技術を必要としている
ため、アスペルガーと診断されたものの真性のASであるのか
疑問が残るからです。
やや話は難しくなりますが、もし、ご興味があれば聞いてください。
実は、ある統計があり、東京大学名誉教授の栗田先生の講演によれば、
http://www.geocities.jp/johnhealing/JDDNET/jddnet1.html
アスペルガーと診断された中にはPDDNOSが含まれるのではないか
という話でした。先生の引用された統計では、ある外国の信用ある
統計で、2.5〜6.5歳の15500人に占めるそれぞれの有病率は
(広汎性発達障害)PDD 0.626%、自閉症0.168%、アスペルガー障害
0.084%、(非定型自閉症)PDDNOS 0.361%だそうです。アスペルガーは
非常に少ないのです。日本で、PDDNOSをASと診断している例が
あるのではないか、と先生はお考えでした。実は私も自分はPDDNOS
ではないかと思っています。
しかし、私は診断が重要なのではなく、自分が発達障害の傾向がある場合、
どのような指導を受ければ良いか、を考える方が大切だと思っています。
茜さんの主治医の先生も「この間、アスペルガーかも、
と医者に言われました。」と診断されている訳ですから、
今後のご指導はなさっていただけるのではないかと思っています。
もし、不足をお感じになる場合は、ご専門の先生に指導を
受けてはどうでしょうか。
かなり、長くなってしまいましたが、個人的な意見を書かせて
いただきました。このアスペルガーの館の掲示板でいろいろな方の
ご意見をお聞きになっては如何かと思っています。
|
|