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初めまして…、キリンの首といいます。
不安やうつを10年以上患っている40代のPDDの者です。
アスペルガー障害と解離の関係をお尋ねのようなので、
私も若い頃、離人症の症状が強かったので、当事者個人として記します。
先ず、自閉症と解離というテーマは、手近な専門文献等でも、記載が少ない気がしているのですが、私は、自閉圏(AS)の人々にとって、解離性障害は二次障害となり得ると考えています。
例えば、自閉症的なこだわりと強迫性障害は近縁の関係にあるように、自閉症的な単独感、自分を取り巻く現実世界とのズレの感覚は、解離性障害に病態が転じる可能性はあると考えます。
燕さんの投稿を拝見しますと、時空感覚の異状、夢と現実の区別の曖昧さ、身体離脱感など、全般的に解離が精神疾患の主徴であるようにみられますが、
「遠くのビルがミニチュアにみえる」というような感覚が、単なる喩え話ではなく現実実感としてあるのであれば、解離による現実感喪失とか、知覚の変容としても説明はつきますが、視空間感覚の障害として、脳の器質疾患(発達障害)の可能性も考えられると思います。
それが、自閉性障害に由来するものか、非言語性学習障害として判定されるかまでは分かりませんが、そんな可能性も視野に入れることができるとは思います。
私も方向や距離感に混乱があったりする方で、視空間認知に障害があるのだろうと思っています。
右・左を咄嗟に間違える、他人の身長が何センチか目測出来ないとか、道路で50メートル先とか、100メートル先のような指示をされると、感覚が分かりません。
また車の運転も、免許はありますが、車幅の感覚が身につかないこと、同時並行的な注意の分散が要求されること、もう一つあるのは、車内からフロント・ガラス越しに見える外の世界に現実感を感じないことです。
そのため、歩道を歩いている人々を轢いても、血が流れないかのような、人が紙切れのような存在感でしか感じられないので、運転するのが怖くて出来ません。 これは不安障害と離人症の症状でしょう。
このようにPDDのある人々は、何らかの本人なりに苦手な現実、そのプレッシャーが心身に懸かると、精神疾患を発症し易い存在である、と考えています。
甚だ僭越な所感ではありますが、
「特定不能の解離性障害」という診断は、精神科や神経科の診断としては、
今の処、適切で穏当なものに思われます。
燕さんも、かかりつけの医師等とご相談のうえ、WAISなどの心理検査を受けられた方が、ご自身の障害に納得がいくのではないかと思われます。
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