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初めまして。(^o^)/
私は独身で子育ての経験もありませんが、当事者の意見を子育てに役立てていただくためにこうして子育ての問題にも積極的に協力させていただいております。
▼Sarinaさん:
>小学校低学年までは明るく、大らかな性格だったのですが、
>高学年から人前で話したりすることを嫌がり、
>自己評価が低くなって内向的になっていきました。
>小学校の時は少人数のグループで遊んだりはしていましたが、
>受験をして中高一貫校へ入ってから、
>クラスでも一人でいることが多くなり、人と関わることを避けるように
>なりました。
つかぬ事をお伺いしますが、娘さんに吃音傾向(いわゆる「どもり」)はございませんか?
私(♂)は娘さんと違って本来は人懐こい性格なのですが、いじめの被害が深刻で、しかも私のどもる口調をいじめの度に真似されたので、人前で話すことが極端に苦手だった時期があります。
テープレコーダーで自分の声を録音して聞くと、改めて吃音障害のひどさにショックを感じ、家族の者が私の声を盗み録りしているときは無言で抵抗しました。理由は簡単、家族の者でさえも吃音障害を面白半分にからかうのではないのかという不安に駆られていたからでした。学校でも、[#9418]でもコメントした「入選作の詩を本人が朗読しなければならないとわかってパニックを起こした」というエピソードも吃音障害をさらし者にされていたのが原因でした。
しかし私はこの吃音障害をようやく最近になって、カラオケボックスで克服することに成功しました。どもりが無くなったわけではありませんが、自分の声を録音して聞いても満更悪くない様に感じられるようになったことや、ボイスチェンジャーで1オクターブ上がるエフェクターを通したときに、意外に魅力的でハスキーな「ギャル声」になることを発見したのが理由でした。
>ただ、生活習慣がだらしなく、私が何度注意しても改善されません。
>勉強の習慣は身についていて宿題などは忘れないのですが、
>その他の忘れ物が多く、毎朝私がチェックをしている状態です。
私も、(自慢話で申し訳ないが)勉強の成績は常に上位で、高校も地元の進学校を卒業、地元の理系の大学にも進みましたが、周囲が呆れるほど忘れ物は多かったし、実技教科は壊滅状態。本来の「優等生」には程遠い状態でした。
もっとも、これも発達障害の特性を考えると納得のできることですが、…
>個人懇談や英検の面接、中学受験のための面接など公式な会話(?)はスムーズに
>出来て、意見もはっきり言えるのに、カジュアルな会話になると途端にぎこちなく
>不自然で固まってしまうようなのです。
発達障害を抱えていると、どのように話題が展開するか先が見えない世間話は非常に苦手です。聞き役に徹するのは有効な対策の一つかもしれません。
>友達は欲しいけれど出来ないと言っていました。嫌われたりいじめられたりということはないようです。学校では友達がいないので一人で行動することが多いようです。
>ただ、得意科目の英語などでは暗唱大会に選ばれて出場するなど、
>ある程度周囲に認められているために「友達がいないこと」は苦痛ではあるけれど、自分の存在価値がないという風には考えてはいないようです。
>一年の時の担任の先生から「どうしてお前は他人を拒絶するんだ。挨拶ぐらいしろ。」と家庭訪問で言われました。
>本人にすれば拒絶しているつもりは全く無いそうです。ただ普通の人のような
>「私はあなたを受け入れてますよ。」というような暗黙のサイン、自然な笑顔のようなものが送れないということなのでしょう。
>小学校の頃は自然な形でクラスに溶け込んでいたのですが、今は浮いているような存在のように思えます。
案外、私みたいにハイパーアクティブなタイプがいじめに遭いやすいのかな?
人嫌い傾向を示すASは2タイプあると考えられ、もともと人嫌いのタイプ(受動タイプに多いと考えられる)と、もともとは人懐こいタイプだがいじめで人間関係にトラウマを抱えて人嫌いになってしまった私のようなタイプが存在すると思います。
>学業中心の高校、大学に関しては問題が無いが社会に出た時に適応できない
>とおっしゃる方もいました。その方は娘に直接会ってはいないのですが。
実際、私も社会に出てから勤め先で「大学を出ているほどの人間がどうして電話の応対も満足にできないんだ?」と突っ込まれたことは何度となくあります。また、書類のページをめくるのにも難儀するほど手先が不器用で、同僚のヒステリー持ちの女子事務員に追い立てられていたことも深刻なトラウマの原因になっています。
>娘はHPを見ながら、「私もいくつかはアスペの症状に当てはまるなぁ。」と
>自分で言っていました。全く当てはまらない部分も結構あるのですが。
>一部極端に当てはまるということでしょうか。会話がぎこちないとか他人に自分の
>領域に介入されることを嫌がるなどの点です。
自分の領域に介入されることを嫌がる、というよりはむしろ自分の弱点を他人に攻撃されることを極端に恐れている、というように私には感じられました。
そう感じた理由は、私の場合、発達障害だけでなく身体障害も同時に抱えているために、いじめが当初身体障害を攻撃するだけのものだったのが、リアクションで発達障害もばれてしまい、実際以上にバカだと周囲の人たちに見られるようになった、というのがありました。甚だしいときには自分の通っている学校の全校生徒の99%がいじめに関与していただけでなく、他校の生徒や幼稚園児まで加害者になるほど深刻だったことから、身体障害が非常に恨めしく感じました。
自分の弱点を攻撃されるのがいやなので、親にも「江戸の敵を長崎で」と教えられましたが勉強を必死にがんばりました。
しかしこれはとんでもない悲劇を生み出しました。周囲には「Chiquititaは勉強以外能がない」という認識を植え付け、しまいには体育の授業を身体障害が理由で見学したのに「仮病」呼ばわりされるといった信じられないような展開を生み出しました。
大切なのは、発達障害者にとっては自分の弱点を認めることこそ勇気を必要とする、ということです。(健常者や定型発達者でも同じことだが)
娘さんが何かの弾みに自分の弱点に関しての悩みを打ち明けたら、たとえ何があっても笑わずにまじめに聞いてあげることが、親御さんの務めでしょう。
人間というのは強がっていても必ずいつかはボロを出します。ボロを出して嫌われるくらいなら、早い段階から自分の弱点を認めるほうが賢明でしょう。
でも悩み事を聞き出すのを強制しないように。かえって相談しにくくなり、気が付いたときには親子ともども後悔の原因になるでしょう。
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